Zen Intelligenceが総額25億円の資金調達を完了、建設現場の無人化を目指すPhysical AI開発を加速

Zen Intelligence、シリーズAラウンドで総額25億円の資金調達を完了

Zen Intelligence株式会社は、金融機関4社よりコミットメントラインを含む総額10億円のデットファイナンスを実施し、シリーズAラウンドにおける総額25億円の資金調達を完了しました。この資金は、建設現場の無人化を目指すPhysical AI Agent(フィジカルAIエージェント)の開発に集中的に投資される予定です。

Zen Intelligence シリーズA 資金調達 総額 25億円

建設現場の課題とPhysical AI Agentへの期待

建設業界では、人手不足や高齢化が深刻化しており、時間外労働の上限規制への対応も求められています。このような状況で、工事の品質を保ちながら、より多くの建設を進めることが大きな課題となっています。特に、現場監督が行う工事の管理業務は、安全や品質、工程を細かく確認し、判断する必要があるため、この業務を効率化したり、少ない人数で行ったりする方法が強く求められています。

近年、文章やデータといったデジタル情報を扱う「生成AI」の技術が大きく進歩しています。しかし、建設現場のように実際の場所で行われる作業にAIを適用することは、まだ難しい状況です。建設現場では、「いつ、どこで、何が起きているか」を正確に把握し、その情報をもとに判断し、指示を出し、記録することが必要とされます。

Zen Intelligenceは、このような課題を解決するため、実際の場所(物理空間)の情報を理解し、建設現場での作業を支援したり自動化したりするAIを「Physical AI Agent」と名付けました。建設現場では、ただ画像を認識するだけでなく、時間の経過とともに現場の状況をデータとして捉え、物の位置関係や空間の構造、設計図との関係、さらには過去の状況とのつながりまでを理解することが重要です。Zen Intelligenceは、このような空間を理解する能力と、特定の分野に特化したAIモデルを組み合わせることで、工事管理の仕事を自動化し、早期に「現場管理の無人化」を実現することを目指しています。

建設AIプロダクト「zenshot AI」と今後の展望

Zen Intelligenceは、2026年4月中旬に建設分野向けのPhysical AI Agentである「zenshot AI」をすでに発表しています。今回の資金調達は、「zenshot AI」のさらなる研究開発と、実際の現場での導入を加速させるためのものです。

同社は、Physical AI Agentの開発を中心に、AI技術、ハードウェア、ロボット技術といった関連分野への投資をさらに進めます。また、開発体制や事業体制を強化することで、建設業界が抱える供給力不足の解消に貢献していくとしています。

zenshotについて

「zenshot」は、建設現場での工事管理業務を効率化・自動化するために開発されたAIプロダクトです。3D Vision(3次元で物を見る技術)とVision-Language Model(画像と言葉を理解するAIモデル)を核としています。現場の360度動画データから、AIが自動的に現場の状況を分析し、整理された情報として提供します。これにより、業務の効率が上がるだけでなく、工事の進捗、安全、品質が時間とともにどう変化しているかをAIが捉え、重要な情報を見つけ出します。これらの情報をもとに判断し、行動するAIエージェントが、工事管理業務の省人化・自動化を実現します。
「zenshot」に関するお問い合わせは、以下のサービスサイトから可能です。
zenshotサービスサイト

金融機関からの期待の声

今回の資金調達にあたり、株式会社みずほ銀行、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社商工組合中央金庫、株式会社北國銀行の4社から融資が行われました。各金融機関からは、Zen Intelligenceの技術力やビジョン、建設業界の課題解決への貢献に対する高い期待が寄せられています。

Zen Intelligence株式会社について

Zen Intelligence株式会社は、物理的な現場の3次元空間と、その時間的な変化の中で物事を認識し、考え、行動する「Spatial Intelligence(空間知能)」を開発するPhysical AIスタートアップ企業です。創業以来、現場から得られるデータを基盤としたAIとロボット技術の開発・提供を一貫して行っています。現在は、建設業向けに3D Visionと基盤モデルを活用した建設AIプロダクト「zenshot」を展開しています。
Physical AIを通じて、産業のあり方そのものをAIが中心となる形へと作り変える「Re-Industrialization」を目指しています。

会社概要

  • 会社名: Zen Intelligence株式会社 (旧社名: 株式会社SoftRoid)

  • 所在地: 東京都中央区八丁堀2丁目14番1号 住友不動産八重洲通ビル6F

  • 代表者: 代表取締役 野﨑 大幹

  • 設立: 2020年7月21日

  • URL: https://zen-intelligence.ai/

表彰歴 等

  • 経済産業省/NEDO GENIAC第3期 採択: 建築現場の施工管理を自動化するAI基盤モデルの開発 (2025)

  • 東洋経済 すごいベンチャー 100 選出 (2024)

  • Forbes JAPAN 2024年注目の日本発スタートアップ100選 選出(2024)

  • 日経アーキテクチュア 建築をアップデートするベンチャー100 選出(2022)

  • IPA 未踏アドバンスト事業 採択: 建築現場を巡回しデータ収集・分析するロボットサービスの実現(2021)

  • 国土交通省 関東地方整備局 建設現場における無人化・省人化技術の開発・導入・活用に関するプロジェクト 採択(2020)

採用情報

Zen Intelligenceでは、基幹産業の変革を共に進める仲間を積極的に募集しています。社内の雰囲気を感じられるオープンオフィスなどのイベントも定期的に開催されています。
詳細は以下の採用ページをご覧ください。
Zen Intelligence採用サイト

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