アイ・ロボティクスの360°&4Kマイクロドローン点検技術が国土交通省カタログに掲載
ドローン点検技術が国の評価を獲得
株式会社アイ・ロボティクスが開発した「360°カメラ及び4Kカメラ搭載マイクロドローンによる点検支援技術」が、国土交通省の二つの重要な技術カタログに掲載されました。このことは、同社のドローン点検技術が、その性能と社会での実用性の両方で認められたことを意味します。
「測れる技術」と「使われる技術」として評価
今回掲載されたのは、「点検支援技術性能カタログ(令和8年3月)」と「上下水道DX技術カタログ(令和8年3月)」です。それぞれのカタログには異なる目的があります。
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点検支援技術性能カタログ: 道路の橋やトンネルなどの点検技術の信頼性や能力を客観的に評価するものです。
- 点検支援技術性能カタログ(橋梁・トンネル) 令和8年3月
https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/inspection-support/zenbun.html
- 点検支援技術性能カタログ(橋梁・トンネル) 令和8年3月

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上下水道DX技術カタログ: 各地の自治体や事業者が、上下水道のデジタル化を進める際に参考にできるよう、実務に役立つ技術を紹介するものです。

この二つのカタログに掲載されたことで、アイ・ロボティクスの技術は「正確に測れる技術」であると同時に「実際に現場で使われることを前提とした技術」として、国に認められた形となります。
人が入れない場所もデータで点検
これまでのインフラ点検は、人が直接現場に入って目視で確認することが基本でした。しかし、狭い場所や危険な場所では作業が難しく、安全面での問題もありました。また、点検の質が個人の経験に左右されることも課題でした。
アイ・ロボティクスの技術は、360°カメラと4Kカメラを搭載した小さなドローンを使って、人が入れないような狭い場所や閉鎖された空間を遠隔で点検します。これにより、現場の情報をデジタルデータとして記録し、設備の劣化具合を評価し、その後の修理計画までを一貫して提供できます。
この技術によって、これまでの「人の目で見て判断する」という点検方法から、「空間そのものをデータとして記録する」方法へと変わり、いつでも同じように正確な点検ができるようになります。
微細な損傷も高精度で検出
国土交通省のテストでは、この技術が次のような高い性能を持っていることが確認されています。
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ひび割れ検出: 最小0.04mmという、非常に小さなひび割れまで見つけることができます。これは、目では見落としがちな初期の劣化を発見するのに役立ちます。
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撮影効率: 数平方メートル程度の範囲を短い時間で撮影できます。これにより、足場を組んだり高所作業車を使ったりする従来の点検に比べて、大幅な時間の短縮が期待されます。
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データ活用: 撮影した画像を、オルソ画像や点群データ、BIMデータ、3Dガウシアンスプラッティングデータとして加工・解析できます。これにより、単なる記録だけでなく、正確な距離や位置などの情報を数値として計算でき、点検結果の比較や、将来のロボットによる工事のデータとしても活用できます。
点検を「作業」から「データ資産」へ
アイ・ロボティクスが提供するサービスの重要な点は、ただ設備を撮影するだけでなく、取得したデータを点検の全プロセスで有効に活用する仕組みにあることです。
点検の目的に合わせて、効率的かつ正確なデータを取得するため、事前に現場を詳しく調べて飛行計画を立てます。そして、360°カメラで空間全体の情報を、4Kカメラで損傷の詳細を記録し、必要に応じて他のデータも組み合わせて解析します。これにより、「データの取得→記録→計測→比較」という一連の点検プロセスをスムーズに行うことができます。
同社の価値は、単にドローンを飛ばすことではなく、初期の簡単な確認から、本格的な測量、3Dでの再現、データ統合、構造物の調査、報告書の作成までを、一つの考え方でつなぐことにあります。
この一連の流れにより、点検は一度きりの作業ではなく、時間の経過とともに比較できる「データ資産」へと変わります。ドローンを使うことを「飛ばすこと」で終わらせず、「測ること」「比べること」「判断に使うこと」へとレベルアップさせていきます。

今回、国土交通省のカタログに掲載されたアイ・ロボティクスの技術は、人が現地で直接行っていた点検を、遠隔操作によるデータ取得に変え、その結果を映像や数値として保存し、繰り返し使えるようにします。
点検で得られた情報は、単なる確認作業の記録ではなく、継続的に活用できる「情報資産」として蓄積され、より良い判断を下すための土台となります。これは、インフラ設備のデジタル化(デジタルトランスフォーメーション)を大きく進めるものです。
アイ・ロボティクスは今後、この技術を道路や上下水道だけでなく、鉄道、工場、エネルギー施設など、さらに高度な点検が求められる分野へも広げていく予定です。AIによる損傷の自動検出や、デジタルツイン(現実の世界をコンピューター上に再現する技術)との連携、時系列での比較による異常の早期発見などを進め、インフラの維持管理におけるデータ活用をさらに高度化していくことに貢献します。
首都高速道路での活用事例
2026年3月には、首都高速道路、首都高技術、JDRONE、KDDIスマートドローン、NTTドコモビジネスの5社が協力し、八重洲線のトンネル換気ダクト内でドローンを使った点検の実証実験を行いました。この実験で、アイ・ロボティクスの技術が採用されています。


