ローカル5Gと四足歩行ロボットでインフラ点検を効率化!LiberawareがTIS・東京都立大学と実証実験
ローカル5Gを活用した四足歩行ロボットによるインフラ点検の実証実験を実施
株式会社Liberawareは、TIS株式会社の支援を受け、東京都立大学と連携し、ローカル5Gを活用した四足歩行ロボットの実証実験を行いました。この実験は、東京都が推進する「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)」の一環として実施されたものです。
実証実験の背景
現在、社会のインフラ施設は古くなりつつありますが、それらを点検する人が足りていなかったり、点検作業自体が危険であったりするという問題があります。特に、工場や発電所、地下施設のような狭く、高い場所、または危険な場所での点検は、作業者の負担が大きく、安全で効率的な新しい点検方法が求められています。
Liberawareはこれまで、狭くて暗い、危険な場所でも使えるドローンやロボットを使った点検の技術を提供してきました。一方、TISはITの技術とデータの活用に関する知識を活かして、社会インフラのデジタル化を進めています。両社が協力することで、ロボットとデータを組み合わせた新しい点検の仕組みを作ろうとしています。
実証実験の概要
今回の実証実験は、東京都立大学の広い敷地で行われました。この場所にはローカル5Gの通信環境が整っており、教室、階段、屋外通路など、実際の点検現場に近いさまざまな状況を想定して検証ができました。
実験では、次世代通信技術であるローカル5Gと、普段使われているキャリア通信を組み合わせた特別な通信環境を作りました。これにより、実際の運用に近い状況で、それぞれの通信環境をどのように使い分けるのが最適かなど、多角的に検証が行われました。
検証を通じて、主に以下の4つの点について確認し、多くの知見を得ました。
-
ロボットの走行性能の確認
四足歩行ロボットを使って、屋内や屋外、そして階段を含む複雑な場所で、ロボットが自分で動いたり、同じように動けるかを確認しました。その結果、段差や障害物がある場所でも安定して移動できることが分かり、点検作業に使える可能性が示されました。 -
データ取得の有効性の確認
ロボットが取得したデータが、点検にどれくらい役立つかを検証しました。人が撮影したデータとロボットが撮影したデータを比べたところ、ロボットは安定した走行性能のおかげで、現場の状況をしっかり把握できる質の高いデータを取得できることが確認されました。 -
通信環境の確認
一般的な通信機器と、次世代通信技術であるローカル5Gを使ってデータを取得する際の比較検証を行い、どちらの環境でも安定してデータを集めたり送ったりできることが確認されました。 -
データ統合・可視化の基盤(intdash活用)
取得したデータは、株式会社アプトポッドのIoTデータプラットフォーム「intdash / Visual M2M Data Visualizer」を使って一つにまとめ、分かりやすく表示しました。これにより、映像や位置情報、センサーデータをリアルタイムで連携させ、遠くからでも現場の状況を把握したり分析したりできることが確認され、今後のソリューションの基盤として有効であることが分かりました。

今後の展望
Liberawareは、今後もTokyo NEXT 5G Boosters Projectでの実証実験を続け、サービスの提供に向けて以下の点を検証していく予定です。
-
ロボットが点検作業を代わりにこなし、効率を上げること
-
データを活用して、施設の管理作業をより高度にすること
-
実際に運用することを考えたサービスモデルを作ること
将来的には、電力、プラント、建設、公共インフラなど、さまざまな分野でこの技術を展開し、社会のインフラをより良く管理することに貢献していくことを目指しています。
次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業(Tokyo NEXT 5G Boosters Project)について
東京都は、都内のスタートアップ企業が、東京の多様な地域(都心部から郊外、山間部、離島まで)を活かしながら、世界で通用する競争力を高めることを目指しています。この事業では、5Gをはじめとする次世代通信技術を使った新しいビジネスやイノベーションを生み出し、都民の生活の質(QOL)向上に役立つサービスを作り出すとともに、各スタートアップ企業の価値向上を目標としています。
この事業では、東京都と協力して支援を行う事業者を「開発プロモーター」として選び、スタートアップ企業に資金や技術、企業同士のマッチングなど、さまざまな面からサポートを提供します。開発プロモーターの支援を受けながら、スタートアップ企業は次世代通信技術を使った製品やサービスを開発し、市場に投入することを目指します。
詳細はこちらをご参照ください。
Tokyo NEXT 5G Boosters Project Webサイト
関連企業
TIS株式会社
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービスなど幅広い分野で3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の経営課題を解決するITサービスを提供しています。50年以上にわたり培ってきた知識と技術で、日本およびASEAN地域の社会とお客様と共にITサービスを創造し、豊かな社会の実現を目指しています。
TIS株式会社
東京都立大学
東京都立大学は、東京都が策定した「『未来の東京』戦略2050」に基づき、ローカル5Gを活用した事業を進めています。ローカル5G環境を使った研究や実証実験の成果を社会に還元するとともに、行政機関や民間企業との連携を通じて、東京都が掲げる「スマート東京」の推進に貢献しています。
東京都立大学
株式会社アプトポッド
アプトポッドは、高速で双方向のデータストリーミング技術を基盤に、産業向けの高速IoTプラットフォームや関連するソフトウェア、ハードウェアを一貫して開発・提供するテクノロジー企業です。自動車、ロボット、建設機械、農業機械など、さまざまな移動体や産業機器をリアルタイムでクラウドに接続し、高精度なデータ収集、分析、監視、遠隔操作、デジタルツインの実現など、革新的な産業のデジタル変革を支援しています。
株式会社アプトポッド
株式会社Liberaware
株式会社Liberawareは、「誰もが安全な社会を作る」という目標を掲げ、世界でも珍しい「狭くて、暗くて、危険な」「屋内空間」の点検・計測に特化した世界最小級のドローンを開発しています。このドローンで集めた画像データを解析し、お客様にインフラ点検・維持管理の解決策を提供しています。同社は「見えないリスクを可視化する」というビジョンを追求し、人々に安全で平和な社会を提供することを目指しています。
株式会社Liberaware
Liberaware Xアカウント


