地盤改良施工支援システム「Tarpos 3D」が国土交通省NETIS推奨技術に選定 〜GNSSで施工精度・安全性・生産性を向上〜

「Tarpos 3D」が国土交通省NETIS推奨技術に選定

ニシオホールディングス株式会社傘下の西尾レントオール株式会社と株式会社不動テトラは、共同開発した地盤改良施工支援システム「Tarpos 3D」が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)において、令和8年度の推奨技術に選定されたことを発表しました。

「Tarpos 3D」は、GNSS(Global Navigation Satellite System:衛星測位システム)による2次元(2D)と3次元(3D)の杭芯誘導機能を持ち、地盤改良工事の施工精度、安全性、そして生産性を大きく向上させる技術です。

技術開発の背景

近年、ICT(情報通信技術)を活用した地盤改良工事において、施工履歴データを活用する出来形管理要領(案)が導入されました。これにより、これまでの地盤改良工事で行われていた、作業員による測量や目印の設置、そして誘導員による改良機の誘導といった作業方法を見直す必要が出てきました。

このような現場の課題に対応するため、両社は従来の2次元ガイダンス(2D)のみだった施工支援システムをさらに進化させ、3次元ガイダンス(3D)機能を追加した「Tarpos 3D」を共同で開発しました。

「Tarpos 3D」の主な特長

「Tarpos 3D」は、GNSSから得られる2Dと3Dの位置情報をもとに、杭を打つ正確な位置(杭芯)をリアルタイムでオペレーターに誘導するシステムです。以下の3つの機能を現場の状況に合わせて柔軟に活用できます。

  • 2次元ガイダンス(2D):水平方向での杭芯誘導を行います。

  • 3次元ガイダンス(3D):立体的な視点から杭芯を誘導し、水平方向での見やすさを高めます。

  • 打設状況の2D/3D表示:工事の進み具合をリアルタイムで確認できます。

航路誘導システムのユーザーインターフェース

導入による具体的な効果

「Tarpos 3D」を導入することで、建設現場に以下の4つの大きな効果が期待されます。

  1. 施工性の向上:3次元表示により、オペレーターの技術や経験に関わらず、誰でも簡単に操作できるようになります。これにより、熟練した技術者が不足している現場でも、安定した品質での施工が可能になります。
  2. 施工精度の向上:水平方向での視認性が高まることで、やり直しのない、精度の高い杭芯誘導を実現します。これにより、これまでの測量や誘導員が行っていた作業を大幅に効率化できます。
  3. 安全性の向上:施工機械の位置、杭芯の位置、周辺の情報、地形の情報などをリアルタイムで画面に表示することで、安全な作業環境を確保します。
  4. ICT施工への対応:ICT地盤改良工の要領にも対応しており、国土交通省が推進する「i-Construction(ICTを活用して建設現場の生産性を高める取り組み)」にも貢献します。

海上杭誘導システムのユーザーインターフェース

今後の展望

西尾レントオール株式会社と株式会社不動テトラは、今回のNETIS推奨技術への選定をきっかけに、「Tarpos 3D」をさらに広めていく予定です。この取り組みを通じて、建設現場のデジタル化を推進し、生産性の向上や担い手不足の解消に貢献していくことを目指しています。

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