Antigravity、「Project ETERNAL」で文化遺産を未来へ繋ぐデジタル保存プロジェクトを開始
Antigravity、「Project ETERNAL」で文化遺産をデジタル保存
Antigravityは、Insta360の支援を受け、グローバルプロジェクト「Project ETERNAL」を正式に発表しました。このプロジェクトは、先進的な映像技術やクリエイター、文化機関と協力し、人類共通の文化遺産をデジタル化して保存することを目的としています。毎年4月18日の国際記念物遺跡の日には、世界遺産の多様性と貴重さへの理解を深め、文化遺産の保護と継承を促す活動が行われています。「Project ETERNAL」もこの目的に沿った取り組みです。

「Project ETERNAL」とは
「Project ETERNAL」は、Antigravity(https://www.antigravity.tech/jp)とInsta360が、国際文化遺産機関や世界的な文化遺産保護NGOであるCyArkと協力して進める、世界規模の文化遺産保存の取り組みです。
このプロジェクトでは、360度全景撮影技術と3Dガウススプラッティング(3DGS)という技術を使います。これにより、ユネスコ世界遺産のような大きな場所から、個人にとって大切な場所まで、あらゆる記憶をまるでその場にいるかのように感じられるデジタルデータとして保存します。世界中のクリエイターやストーリーテラーが参加し、各地の名所や特別な場所を撮影し、それらを3D体験に変換して未来に伝えていきます。
「Project ETERNAL」には、二つの大切な考え方があります。
第一の理念:「非介入型保存」
これまでの記録方法では、撮影のために物理的な接触が必要なことが多く、建物の高い場所や複雑な地形を上から撮影するのが難しいという課題がありました。その結果、3Dモデルに「空洞」ができたり、画像が伸びてしまったりする問題がありました。
Antigravityの「A1」ドローンは、249gという軽さで、対象物に影響を与えずに撮影ができます。これにより、文化遺産のようなデリケートな場所でも、最小限の負担で高精度な記録を残すことが可能になります。
第二の理念:「技術の民主化」
Insta360の全天球撮影技術とAntigravityの空撮プラットフォームを組み合わせることで、空と地上から一度に全方向のデータを撮影できるシステムが作られました。この技術の進歩により、操作がとても簡単になり、特別な知識がなくても、簡単な旋回飛行だけで3Dガウススプラッティング(3DGS)に必要な質の高い素材を集められるようになります。
さらに、3DGSプラットフォーム「Splatica」との協力により、1,000回分の無料アップロード(1回あたり10分)が提供されます。これにより、360度動画を簡単に3Dモデルに変換できる環境が整えられています。
かけがえのない記憶を未来へ
本プロジェクトの一環として、AntigravityはCyArkと協力し、イタリアでパイロットプロジェクトを実施します。その対象は、チヴィタ・ディ・バニョレージョとポンペイです。これらの場所で、高精度な3D Gaussian Splattingモデルが作られます。
チヴィタ・ディ・バニョレージョは、イタリア・ラツィオ州にある、渓谷に囲まれた崖の上の小さな村です。その幻想的な景色から、映画「天空の城ラピュタ」のモデルの一つとも言われ、「天空の町」として知られています。しかし、浸食や地滑りによって崩落が進んでおり、「死にゆく町」とも呼ばれています。世界記念物基金(WMF)の「危機に瀕した建造物100選」にも選ばれています。
「Project ETERNAL」では、非侵襲的なパノラマ撮影とガウススプラッティング技術を使って、これらの貴重な文化遺産を、長く保存し、体験し、共有できる3Dデジタルツインへと変えます。
さらに、世界中のクリエイターがこのプロジェクトに参加し、ローマの古代劇場や済州島などのデジタルツインを制作しています。その制作過程や成果はSNSで発信される予定です。
グローバルUGCキャンペーン
「もし一つの場所を永遠に残せるとしたら、どこを選びますか?」というテーマで、世界中のユーザーが参加できるUGCキャンペーンも同時に開始されます。参加者は、思い出の場所を撮影し、Splaticaを通じて3Dモデルを生成し、そのストーリーとともに共有することができます。テクノロジー、アート、文化分野の専門家による審査で、優秀作品が選ばれて表彰されます。
現場の効率を極める。A1全方位ソリューションの社会実装

「Antigravity A1」は、8K・360度全景撮影ができ、249gという軽さを持つドローンです。「まず撮影し、アングルは後から決める」という新しい撮影体験により、ドローンは専門家だけのものではなく、誰でも使えるツールへと進化しました。
一般社団法人日本低空経済振興会(LEAD-J)との連携では、現地調査、デジタルツイン構築、観光活用、鳥獣害対策などの分野で活用が進められています。特に防災分野では、「一度の飛行で全方位の空間情報を取得できる点が、迅速な意思決定に有効」と評価されています。
未来へ残す、新しい記憶のかたち
「Project ETERNAL」は今後、世界中のクリエイターとコミュニティをつなぐグローバルプロジェクトとして発展していきます。かけがえのない文化と記憶を、テクノロジーの力で未来へと残していくことを目指します。


