イームズロボティクスが英国Skyportsと提携、ドローンエアライン事業を日本・アジアへ

イームズロボティクス株式会社は、2026年3月に英国Skyports Drone Services Ltd.(以下、Skyports)と戦略的パートナーシップに関する覚書(MoU)を締結しました。この提携は、ドローンエアライン事業の開拓と展開を共同で進めることを目的としています。

EAME Skyports DRONE SERVICESのロゴ

パートナーシップの概要と目的

このパートナーシップにより、両社の持つ技術や経験を組み合わせ、日本から東アジア・東南アジアを含むアジア太平洋(APAC)地域全体で、ドローンエアライン事業を社会に根付かせ、新しい市場を作り出すことを目指します。

具体的な取り組みは以下の通りです。

  • ドローンエアライン事業の市場開拓と展開

  • 各国の担当機関と協力したルール作りや法律への対応

  • 安全で継続可能なドローン運航体制の構築

  • 商用運航の早期実現と事業の拡大

イームズロボティクス株式会社の「機体開発と型式認証の知識」と、Skyportsの「世界規模での運航と安全管理の知識」を合わせることで、使いやすさと安全性を兼ね備えた、新しい物流の仕組みを作っていく計画です。

ドローンを囲んで会議するビジネスパーソンたち

パートナーシップの背景

日本は、働く人の減少や地方の過疎化、古いインフラの問題に加え、インターネット通販の利用が増えたことによる物流の負担増大といった課題を抱えています。これらの課題を解決する手段として、ドローンの活用に大きな期待が寄せられています。

しかし、物流や広い範囲の点検にドローンを使う場合、飛行方法や空の危険性、安全確保、法律への対応といった課題があり、本格的な社会での利用には至っていません。

一方で、世界では薬の配送、郵便物の配達、海上輸送、フードデリバリーなど、ドローンを使った輸送事業が着実に広がっており、日本でも同様の社会実装が求められています。

ドローンに関するプレゼンテーションを行う会議の様子

両社の強み

イームズロボティクス株式会社

イームズロボティクス株式会社は、2022年の航空法改正以降、以下のような先進的な取り組みを進めてきました。

  • E6150TC型の第二種型式認証の取得

  • E600-100型の第一種型式認証に向けた活動

  • カテゴリーⅡ飛行(レベル3.5)の実現

  • 特定のエリアでのカテゴリーⅢ許可承認の取得

  • 国土交通省や関係機関とのルール作りの推進

同社は、日本における制度対応と機体開発の両面で、高い実績を持っています。

Skyports Drone Services Ltd.

Skyportsは、世界16カ国以上でBVLOS(目視外飛行)の運航実績を持つ、世界有数のドローンエアラインです。

  • 14,000回以上のBVLOS飛行実績

  • 医療、郵便、海事、インフラ点検など幅広い分野での商用運航

  • EASA LUC(軽型無人航空機運航者証明書)の取得による高度な運航許可体制

  • 危険物の輸送、国境を越える運航、海上運航の実績

同社は、ドローンの機体、ソフトウェア、法律への対応、運航体制を一つにまとめ、一連のサービスを提供しています。

この提携は、日本市場でのドローンエアラインの早期社会実装を実現し、アジア太平洋地域での市場創出と事業拡大を加速させると考えられます。また、国際的な安全基準や運航モデルの確立、政府と民間が協力してルール作りを進めることにも貢献することが期待されます。

両社は「安全を土台とした持続可能なドローン運航」という共通の考えのもと、協力関係を強めていく方針です。

屋外で大型ドローンを囲む人々の集合写真

今後の展望

この連携を通じて、イームズロボティクス株式会社は、より高性能で実用的な機体の開発を進め、日本だけでなく世界市場で求められる機体を作り出すことに取り組んでいくとしています。

Skyports Drone Services Ltd.について

Skyports Drone Servicesは、世界16カ国以上でBVLOS(目視外飛行)の承認実績を持つ、世界をリードするドローンエアラインです。14,000回を超えるBVLOS飛行実績があり、飛行距離では世界トップ5に入るとされています。

同社は、機体、ソフトウェア、規制対応、運航体制を統合し、包括的なドローンサービスを提供しています。配送用(最大180kg、最長400km)から監視・点検用まで、多様な用途に対応する機体を保有し、多くの機体メーカーと連携しています。

また、EU、米国、英国、シンガポールなどで幅広い規制承認を取得しており、高い規制対応能力を有しています。事業は、洋上・海事、地方・遠隔地、測量・点検、監視の4分野を軸に展開しており、運用ソフトウェアにより、CO2排出量の削減やコストダウン、インフラ保守の高度化にも貢献しています。

イームズロボティクス株式会社について

EAMEロゴ

イームズロボティクス株式会社は、福島県南相馬市に本社を置く、無人航空機(ドローン)の型式認証に関する開発ノウハウを持つ国産ドローンメーカーです。安全性と法律への適合性を備えた機体を提供しています。

ドローンに加え、陸・海・空のあらゆる場所で使える無人車両や無人水上艇の開発も手がけています。ドローン分野では、多数の公募事業を受託し、複数のドローンを同時に運航したり、互いに衝突を避けたり、AIを使った制御システムなど、高度な自律制御技術を開発しています。

また、GPSが使えない場所での自律制御や、厳しい環境に強いドローンの開発にも取り組んでいます。経済産業省の事業では、これまでの技術を基盤に、第三者の上空を飛行できるドローンや、長距離飛行が可能なVTOL機(垂直離着陸機)の開発を進めています。これらの技術により、物流、インフラ点検、災害対応、農業など、幅広い分野で包括的な解決策を提供しています。

レベル4飛行の解禁を背景に、住宅地を含む広い範囲でのドローン社会実装が進む中、さまざまな社会課題の解決に貢献し、日本発のスタートアップとして新しい可能性を切り開いています。

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