東海工業専門学校で建設DX授業を実施、未来の建設人材育成へ

スパイダープラス株式会社は、建設現場のデジタル化を進めるサービス「SPIDER+(スパイダープラス)」を提供しています。このたび、同社は株式会社スミ設備、そして東海工業専門学校と協力し、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)を体験できる授業を、東海地方で初めて実施することを発表しました。

この取り組みは、2026年5月25日(月)に東海工業専門学校(愛知県名古屋市)で行われます。教室と設備実習室を使い、実際の施工管理の仕事に近い形で授業が行われる予定です。

建設現場の仕事を実践的に学ぶ

建設業界では、働く人が不足していることが大きな課題となっています。この授業では、「現場を正しく記録し、関係者にきちんと伝える」という施工管理の重要な役割を体験できます。これにより、学生たちは建設の仕事について深く理解し、将来の進路を決める手助けとなることを目指しています。

授業では、まず施工管理の基本的な知識を座学で学びます。その後、タブレットやスマートフォンを使って、設備実習室にある配管や空調設備を対象に、工事の写真を撮ったり、寸法を測ったり、記録したり、必要な書類を作るという一連の作業を体験します。

未来人材プロジェクトの告知画像

特に、写真を撮って図面と関連付けたり、風量などの数値データを記録したり、書類を作って共有したりするプロセスを通じて、施工管理の「記録・整理・伝達」の流れを、実際の仕事に近い形で体験します。また、これまで紙で行っていた管理と、「SPIDER+」を使ったデジタル管理を比較することで、仕事の効率がどれくらい上がるか、働き方がどう変わるかを実感できる内容です。

職業訓練を受ける学生たちの様子

「未来人材プロジェクト」とは

今回の授業は、スパイダープラス株式会社が推進する「未来人材プロジェクト」の一環として行われます。このプロジェクトは、学校、企業、そしてスパイダープラスが協力し、「SPIDER+」の教育機関向け無料ライセンス「アカデミックプラン」を活用して、学生が建設の仕事を実際に体験できる機会を提供するものです。

建設現場で工事の進行や品質、安全などを管理する「施工管理」は、非常に重要な役割です。このプロジェクトでは、「SPIDER+」のようなデジタル技術を使って、写真や図面の管理などを効率化する方法を実践的に学びます。

建設業界では、働く人の高齢化や若手人材の不足、そして新卒の離職率が高いといった課題があります。このプロジェクトは、学生が学校にいるうちから仕事の内容や魅力を理解することで、将来の選択肢として建設業を選びやすくし、入社後のミスマッチを防ぐことを目的としています。

建設業界が抱える課題

建設業界では、現在、以下のような課題が深刻になっています。

  • 働く人の高齢化: 55歳以上の人が約37%を占め、29歳以下の人は約12%にとどまっています。

  • 働く人の減少: かつて約685万人いた働く人が、現在は約480万人まで減っています。

  • 求人倍率の高さ: 求人に対して応募が少なく、有効求人倍率は4〜6倍台と高い状態が続いています。

  • 人手不足による倒産の増加: 2024年には人手不足が原因で342件の企業が倒産しました。

  • 新卒の離職率: 新しく入社した人が3年以内に辞めてしまう割合が4〜5割に上ります。

これらの状況を受けて、このプロジェクトは、学生が建設現場に触れ、仕事への理解を深める機会を提供することで、業界の人材不足や教育の課題解決に貢献することを目指しています。

関係者からのコメント

学校法人電波学園 東海工業専門学校金山校 校長 成田 節雄様
「学生が建設現場での実践的な学びを通じて、施工管理や建設DXの役割を具体的に理解できることは、大変意味のあることだと考えています。学校での学習と現場体験を結び付けることで、建設業が社会を支える重要な仕事であることを実感し、自らの将来を主体的に考えるきっかけになることを期待しています。」

株式会社スミ設備 代表取締役社長 鷲見 康雄様
「建設業界では人手不足が深刻な課題であり、技術者の高齢化や若手人材の減少への対応が求められています。当社では、ベトナムでの施工図作成業務の活用や、『SPIDER+』などのICTツールを導入した施工管理のDX化を進め、業務効率化や働きやすい環境づくりに力を入れています。今回の授業では、学生の皆様に現在の施工管理の仕事や、建設業界がどのように変化しているのかを知っていただき、業界への理解を深めていただければと思います。建設業は、人々の暮らしを支える建物や街づくりに直接関わることができる、非常にやりがいのある仕事です。この授業を通じて、少しでも建設業界に興味を持っていただければ幸いです。」

スパイダープラス株式会社 代表取締役社長 伊藤 謙自
「当社は建設業界の課題を自分たちのこととして捉えています。今回のプロジェクトは、『SPIDER+』をご利用いただいている建設会社と協力する初めての取り組みです。スミ設備株式会社様は、『SPIDER+』の導入だけでなく、人手不足や業務負荷軽減のために独自の取り組みを進めています。日本で技能を習得した元実習生が、帰国後も経験を活かして働ける環境をベトナムに整備し、日本の建設現場を支援する体制を構築しています。今回のプロジェクトでは、このような実践を行う企業とともにプログラムを作り、現場の知恵や工夫、実情を次世代へ直接伝えていきます。これにより、学生は単なる技術体験だけでなく、建設業で働く具体的なイメージや社会的な意義を実感できる機会となります。学校・企業・当社の連携により、未来の『つくる人』を育てる取り組みを全国へ広げていきます。」

各社の概要

東海工業専門学校

  • 学校名:学校法人電波学園 東海工業専門学校金山校

  • 校長:成田 節雄

  • 所在地:愛知県名古屋市中区金山2-7-19

  • 創立:1961年

  • 概要:建築・土木・測量分野に特化した建設総合専門学校

  • URL:https://www.tpc.ac.jp/

株式会社スミ設備

  • 会社名:株式会社スミ設備

  • 代表:代表取締役 鷲見 康雄

  • 所在地:愛知県名古屋市南区三吉町5丁目31番地

  • 創立:1977年5月14日

  • 事業内容:給排水・衛生・空調・設備工事

  • URL:https://sumi-smile.jp/

SPIDER+(スパイダープラス)について

建設現場の施工管理ソフトウェアです。図面管理や写真整理、帳票作成などの施工管理業務をタブレットやスマートフォン上でデジタル化することで、現場作業と事務作業の二重入力を減らし、現場の業務効率化と事業者間のスムーズな連携を実現します。

関連情報

これまでの「未来人材プロジェクト」の取り組みは、以下の動画やレポートからご覧いただけます。

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