地盤改良工事の精度と安全性を高める「Tarpos 3D」が、国土交通省NETIS推奨技術に選定
西尾レントオール株式会社と株式会社不動テトラが共同で開発した地盤改良施工支援システム「Tarpos 3D」が、この度、国土交通省の「新技術活用スキーム検討会議」において、令和8年度のNETIS推奨技術に選定されました。
「Tarpos 3D」は、国土交通省のNETIS登録番号KTK-200015-VEとして登録されています。
技術開発の背景
2020年度から、ICT地盤改良工(深層混合工)において、施工の記録データを使った出来形管理の新しい基準が導入されました。これにより、これまでの地盤改良工事で、作業員が測量したり、目印となる杭を設置したり、改良機を誘導したりする作業を見直す必要が出てきました。
このような現場での課題に対応するため、両社は、これまでの2次元(平面)での誘導しかできなかった施工支援システムをさらに進化させ、3次元(立体)での誘導機能を加えた「Tarpos 3D」を共同で開発しました。
「Tarpos 3D」の主な特長
「Tarpos 3D」は、GNSS(全球測位衛星システム)から得られる2次元と3次元の位置情報をもとに、杭の中心位置をリアルタイムでオペレーターに知らせる地盤改良施工支援システムです。現場の状況に合わせて、以下の3つの機能を組み合わせて使うことができます。
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2次元ガイダンス(2D): 平面上の杭の中心位置を誘導します。
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3次元ガイダンス(3D): 立体的な視点で杭の中心位置を誘導し、水平方向の視認性を高めます。
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打設状況の2D/3D表示: 杭を打ち込む作業の進み具合をリアルタイムで確認できます。


導入によって得られる効果
「Tarpos 3D」を導入することで、地盤改良工事の現場に様々な良い効果が期待されます。
1. 施工性の向上
3次元の表示により、オペレーターの技術や経験に関わらず、誰でも簡単に機械を操作できるようになります。これにより、熟練した作業員が不足している現場でも、安定した品質での工事が可能になります。
2. 施工精度の向上
水平方向の視認性が高まることで、正確な杭の中心位置への誘導が可能になり、やり直し作業が減ります。これまでの測量や誘導員が行っていた作業を大幅に効率化できます。
3. 安全性の向上
施工機械の位置、杭の中心位置、周辺の情報、地形情報がリアルタイムで画面に表示されるため、作業現場の安全性が高まります。
4. ICT施工への対応(情報化)
ICT地盤改良工における施工記録データを使った出来形管理の基準にも対応しています。これは、国が推進する「i-Construction(アイ・コンストラクション)」という、建設現場の生産性を高める取り組みにも合致しています。
今後の展開
西尾レントオールと不動テトラは、今回のNETIS推奨技術への選定をきっかけに、「Tarpos 3D」をさらに多くの建設現場に広めていく方針です。これにより、建設現場のデジタル化を進め、生産性を高め、人手不足の解消に貢献していくことを目指します。


