オロ、システム連携の開発・実行基盤「Synqlet」を提供開始 ~ノーコードの限界を超える柔軟な連携を実現~
株式会社オロは、2026年7月1日より、開発者向けのシステム連携開発・実行基盤「Synqlet(シンクレット)」の提供を開始しました。
「Synqlet」は、ノーコードツールでは難しいとされる複雑なシステム連携を、TypeScriptによるハイコード開発で自由に構築・実行できるサービスです。これにより、企業のさまざまなシステム間の連携をよりスムーズに進めることが期待されます。
製品サイトはこちら: https://www.synqlet.com/
Synqletとは
「Synqlet」は、システム連携の全体像をフロー図でわかりやすく示しながら、具体的な処理内容はコード(TypeScript)で細かく記述できるのが大きな特徴です。これにより、ノーコードのわかりやすさと、コードによる柔軟な表現力を両立しています。

開発の背景
現代の企業活動では、クラウドサービスの利用が非常に一般的になっています。総務省の調査(※1)によると、クラウドサービスを利用している企業の割合は83.5%に達しており、業務の効率化やシステムの拡張性向上のために、多くの企業がクラウドやSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)を活用しています。
しかし、これらの多様なシステムを連携させようとすると、「ノーコードツールでは複雑な条件に対応しきれない」「自社で連携環境を構築・運用するには手間がかかる」といった課題がありました。
「Synqlet」は、このようなノーコードツールの限界と、自前でシステムを構築する際の負担の大きさを解決するために開発されました。オロが長年のシステム開発で培った知識と経験が活かされています。
※1 出典:総務省「令和7年通信利用動向調査」(令和8年5月29日公表)
Synqletの3つのポイント
1. フローとコードで分かりやすさと表現力を両立
連携処理全体の流れは、フローエディタを使って視覚的に作成できます。そして、分岐処理やデータ加工、独自のAPI連携といった詳細な処理は、TypeScriptというプログラミング言語で記述できます。これにより、システムの全体像を把握しやすく、かつ細かな要望にも応えられる柔軟なシステム連携が可能です。作成した連携は、履歴管理や再利用ができます。

2. 安全な実行環境を提供
Denoという技術を基盤とした、高速で安全な実行環境が提供されます。クラウド環境だけでなく、社内のシステムや外部と切り離された環境からの連携にも対応しています。認証情報(ログイン情報など)は公開鍵で暗号化され、安全に管理されるため、企業は認証・認可の仕組みを自社で開発する手間を省けます。
3. 生成AI・MCPにネイティブ対応
生成AI(人工知能)やMCPサーバーに標準で対応しており、AIエージェントが連携フローや機能の作成、テスト、公開を支援します。また、生成AIによるコーディング支援機能も備わっているため、連携プログラムの開発をより早く進められます。
こんな企業におすすめです
「Synqlet」は、特に以下のような企業や開発現場に役立つでしょう。
-
自社のシステムやSaaS(クラウドサービス)間の連携を、コードを使って柔軟に作りたい企業。
-
複雑な業務の流れやアクセス権限の仕組みを、既存のノーコードツールでは実現できていない開発現場。
-
顧客向けにシステム連携の基盤を構築したり、その後の管理・保守を請け負ったりするSIer(システムインテグレーター)や受託開発企業。
オロの既存サービスであるクラウドERP「ZAC」やサブスク販売管理システム「ハヤサブ」を利用中の企業にも、オプションとして導入が進められています。
利用料金について
基本料金は月額の「Synqlet」利用料のみで、連携プログラムの開発や運用は、各企業の開発チームで行うことができます。料金は、企業の要望に応じて個別に見積もりされます。
-
月額Synqlet利用料: 要見積もり
-
生成AIコーディング支援機能: オプション課金
要望の整理から、連携フローの開発、その後の保守までをオロに依頼することも可能です(初期開発費と月額開発保守費は別途見積もり)。
開発責任者からのコメント
執行役員 CTOの後藤 歩氏は、オロが15年以上にわたり基幹系プロダクト「ZAC」を開発してきた経験から、特に大規模な顧客において「複雑なデータ連携」「セキュリティと安定性」「長期的な運用」といったシステム連携の課題に直面してきたと述べています。これらの経験と、SaaS間連携や認証管理のノウハウが蓄積されたことで、連携そのものをプロダクトとして提供する段階に至ったとのことです。
「Synqlet」は、これらのエンタープライズ領域の連携課題を解決するために開発されており、連携開発に関する相談を歓迎しています。
今後の展開
「Synqlet」は、2026年1月よりオロ社内で利用が始まり、2026年7月1日から外部への提供が開始されました。提供開始前から多くの企業から問い合わせが寄せられています。
今後は、「ZAC」や「ハヤサブ」といった既存サービスとの連携オプションをさらに広げるとともに、多くの企業で共通して使える機能の充実、そして連携基盤の安定稼働とコスト効率の改善を進めていく予定です。連携開発の実績を積み重ねることで、見積もりの正確さや開発効率を高め、企業のシステム連携の実現を後押ししていくとのことです。
株式会社オロについて
株式会社オロは、1999年1月20日に創業され、東京都目黒区に本社を構えています。代表者は代表取締役社長執行役員の川田 篤氏です。クラウドソリューション事業としてクラウドERP「ZAC」やクラウドPSA「Reforma PSA」の開発・提供を行い、マーケティングコミュニケーション事業では企業のデジタル戦略策定やプロモーション支援などを手掛けています。
-
クラウドERP「ZAC」「ZAC Enterprise」: https://www.oro.com/zac/
-
クラウドPSA「Reforma PSA」: https://www.oro.com/reforma-psa/
-
マーケティングコミュニケーション事業: https://mc.oro.com/
-
海外向けプロモーション支援: https://www.oro.com/global/
本サービスに関するお問い合わせ先
「Synqlet」に関するお問い合わせは、以下のフォームから可能です。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfEAd1zWqazGxvhnBMz2hgNgs5o3cgwgrwEveWJ-mjUGls7wQ/viewform
製品サイト: https://www.synqlet.com/


