技研製作所の「圧入工法」がインドの大型都市再開発プロジェクトに採用

インドの都市再開発に「圧入工法」が貢献

株式会社技研製作所が製造・販売する油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」とその技術である「圧入工法」が、インドのグジャラート州アーメダバードで進められている大規模な都市再開発事業「カリカット運河再整備プロジェクト」の第二期工事に採用されました。

このプロジェクトでは、技研製作所のインドでのパートナー企業であるFuji Silvertech Concrete Private Limited(FSCPL)のグループ企業、Fuji Infrastructure Private Limited(FIPL)に「サイレントパイラー™」が6台納入される予定です。

道路の下にボックスカルバートを設置する工事の様子

カリカット運河再整備プロジェクトの概要

カリカット運河は、かつてイギリス領インド時代に建設された全長約80キロメートルの水路で、長年にわたり都市の排水路として使われてきました。しかし、都市の急速な発展により、洪水のリスクや交通渋滞、衛生環境の悪化といった問題が深刻化していました。

このプロジェクトは、これらの課題を解決し、都市の安全と機能性を高めることを目的としています。第一期工事では、水路の地下化と排水路の整備が行われ、都市型水害に備えるための基礎が作られました。

都市部を流れる運河の改修工事現場

第二期工事では、水路を地下に埋め込むだけでなく、その上に6車線の新しい都市幹線道路が整備されます。水路がボックスカルバートという均一な構造に変わることで、水の流れがスムーズになり、雨水を排出する能力が高まります。これにより、水害のリスクが減ると期待されています。

また、都市の北部と南部を結ぶ新しい道路ができることで、交通の流れが改善される見込みです。さらに、水路の汚染が防がれ、蚊の発生も抑えられるため、都市の衛生環境も向上すると期待されています。

採用された「圧入工法」とそのメリット

今回のプロジェクトで技研製作所の「圧入工法」が採用されたのは、FSCPLが計画の段階から技研製作所の技術を積極的に提案したことが大きな理由です。

インドでは、土留め工事の際に地面を掘ってコンクリートを流し込む方法や、現場で型枠を使ってコンクリート構造物を作る方法が一般的です。しかし、今回の提案では、圧入工法で鋼矢板(こうやいた)を連続して打ち込み、FSCPL製のプレキャストコンクリート製ボックスカルバートを組み合わせることで、シンプルで効率的な工事の進め方が実現します。

圧入工法は、杭を油圧で静かに地中に押し込むため、工事中に大きな振動や騒音が出ません。また、小さなスペースでも作業ができるため、工事を行う場所の周りの環境への影響を最小限に抑えながら、安全かつスピーディーに工事を進めることが可能です。

都市化や人口増加が進むインドでは、工事のスペースが限られたり、環境への負荷を減らすことが求められたりする現場が増えています。そのため、この圧入工法は今後さらに多くの現場で採用されることが見込まれます。

具体的な工事内容

第二期工事では、水路をボックスカルバート構造にして地下化し、その上に6車線の都市幹線道路を整備するために、約10キロメートル区間(両岸合わせて約20キロメートル)にわたって土留め壁が作られます。

この作業には、「サイレントパイラー™ F111」5台と「サイレントパイラー™ F101」1台の合計6台が使われ、長さ10メートルの400ミリメートル幅U形鋼矢板を約50,000枚、地中に圧入したり引き抜いたりする予定です。

青色の重機が白い杭を地中に圧入している様子

技研製作所グループの技研製作所アジア(Giken Seisakusho Asia Pte., Ltd.)が圧入機の販売を担当し、工事が始まる前の現場調査から、工事計画の提案、技術指導まで、グループ全体で全面的にサポートします。

工事概要

項目 内容
工事名 Kharicut Canal Redevelopment Project Phase 2
工事場所 Ahmedabad, Gujarat State, India
発注者 アーメダバード市
元請業者 Konkan Railway Corporation Limited とFuji Silvertech Concrete Private Limited による共同企業体
施工業者 Fuji Infrastructure Private Limited
使用機材 サイレントパイラー™ F111 5台、サイレントパイラー™ F101 1台
杭材型式・寸法 U形鋼矢板 約50000枚(400 ㎜幅、長さ10m)
圧入工工期 2026年4月~2028年12月(予定)

技研グループについて

技研グループは、世界に先駆けて「圧入原理」を実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」を製造・販売し、その優れた特徴を活かした解決策を提案しています。無振動・無騒音、省スペースでの施工、仮設工事が不要であること、そして地震や津波、洪水に強い丈夫なインフラを素早く作れることなど、圧入技術が提供する独自の価値は、世界中の建設における課題解決や国土の防災に貢献しており、これまでに40以上の国と地域で採用実績があります。

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