AI insideとアイネット、AI統合基盤「Leapnet」での協業に向けた基本合意書を締結
AI inside株式会社と株式会社アイネットは、AI統合基盤「Leapnet」における協業に向けた基本合意書を締結しました。この合意に基づき、両社はAI技術の社会実装とデータセンターの進化を目指します。

協業の具体的な内容
本合意書により、AI insideはAI推論専用ハードウェア「AI inside Cube Atlas 192x」とAI統合基盤「Leapnet」を提供し、アイネットの自社データセンターでこれらを稼働させる実証検証を2026年度内に共同で実施する予定です。
また、AI insideが国内データセンター事業者と共にAI推論ネットワークを構築する「Sovereign Grid」へのアイネットの参画についても検討を開始します。
関連情報:
-
AI推論専用ハードウェア「AI inside Cube Atlas」の発表: https://inside.ai/news/2026/0624_cube-atlas-192x/
-
AI推論ネットワーク「Sovereign Grid」の始動: https://inside.ai/news/2026/0513_sovereign-grid/
締結の背景
近年、AIの普及が進む中で、データセンターの役割は単なるデータ保管場所から、電力を知能へと変換する「AI Factory」へと変化しつつあります。AI推論の処理需要が拡大する中で、データセンター事業者が自社施設から推論サービスを提供できる体制を整えることは、その競争力を高める上で重要となっています。
AI insideは2026年5月に「Sovereign Grid」を始動しました。これは、国内のデータセンター事業者の施設に推論専用ハードウェアとAI統合基盤「Leapnet」を展開し、AI推論ネットワークとして接続する取り組みです。特定の1社が巨大なインフラを構築するのではなく、国内のデータセンター事業者が協力し、共にAI推論インフラの標準を築くことを目指しています。
一方、アイネットは神奈川県に自社データセンターを保有し、クラウドサービス「Dream Cloud®」を提供するデータセンター事業者です。同社はAIビジネスの拡大を重点領域の一つと位置づけており、次世代AIデータセンター化、ひいてはAI Factory化を通じて、業界内での地位を確立することを目指しています。
実現を目指す内容
アイネットが「Sovereign Grid」に参画した場合、AI insideのAI推論専用ハードウェア「AI inside Cube Atlas 192x」がアイネットの自社データセンターに設置され、その上にAI統合基盤「Leapnet」が構築されます。
これにより、アイネットは自社データセンターを拠点として、生成AI基盤、AI-OCR、社内文書検索サービスなどの提供が可能になる見込みです。データを国内の自社施設内で処理できるため、セキュアなAI実行環境を求める企業に対して、新たな選択肢を提供できるようになります。

両社のコメント
AI inside株式会社の代表取締役社長CEOである渡久地 択氏は、データセンターがこれからのAGI(汎用人工知能)時代にとって最も重要な産業基盤であると述べ、「アイネット様が自社のデータセンターをAIの推論を生み出す工場へと進化させるこの取り組みは、日本のAIを日本の基盤の上で動かすための、確かな一歩です。このAIデータセンター戦略と、私たちの『Sovereign Grid』は、同じ方向を向いています。ここから、日本のAI推論力が、地域から立ち上がっていくと確信しています」とコメントしています。
株式会社アイネットの代表取締役社長である佐伯 友道氏は、AI insideとの協業に向けた基本合意書を締結できたことを大変喜ばしく思うと述べました。「デジタル社会の進展とともに、データセンターには従来のインフラとしての役割にとどまらず、AIを活用した新たな価値創出が求められています。本基本合意を契機として、当社データセンターにおけるAI活用の具体化に向けた検討を一層深めてまいります」とコメントし、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支えるパートナーとして、新たな価値創出に努める姿勢を示しました。
今後の展望
AI insideは、アイネットとの提携をきっかけとして、国内のデータセンター事業者との連携を拡大していく方針です。これにより、日本全体のAI推論インフラが自律的に構築されることを目指し、推進していきます。
AI inside株式会社について
AI inside株式会社は、生成AI・大規模言語モデル(LLM)や自律型AIの研究開発と社会実装を進めるテックカンパニーです。日本語のドキュメント処理に特化したLLM「PolySphere」の開発や、政府機関・地方公共団体・民間企業など7万以上のユーザーへの導入実績を持ち、独自のAI基盤の構築と普及を進めています。主力製品である「DX Suite」は、データ入力業務に特化したAIエージェントとして、前後工程全体の自動化を実現しています。これらの活動を通じて、人とAIの協働を推進し、生産性向上と業務効率化によって生まれた時間を、より価値の高い業務へ移行させる「VALUE SHIFT」の実現を目指しています。
株式会社アイネットについて
株式会社アイネットは、国内最高レベルの安全性を備えた自社データセンターとクラウドサービスを軸に、DXサービスや受託計算サービス、プリンティングサービス、BPOサービスなど、複合的なサービスを提供することで顧客の経営課題を解決するテクノロジーパートナーです。創業50周年を迎え、さらなる成長を目指して、自社データセンターをプラットフォームとしたクラウドビジネスの展開や、AI、IoT、宇宙事業といった先端分野の開発に注力しています。


