AVerMedia、NVIDIA JetPack 7.2対応ソフトのベータ版を公開 Jetson Orin/Thor向けエッジAI製品開発をサポート

アバーメディア・テクノロジーズ株式会社は、2026年7月22日、NVIDIA Jetson OrinおよびJetson Thorに対応するエッジAI製品向けに、NVIDIA JetPack 7.2に対応したボードサポートパッケージ(BSP)のベータ版の提供を開始したことを発表しました。このベータ版は、AVerMediaの公式ウェブサイトにある各製品ページからダウンロードできます。

AVerMediaのJetson Orin/Thor対応エッジAI製品

NVIDIA JetPack 7.2とは

NVIDIA JetPack 7.2は、Jetson Linux 39.2、Ubuntu 24.04、Linux kernel 6.8といった新しい基本ソフトウェアを採用し、大幅に内容が新しくなりました。これにより、Jetson OrinとJetson Thorという現在の製品と次の世代の製品を、同じ開発環境で使えるようになります。

JetPack 7.2の主な特徴は以下の通りです。

  • Ubuntu 24.04 / Linux kernel 6.8の採用: 長い期間サポートが続き、セキュリティも強化され、最新のLinux環境に対応します。

  • NVIDIA Yoctoの公式サポート: 工業用途の製品開発や、ソフトウェアの自動更新、長期にわたるメンテナンスが簡単になります。

  • CUDA 13.2.1 / TensorRT 10.16.2の搭載: 大規模言語モデル(LLM)や画像認識AI、生成AIといった分野での計算処理の速さが向上します。

  • Jetsonプラットフォームの統合: Jetson OrinとThorの両方に対応することで、BSP(ボードサポートパッケージ)の管理の手間が減り、新しい世代への移行がスムーズになります。

  • メモリの最適化とエージェンティックAIへの対応: メモリの使い方が効率的になり、AIが自分で判断して動くような「エージェンティックAI」という新しい技術にも対応しました。これにより、大きなAIモデルや同時にたくさんの処理を行う作業、そして次世代のロボット開発などに役立ちます。

AVerMedia Technologies, Inc.のプロダクトマネージャーであるBraga Lai氏は、JetPack 7.2が次世代のエッジAIシステムを開発する人々にとって、より強力で統一された環境を提供すると述べています。また、AVerMediaのJetson OrinおよびJetson Thor対応製品がJetPack 7.2に対応することで、AIやロボットの開発を加速させることに貢献するでしょう。

AVerMedia独自のBSPについて

AVerMediaは、NVIDIA Jetsonの基本ソフトウェアであるJetPackを、自社の製品に合わせて調整した独自のボードサポートパッケージ(BSP)を提供しています。このAVerMedia BSPを使うことで、JetPack 7.2をAVerMedia製品で最適な状態で利用できるようになります。

JetPack 7.2ベースBSPの提供スケジュール

  • Ubuntu 24.04 ベース版BSP: 2026年7月22日よりベータ版の提供を開始しています。

  • Yocto ベース版BSP: 2026年8月末に提供が予定されています。

Yoctoベース版BSPは、細かくカスタマイズしたい場合や、長期にわたるメンテナンスが必要な組み込みLinux環境に適した選択肢として提供されます。

今回のリリースはベータ版であり、製品の事前評価や検証、アプリケーションの先行開発を目的としています。AVerMediaは、利用者からの意見や社内でのテスト結果をもとに、正式版の提供に向けて改良を続けていくとのことです。

AVerMediaについて

アバーメディア・テクノロジーズは、映像や音声の技術に特化した企業です。さまざまなAIアプリケーションに対応するエッジAIデバイスや、すぐに使えるソリューションを提供しています。NVIDIA Elite Partnerとして、スマートシティ、ロボット工学、産業オートメーションといった幅広い分野でAIの導入を加速させるために、コンピュータのハードウェアとソフトウェアを組み合わせたカスタマイズ可能なソリューションを提案しています。

公式サイト:
https://professional.avermedia.com/jp/

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