Linuxサーバー構築の新しい学習教材「Linuxサーバー構築標準教科書 Ubuntu版」が登場
Linuxサーバー構築標準教科書に「Ubuntu版」が新登場
IT技術者の認定を行うLPI-Japanは、2026年7月1日(水)に、実習を通してLinuxサーバー構築の知識を学べる教材「Linuxサーバー構築標準教科書」のUbuntu版をリリースし、LPI-Japanのウェブサイトで公開しました。この教科書は、Linux技術者認定試験「LinuC (リナック)」の学習準備としても活用できます。
PDF版とePub版は無料で提供され、Kindle版は有料(300円・税込)で提供が始まりました。製本版(有料:1,650円・税込)は同日より予約販売を開始しています。

リリースされた背景
近年、クラウド、AI、コンテナ、データサイエンスといった様々な分野でLinuxの利用が広がっています。特にUbuntuは、開発やクラウドの現場で多くの人に使われているLinuxの種類の一つです。
世界中の開発者を対象にした「Stack Overflow Developer Survey 2025」の調査によると、Ubuntuは個人利用でも業務利用でも、多くの開発者に選ばれています。AWSやMicrosoft Azureといったクラウドサービスでの利用、コンテナの基本イメージ、AI開発環境、機械学習環境など、その用途は多岐にわたります。
また、大学や専門学校などの教育機関でもUbuntuの利用が増えており、実際の環境に合わせた学習教材が求められていました。
LPI-Japanは、こうした市場の動きと教育現場からの要望に応えるため、LinuC Open Networkコミュニティの協力のもと、「Linuxサーバー構築標準教科書」のUbuntu版を開発・公開しました。これにより、学習者は利用環境や学習目的に合わせて、これまでのAlmaLinux版と新しいUbuntu版のどちらかを選んで学習できるようになります。
教科書の主な特長
1. Ubuntu 24.04 LTSを使った実践的な学習
これまでのAlmaLinux版に加えて、このUbuntu版では「Ubuntu 24.04 LTS(Server)」を学習環境として採用しています。自分でUbuntuをインストールし、実際にコマンドを入力しながら学習を進めることで、実務で役立つ知識と技術を身につけることができます。
2. 実習でサーバーの仕組みを深く理解
LinuCレベル2(201試験・202試験)の学習範囲に含まれるサーバー構築技術を、実際にサーバーを構築する演習を通して学べます。構築したサーバーにウェブでアクセスしたり、メールを送受信したりすることで、サーバーの動きや様々な通信の仕組みを体験しながら理解できます。
3. コミュニティと一緒に進化し続ける教科書
この教科書は、2009年に初めて公開されて以来、多くの利用者や現場のIT技術者からの意見を取り入れながら、何度も内容が更新されてきました。これからも、誰もが参加できるLinuC Open Networkコミュニティで意見を交換し、議論を重ねながら、新しい技術に対応したり、内容をさらに充実させたりしていく予定です。
4. クリエイティブ・コモンズライセンスによる無料公開
この教科書は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのもとで公開されています。PDF版とePub版は、学校での教育、企業研修、個人学習など、目的を問わず誰でも無料で利用できます。
教科書の概要
-
タイトル:『Linuxサーバー構築標準教科書 Ubuntu版(Ver.1.0.0)』
-
提供開始日:2026年7月1日(水)
-
提供形式:PDF版(5.8MB)、EPUB版/Kindle版(6.1MB)、印刷版(104頁)
-
提供価格:
-
PDF版、EPUB版:無料
-
Kindle版:300円(税込)
-
印刷版:1,650円(税込)
-
-
言語:日本語
テキストの構成
-
第1章 Linux サーバーの概要
-
第2章 VirtualBox のインストールと仮想マシンの作成
-
第3章 Linux のインストールと設定
-
第4章 Web サーバーの構築
-
第5章 DNS サーバーの構築
-
第6章 メールサーバーの構築
-
第7章 ネットワークとセキュリティの設定
執筆者からのコメント
LinuCエヴァンジェリストである株式会社ゼウス・エンタープライズの鯨井貴博氏は、次のようにコメントしています。
「Linuxの操作は難しそうと、サーバー構築を遠くに感じていませんか?本書は、そんなあなたにぜひ読んで頂きたい一冊です。Ubuntu 24.04 LTSをベースに、Web・DNS・メールといったインターネット上で使われるサーバーを、手を動かしながら学ぶことができます。挫折しないためにコマンド操作は最小限にしており、『動いた!』という感動・体験を優先しました。コマンド習得には標準教科書シリーズのLinux標準教科書との併用がおすすめですが、まずは本書でサーバー構築の楽しさを知ってください。その一歩があなたの技術力向上、そしてエンジニアとしての明るい未来の役に立てば幸いです。」
関連情報
-
Stack Overflow Developer Survey 2025:https://survey.stackoverflow.co/2025/technology
-
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス:https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/legalcode.ja
-
その他の標準教科書シリーズ:
-
Linux標準教科書:https://linuc.org/textbooks/linux/
-
Linuxサーバー構築標準教科書:https://linuc.org/textbooks/server/
-
Linuxセキュリティ標準教科書:https://linuc.org/textbooks/security/
-
高信頼システム構築標準教科書:https://linuc.org/textbooks/system/
-
オープンソースデータベース標準教科書:https://oss-db.jp/ossdbtext
-
LPI-Japanについて
LPI-Japanは、2000年7月に設立された特定非営利活動法人です。Linuxの普及とLinux技術者の育成のためにLinux技術者認定試験を実施しており、現在はLinuxだけでなく、データベース技術、クラウド基盤技術、Web技術など、IT技術者の成長に必要な主要なIT技術の認定試験も実施しています。LPI-Japanは、ITプロフェッショナルの成長を支援し、オープンテクノロジーに関連するビジネスの発展に貢献する活動を行っています。詳細については、https://lpi.or.jpをご覧ください。


