未来の建築家を育む「中高生建築コンペ挑戦プロジェクト」が「本の森ちゅうおう」で交流会を開催

未来の建築家を育む「中高生建築コンペ挑戦プロジェクト」が「本の森ちゅうおう」で交流会を開催

株式会社類設計室の教育事業部しごと学舎「こども建築塾」は、株式会社a.school(エイスクール)と協働し、「中高生建築コンペ挑戦プロジェクト」のイベント交流会を2026年4月19日(土)に開催しました。

東京都中央区立図書館「本の森ちゅうおう」の多目的ホールを会場として、コンペの受賞者やエントリー学生、こども建築塾生を含む約30名(オンライン参加者含む)が参加しました。

学生が建築模型を囲んでディスカッションする様子

「本の森ちゅうおう」を体験し、建築への理解を深める

イベントでは、類設計室が建築設計を担当した「本の森ちゅうおう」の館内見学が行われました。

参加した中高生からは、「本の森ちゅうおうを回ってみて、まだ浮かんだことのないアイディアがたくさん思い浮かびました。絵はあまり得意ではないけれど、やってみて楽しいなと思いました」(中1)や、「オンラインでしか会ったことのない仲間たちと、設計への想いや本の森ちゅうおうを見ての気づき、志を交わすことができてとてもうれしかったです!」(高3)といった声が聞かれました。

見学中には、「階段がいろんなところにあるから冒険してみるみたいだ」や「本棚の高さが高すぎず、奥まで見渡すことができる」「階段や棚の工夫された配置から本と新しい出会いがある」といった感想もあがりました。

建築設計を担当した一級建築士の山根教彦は、「お客さんから『都心の中で都心のオアシスとなるような図書館をつくりたい』という要望があり、その言葉から改めて『森』を感じることができる建物について捉えなおし設計していった」と述べました。また、同じく担当した一級建築士の佐藤賢志も「関わる人すべてが幸せになれるような建築をしていきたい」という建築士としての思いを語り、会場は活気にあふれていました。

マイクを持って講演する男性

マイクを持ち熱心に発言する男性

「本の森ちゅうおう」の詳細については、以下のリンクから確認できます。
https://www.rui.ne.jp/architecture/tour/hon-no-mori-chuuou/

スケッチワークで創造力を刺激

館内見学と設計担当者への質問時間の後には、「本の森ちゅうおう」を題材にしたスケッチワークに挑戦しました。

階段に座って書き物をする学生

クリップボードに建築物をスケッチする人物

「中高生建築コンペ挑戦プロジェクト」とは

このプロジェクトは、類設計室が長年培ってきた建築設計の知識と、エイスクールが持つ先進的な探究学習のノウハウを組み合わせたものです。これからの社会で必要とされる「自ら問いを立て、仲間と協力して答えを創造する力」を育むことを目指しています。

類設計室はこれまで、「こども建築塾」を通じて、子どもたちが建築という「本物」の仕事に触れ、学ぶことの楽しさや社会とのつながりを体験する場を提供してきました。今回、子ども一人ひとりの「好き」を起点としたプロジェクト型・探究型の学びを実践するエイスクールと協力することで、より本格的で、子どもたちの主体性を最大限に引き出す学びの場を創造できると確信し、この協働プロジェクトを開始しました。

エイスクールと類設計室の取り組みについては、以下の対談記事も参考にしてください。
https://shigoto.rui.ne.jp/news/aschool-crosstalk/

「こども建築塾」のこれまでの実績と背景

「こども建築塾」は、2023年に開講してから3年が経過し、大阪では約3700名が参加し、満足度90%以上を維持しています。東京でも昨年本格的に開講し、これまでに300名以上が参加、満足度97%を達成しています。

カリキュラムには、模型作りや類設計室が手掛けた物件の見学、スケッチ講座など、多岐にわたる内容が含まれています。特にスケッチの講座では、『本の森ちゅうおう』や『長野オリンピックスタジアム』のデザインを担当した一級建築士の佐藤賢志が講師を務めることもあります。

手書きで描かれた建築物の設計図

屋内の学習スペースで子供に指導する大人

「こども建築塾」開設には、主に3つの背景があります。

1. 建築業界の人手不足と若手育成の必要性

公益社団法人日本建築士会連合会の資料によると、一級建築士の数は横ばいで推移しており、国土交通省のデータでは、建築事務所に所属する一級建築士の約70%が50代以上を占めています。20代から30代は全体の11%にとどまっており、未来の建築士を育てることは重要な課題であると考えられています。

2. 理系人材の育成とデジタル・リアルの両立

日本では、2030年にIT人材が最大79万人不足するという予測があり、理系人材の育成が急務となっています。国や文部科学省も理工農系の人材育成を支援しており、建築を学ぶことへの注目も高まっています。デジタル技術の進化は著しいですが、「見て」「触って」「作る」というリアルな体験なしに建築に携わることは難しいと考えられます。そのため、当塾では座学だけでなく、模型作りや実測、木工体験など、体験を重視したカリキュラムを通じて、デジタルとリアルの両方に精通した人材の育成を目指しています。

3. 教育事業50年の経験を活かした「新しい学び方」の提案

類設計室は、教育事業部「類塾プラス」として50年間教育に携わってきました。その中で、自社所有林やフリースクール事業、設計事業といった強みを活かし、「こども建築塾」を立ち上げました。カリキュラムには、第一線で活躍する「建築のプロ」による実演や、設計室でのインターンシップ(3年目)も組み込まれています。これにより、参加者は「プロの現場」と「実際の仕事の場」を体験し、知識を詰め込むだけではない「新しい学び」を経験できます。

株式会社類設計室について

株式会社類設計室は1972年に設立され、「活力ある社会を設計する」をミッションに掲げ、建築設計事業に加え、教育、農業、地域共創など、5業態6事業を展開しています。

会社名:株式会社 類設計室
代表取締役社長:岩井裕介
所在地:大阪府大阪市淀川区西中島4-3-2 類ビル(大阪本社)、東京都大田区蒲田 5-38-3 蒲田朝日ビル(東京本社)
URL:https://www.rui.ne.jp/

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