建設設備業界の人手不足と育成課題を解決する「KDWアカデミー」が開校

建設設備業界の課題解決へ、施工管理教育機関「KDWアカデミー」が開校

日本の社会インフラを支える建設設備業界では、現在、深刻な人手不足や技術継承の停滞、若手技術者の定着難といった課題に直面しています。建物の老朽化が進み、災害時の復旧やメンテナンスの需要が高まる中で、これらの課題は地域インフラの維持を困難にしています。

株式会社弘栄ドリームワークスは、こうした状況を改善するため、業界で初めてとなる施工管理の教育機関「KDWアカデミー」を2025年12月3日に開校します。このアカデミーは、若手技術者をゼロから育て、現場で即戦力となる人材を育成することを目指しています。

KDWアカデミー

KDWアカデミーとは

KDWアカデミーは、従来の「現場で見て覚える」という育成方法に代わり、体系的な学習プログラムと現場でのOJT(実務訓練)、そして出向による実務経験、さらにはDX技術を組み合わせた新しい育成モデルを提供します。これにより、若手技術者が最短で施工管理のプロフェッショナルとして成長できる環境を整えます。

KDWアカデミーの3つの特徴

1. 働きながら実践的に学べるカリキュラム

未経験者でも施工管理者として活躍できるよう、講習と実務を組み合わせた育成プログラムが用意されています。現場で必要となる知識や段取り、安全管理、業者調整といったスキルを実践的に習得できます。また、年単位の出向型研修制度により、学んだことをすぐに現場で実践できる機会が提供されます。

2. 自社負担ゼロで育成可能

施工管理者の育成には通常、多大な教育コストや給与負担が発生しますが、KDWアカデミーでは年間360万円(月30万円)の管理費をアカデミー側が負担する仕組みが継続されます。これにより、中小規模の専門工事会社でも経済的な負担なく、人材育成を始めることが可能です。出向者は受け入れ先企業で社員として勤務・学習し、実務を通じてスキルを身につけます。

3. 育成後の「受注力アップ」まで伴走

アカデミーで育った人材が企業に戻った後も、DX技術や営業支援、調査支援を組み合わせることで、自社で案件を獲得し、利益構造を改善できる施工管理者へと成長するまでサポートします。単に人材を育成するだけでなく、企業が自力で成長できる状態を目指します。

現場からの声

KDWアカデミーの育成支援サービスは、すでに複数の企業で成果を上げています。

  • 配管清掃業 A社(関東): 以前は欠陥を見つけても修理技術がなく仕事につなげられませんでしたが、修繕まで自社で完結できるようになり、新事業と売上増加を実現しました。

  • 設備メンテナンス会社 B社(東海): 競合との差別化に悩んでいましたが、調査から洗浄まで一括で提案できるようになり、新しい市場を開拓し問い合わせも増加しました。

  • 設備保全会社 C社(関西): 人手不足で対応できる案件が限られていましたが、技術連携により対応範囲が広がり、受注機会も増加しました。

代表取締役会長 船橋 吾一氏のコメント

代表取締役会長・船橋 吾一

株式会社弘栄ドリームワークスの代表取締役会長である船橋 吾一氏は、「建設設備の仕事は、地域の生活インフラを支える重要な役割を担っています。しかし、現場では『育てる人がいない』『若手が定着しない』という声が全国で続き、このままでは地域のインフラを守れなくなる危機さえあります」と現状の課題を語っています。

さらに、「KDWアカデミーは、新しい建設業の人材育成と経営再生モデルを提供し、業界全体を底上げする最終的な解決策として、専門施工会社の自立と業界の未来を切り拓く取り組みです」と述べ、今後は施工管理だけでなく設備管理や環境衛生、保全といった周辺領域にも学びの幅を広げ、山形を拠点に全国へこの仕組みを広げていきたいと意欲を示しています。

会社概要

  • 会社名: 株式会社弘栄ドリームワークス

  • 所在地: 山形県山形市大字風間字地蔵山下2068

  • 代表者: 代表取締役会長 船橋 吾一

  • 事業内容: 施工管理育成支援事業、管内調査DX事業、建設業プラットフォーム事業

  • 公式サイト: https://koeidreamworks.jp

×