スカイマティクス、経済産業省の補助事業に採択 インドネシアでリモートセンシングを活用したインフラDX調査を開始
株式会社スカイマティクスは、経済産業省の令和6年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業補助金(小規模実証・FS事業)」に採択され、この度、交付が決定しました。

この事業を通じて、同社はインドネシア共和国において、空間データ統合プラットフォーム「くみき」シリーズを使った導入ニーズの調査と事業の可能性を検証します。
事業の概要
この調査事業は「インドネシア共和国/リモートセンシングサービスを活用した都市開発・エネルギー供給・交通インフラ・林業・防災のDX化のための調査事業」と名付けられています。
ドローンや衛星データを用いたリモートセンシング技術を、インドネシアのインフラ整備における測量、施工管理、点検の分野に導入するための調査を行います。スカイマティクスが提供する「くみき」シリーズは、専門知識や高性能なパソコンがなくても空間データを解析できる環境を一貫して提供します。これにより、インドネシアの都市開発、交通インフラ、エネルギー供給設備、林業、防災といった分野での調査・測量・点検業務のDX化を進めることを目指しています。
経済産業省の補助金事業に関する詳細は、以下の特設ホームページで確認できます。
令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)特設HP
事業の背景
インドネシアの建設市場は2024年に約2,731億ドル(約42兆円)に達し、国内総生産(GDP)の約1割を占める巨大な市場です。都市開発や高速道路などの交通インフラ、太陽光発電といったエネルギー施設の大規模な整備が急速に進んでいます。しかし、現場では測量や設計の遅れによるコスト超過、熟練技術者の不足といった課題が深刻化しています。
また、インドネシア国内ではドローンの産業利用が広がり、保有機数は2018年の約6,500機から2024年には17,200機へと急増しています。しかし、高度な解析スキルが不足していることや、高価な設備投資が必要なことから、取得したデータを十分に活用するための高度なプラットフォームが求められています。
これらの課題に対し、日本国内で「建設2024年問題」への対応を支えてきたスカイマティクスの空間データ統合プラットフォーム「くみき」シリーズを活用し、導入ニーズの調査を行います。
「くみき」の特性を活かした調査内容は以下の通りです。
-
「誰でも・どこでも使える」DXの社会実装調査: マルチデバイスから得られる空間データをクラウドで一元管理し、専門的な測量知識がなくても、一般的なパソコンのブラウザ上で解析・共有できる「くみき」の有効性を、技術者不足や通信インフラに制約がある環境下で検証します。
-
圧倒的な生産性優位の検証: 従来のやり方と比べて、導入や運用にかかる費用を大幅に減らし、生産性を向上させることで、DX導入の障壁を乗り越えられるかを検証します。
-
多角的な社会課題への適用: 交通インフラだけでなく、太陽光発電所などのエネルギー施設、森林資源の管理、災害調査といった様々な社会課題に対して、リモートセンシング技術がどのように役立つかを調査します。
スカイマティクス代表のコメント
株式会社スカイマティクスの代表取締役社長、渡邉善太郎氏は次のように述べています。
「この度、経済産業省の『グローバルサウス未来志向型共創等事業』に採択・交付決定されたことを大変光栄に思います。インドネシアは現在、国を挙げてインフラ整備が猛烈なスピードで進む一方で、現場の生産性向上や技術者不足といった、日本と共通する大きな課題に直面しています。当社が日本国内の重要なインフラ建設現場や、災害調査・復旧・復興現場での課題解決に取り組む中で培ってきた空間解析技術は、機材やスキルの制約を超え、世界の現場をより良くする力があると確信しています。今回の事業を通じて、インドネシアの持続可能な発展に貢献するとともに、日本発の空間データ統合プラットフォームを世界の標準へと押し上げ、世界の現場のあり方そのものを変えてまいります。」
今後の展望
スカイマティクスは、本事業を通じて2030年までにインドネシアで安定した事業基盤を築き、その後はASEAN各国への展開を進める計画です。日本で技術的に確立された「くみき」をグローバルな標準技術へと発展させることで、グローバルサウス諸国のスマートインフラ構築に貢献し、日本の高度なリモートセンシング技術の国際的な存在感を高めることを目指しています。
株式会社スカイマティクスについて
「リモートセンシングで、新しい社会を実現する」という使命のもと、産業用のリモートセンシングサービスの開発と提供を行っています。ドローン、衛星、地上センサーといったリモートセンシングデバイスから得られる様々な空間データを統合・活用する空間データ統合プラットフォーム「くみき」を主要事業としています。
建設、林業、インフラ管理、防災など、社会インフラを支える分野が抱える人材不足、高齢化、安全管理、災害の激甚化といった課題に対し、誰もが簡単に三次元データを生成し、安全かつ効率的に現場の調査・測量・点検を完了できる社会の実現を目指しています。
-
「くみき」公式サイト:https://smx-kumiki.com/
-
「スカイマティクス」公式サイト:https://skymatix.co.jp/


