スペースデータとACSL、防衛・防災・社会インフラの無人システム運用高度化で共同検討を開始

スペースデータとACSLが共同検討開始

AI・デジタルツイン技術と自律制御ドローン技術の融合

株式会社スペースデータと国産産業用ドローンの開発・製造を行う株式会社ACSLは、防衛、防災、社会インフラの維持管理といった分野で、無人システムをより高度に活用するための共同検討を開始しました。この取り組みでは、AI(人工知能)やデジタルツイン技術と、自律制御ドローン技術を組み合わせることで、無人システム運用の効率化と安全性の向上を目指します。

共同検討の背景と目的

近年、防衛や安全保障の状況が大きく変化し、自然災害が頻繁に、そして大規模に発生しています。また、日本の社会インフラも老朽化が進んでおり、人が近づくのが難しい、または危険な場所でも、素早く正確に状況を把握し、適切な判断を下せる無人システムの必要性が高まっています。

このような状況に対応するには、ただ高性能な機体があるだけでなく、現実の世界を仮想空間に再現し、AIを使って事前に検証やシミュレーションができる「デジタルツイン」という仕組みと、無人システムを連携させることが非常に重要です。

両社の強みを活かした連携

スペースデータは、地球や都市、インフラの環境を精密に仮想空間に再現し、その中でシミュレーションやAIの学習・検証ができる統合技術基盤「PROVIDENCE(プロヴィデンス)」を提供しています。これは、衛星データや様々なセンサーデータをもとに作られます。

一方、ACSLは、独自の技術で自律的に動く国産の産業用ドローンを開発・製造しており、防災、インフラ点検、防衛など、多くの分野で実際に使われてきた実績があります。

ACSLのドローンが現場で集めるデータと、スペースデータのデジタルツイン技術やフィジカルAIによる事前検証・学習機能を連携させることで、無人システムの運用をさらに高度にできるという共通の認識のもと、今回の共同検討が始まりました。

共同検討の具体的な内容

今回の共同検討では、主に以下の3つの項目に取り組みます。

  1. ドローンが取得したデータを使ったデジタルツイン環境の構築
    ACSLのドローンが撮影した画像や集めたセンサーデータを、スペースデータの「PROVIDENCE」に取り込みます。これにより、防衛や災害対応、社会インフラ維持の対象となる場所を、仮想空間であるデジタルツイン上に再現する技術について検討します。
  2. デジタルツインでのシミュレーションを活用した運用・計画検討
    デジタルツイン上に再現された環境で、フィジカルAIを使ってドローンの飛行経路や運用方法をシミュレーションします。これにより、任務計画、災害対応計画、インフラ点検計画などを立てる手助けとなる活用方法を検討します。
  3. シミュレーション結果を実運用に役立てる
    デジタルツインでのシミュレーションで得られた結果を、実際にドローンを動かす際に反映させることで、防衛、防災、社会インフラ分野における無人システム運用の安全性や効率性を高める仕組みについて検討します。

今後の展望

両社は、この共同検討を通して、防衛、防災、社会インフラ分野での無人システム運用をより高度なものにすることを目指します。また、デジタルツインと実際のドローン運用を連携させた新しい解決策を社会に広めることも視野に入れています。スペースデータは、統合技術基盤「PROVIDENCE」を中心に、信頼できるパートナー企業や関係省庁との協力を深めながら、現実世界の問題を解決するためのデジタル基盤の導入と展開を加速していく方針です。

各社の情報

株式会社ACSLについて

ACSLは、「技術を通じて、人々をもっと大切なことへ」をミッションに、国産の産業用ドローンを開発・量産するメーカーです。独自の自律制御技術と高い信頼性を持つ機体を提供し、空撮、点検、物流、防災など、幅広い分野で社会インフラの維持管理や安全・安心に貢献しています。

ウェブサイト:https://www.acsl.co.jp/

株式会社スペースデータについて

株式会社スペースデータは、「宇宙を誰もが活用できる社会へ」という目標のもと、宇宙とデジタル技術を融合させることで、新しい産業や社会の基盤を作り出すテクノロジースタートアップです。地球や宇宙の環境を精密に再現するデジタルツイン技術を使い、宇宙開発から都市開発、防災、安全保障まで、未来を支えるデジタルプラットフォームの構築を目指しています。さらに、宇宙ロボットや宇宙ステーションの運用基盤開発を通じて、宇宙社会の実現にも取り組んでいます。

スペースデータの公式サイトでは、最新の取り組みや発表が紹介されています。

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