TIS千代田システムズ、「Dynamic Flow Navi®」のAI図面データ生成と設備競合可視化技術で特許取得

TISインテックグループのTIS千代田システムズ株式会社は、製造・プラント業界向けのDXソリューション「Dynamic Flow Navi」において、AIによる図面データ生成技術と、作業工程ごとの設備競合チェック技術に関する特許を取得したことを発表しました。

これらの技術を活用することで、これまで手作業で行われていた図面のデジタル化や設備競合チェック業務が効率化され、関連作業の工数を50%以上削減できる見込みです。

「Dynamic Flow Navi」とは

「Dynamic Flow Navi」は、複雑な系統を持つプラントや工場における設計、運転、保全といった業務のデジタル変革(DX)を支援するソリューションです。配管や機器の系統を示す図面であるP&ID(Piping & Instrumentation Diagram)を使い、バルブの開閉や機器のON/OFF操作による流体経路の変化をシミュレーションできます。また、図面から関連情報にアクセスできる情報ポータル機能も備わっています。

製造・プラント業界では、熟練技術者の退職や人手不足、設備の老朽化といった課題があり、業務効率化が求められています。特にP&IDのような図面は、紙やPDFなどの画像データとして管理されることが多く、情報の検索や確認作業に多くの時間と手間がかかっていました。

このような状況の中、「見る」だけでなく「活用する」P&IDへの転換が求められています。TIS千代田システムズは、30年以上にわたるプロセスプラント領域での経験を活かし、「Dynamic Flow Navi」を開発しました。既存の図面をさらに効率的に活用するためには、デジタル化作業の自動化と、作業工程に合わせた設計検証の高度化が不可欠であり、今回の特許取得につながりました。

取得した特許技術の概要

「Dynamic Flow Navi」は、図面をもとにしたシミュレーション、運転実績の登録、設備競合チェックまでを統合的に支援します。今回取得した特許技術を組み合わせることで、図面のデジタル化から設計検証までの一連の作業を効率化し、作業工数を大幅に削減します。

1. AIによる図面データの自動生成技術

この技術は、図面を画像として取り込み、AIが配管、バルブ、機器などの図面要素や接続関係を自動で認識し、画面上で確認・操作できる図面データを生成します。これにより、従来手作業で行っていた図面のトレースやデータ化作業が大きく減り、「Dynamic Flow Navi」上での迅速なシミュレーションや情報活用が可能になります。図面をデジタルデータに変換する作業工数を50%以上削減することが期待されます。

AIによる図面データ生成技術の概念図

  • 特許番号:特許第7841157号

  • 特許登録日:2026年3月27日

  • 特許権者:TIS千代田システムズ株式会社

2. 設備競合状態の自動判定・可視化技術

この技術は、各作業工程でのバルブの開閉状態を基に流体経路を分析し、設備競合によって発生する異物混入の有無をすぐに判定します。さらに、機器と配管の競合箇所を特定します。紙やPDFのP&IDを使った手作業や目視確認に比べて、精度とスピードが大きく向上します。また、設計変更時に繰り返し発生する検証作業の効率化にも貢献します。

設備競合状態の自動判定・可視化技術の画面イメージ

  • 特許番号:特許第7873326号

  • 特許登録日:2026年6月3日

  • 特許権者:TIS千代田システムズ株式会社

「Dynamic Flow Navi」の詳細については、以下のウェブサイトをご参照ください。

今後の展望

TIS千代田システムズは、今後もAIや最新技術を使い、「Dynamic Flow Navi」の機能拡張を進めていきます。図面読み取り精度の向上や活用範囲の拡大に取り組むことで、プラント業務の効率化とDX推進に貢献していく方針です。

今回の特許取得によって確立した技術を基盤として、石油・化学・医薬業界など幅広い産業分野に展開し、設計品質の向上と安全性確保に寄与することを目指しています。

TIS千代田システムズ株式会社について

TIS千代田システムズ株式会社は、深い業務理解力と優れたプロジェクトマネジメント力を強みとし、顧客の真のITパートナーとして業務に寄り添った事業を展開しています。特にプロセスプラントの設計、調達、工事プロジェクトの分野では、日本有数のITプロフェッショナル集団として、製造・建設現場から企業経営層まで幅広いソリューションを提供しています。

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