鉄建建設とベクトル総研、コンクリート打設管理システムを現場導入開始 ~遠隔から現場管理を支援~

2026年3月5日、鉄建建設株式会社は、株式会社ベクトル総研と共同で開発した「コンクリート打設管理システム」の現場導入を開始しました。このシステムは、コンクリートを流し込む作業(打設)において、作業員の動きをAI(人工知能)で分析し、さまざまなセンサーの情報と組み合わせることで、品質に関する問題を防ぎ、より良い品質を目指します。

システムの概要

このシステムは、経験豊富な監督社員が減り、若い社員の経験が不足していることによる品質の問題を未然に防ぐために開発されました。現場に設置されたWEBカメラや各種センサーが作業の様子を記録し、そのデータはインターネット上の管理システムでAIによって分析されます。

分析された結果は、グラフや図でわかりやすく表示され、インターネットにつながるパソコンやタブレットなどの機器でリアルタイムに確認できます。これにより、現場だけでなく離れた場所からでも作業の支援ができるようになり、打設の進み具合に合わせた作業指示がより正確になったり、品質トラブルを前もって防いだりすることにつながります。

コンクリート打設管理システムのワークフロー

さらに、記録されたデータはクラウドに保存されるため、いつ、どこで、どのように作業が行われたかを後から確認できる「トレーサビリティ」が確保されます。これは、似たような工事のシミュレーションや社員の教育にも役立つと期待されています。

解析メニューと対応構造物

このシステムで分析できる主な項目は、以下の5つです。

  • ライブ映像

  • 打設済み区画

  • コールドジョイント(コンクリートの打ち継ぎ部分の不具合)

  • 打設時間管理

  • 打設厚管理

これらの解析結果は、スマートフォンやパソコンでどこからでも確認できます。

解析メニューと結果

現在、このシステムは「床版(しょうばん)」「橋脚(きょうきゃく)」「フーチング(基礎の一部)」といった構造物に対応しています。

システム対応済みの構造物

また、今後は「ボックスカルバート」「床版(桁・梁つき)」「PC箱桁」などの構造物にも対応できるよう、開発が進められています。

現在開発している対応構造物

今後の展望

このシステムは、まず自社の現場で活用され、その効果を高めていく予定です。将来的には、建設業界の他の会社にも使ってもらえるように展開を目指しています。さらに、現在開発中のコンクリート構造物に関する統合システムに組み込むことで、より一層の業務効率化を実現し、建設業界全体のデジタル変革(DX)推進に貢献していく方針です。

詳細については、以下の資料もご確認ください。

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