清水建設がiPaaS「Workato」を導入し、データ活用とAIによる業務自動化を加速

清水建設株式会社は、ワンプラットフォームであらゆるデータ連携や自動化ができるiPaaS「Workato」を導入しました。これは、株式会社日立ソリューションズが支援したものです。

清水建設は「中期DX戦略」を掲げ、その中でもデータの活用基盤をしっかりと作ることが大事だと考えていました。しかし、社内にはパソコンの中のシステム(オンプレミス)やインターネット上のシステム(クラウド)など、たくさんの場所にデータがバラバラに存在していたため、これらを連携させることに課題を感じていたとのことです。

データ利活用基盤構想図

Workato導入で実現したこと

Workatoは1,000種類以上のシステムとつながるコネクタを持っており、SaaS(インターネットを通じて使うサービス)やオンプレミス、さらには生成AI(文章や画像を自動で作るAI)とも連携できます。

この導入によって、清水建設は以下のような効果を得ています。

  1. データの連携とAIによる自動化
    オンプレミスからクラウドまで、様々なシステムに散らばっていたデータを一つにまとめ、AIを使った業務の自動化を進めることが可能になりました。例えば、システムからのメンテナンス通知メールを大規模言語モデル(LLM)で分析し、緊急度が高いと判断された場合は、担当者にチャットツールで自動でお知らせする仕組みなどが実現されています。
  2. 社員による業務自動化の推進
    Workatoは、専門知識がなくても「ノーコード・ローコード」という方法で、現場の担当者自身が業務を自動化する仕組み(レシピ)を作ることができます。これにより、社員が自ら業務改善を進める力が育っています。
  3. 効率的な開発と柔軟な連携
    開発にかかる時間を短くしながらも、会社全体のルールを守りつつ、様々なシステムと柔軟に連携できる基盤ができました。これは、将来的にAIをさらに活用していくための土台となります。

導入の背景と今後の展望

建設業界では、仕事の効率を上げることや、人手不足に対応するためにDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めることが重要です。清水建設も「デジタルゼネコン」という目標のもと、DXに取り組んできました。

以前は、必要なデータがどこにあるのか分からず、探し出すのに時間がかかっていました。データ仮想化ソリューションを導入して最新のデータを管理する環境は整ったものの、大量のデータを集めたり加工したり、クラウドサービス間で連携させたりする際に、まだ対応しきれない部分があったといいます。

そこで清水建設は、社員が自分で開発を進められるように、Workatoを選びました。豊富なコネクタや開発のしやすさ、そして日立ソリューションズが持つノウハウが評価されたとのことです。

清水建設の担当者は、Workatoをデータの活用だけでなく、AIエージェント(AIが自動で判断し行動する仕組み)の環境としても使っていくことを考えており、今後も日立ソリューションズと共にDXを推進していくとしています。

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