アーキットと植村建設が「FOLLOW EYE」を共同開発、建設現場の安全と効率を向上
アーキット合同会社と植村建設株式会社は、遠隔操縦による無人化施工や有人現場の安全管理を支援する新システム「FOLLOW EYE」を共同開発しました。
「FOLLOW EYE」は、現場のカメラ映像をAI(人工知能)で解析し、動く重機を自動で追いかけたり、重機同士や人との接近を検知して知らせたりするシステムです。これにより、遠隔で重機を操縦する際の作業を減らし、工事の効率を上げるとともに、人がいる現場でもいない現場でも安全管理を助けます。

開発の背景
日本の建設業界では、働く人の高齢化が進み、若い人が少なくなっていることが大きな問題となっています。このため、国土交通省を中心に「i-Construction 2.0」や「情報化施工」といった、建設現場をより良くするための様々な取り組みが進められています。
現場を自動化する動きの中で、実際に人がいない状態で工事を行う「無人化施工」の試みも行われ、その実用性や安全性の確認、ルール作りが進められています。
アーキットは、無人化施工の取り組みとして、2024年には植村建設と協力して「ショベルカーの周辺警戒AI(仮)」を開発しました。このシステムは、植村建設が持つ遠隔操縦の実証実験施設「UNiCON FIELD」や実際の工事現場で改良が重ねられてきました。
これまで、重機を遠隔で操縦したり自動で動かしたりする現場では、重機同士の接触事故を防いだり、周りの安全や作業箇所を確認したりするために、重機を操縦する人のほかに、カメラを操作する人も必要でした。このカメラ操作担当者は、カメラの向きを変えたり、周囲の安全を確認したりする役割を担っていました。
こうした課題を解決するため、カメラ映像をAIで解析して自動で追尾や危険の検知を行い、通知することで、作業を減らし、安全管理をさらに高いレベルで行うことを目指し、「FOLLOW EYE」が共同開発されました。
「FOLLOW EYE」の主な機能
「FOLLOW EYE」は、現場のカメラ映像をAIで解析し、次のことを実現します。
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移動重機の自動追尾: カメラを操作する人の負担を減らし、自動化を助けます。
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重機同士・車両との接近検知: 接触事故が起きる危険を減らします。
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人の接近・侵入検知: 危険な場所に人が入ったことを早く知り、注意を促します。
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通知・警報による作業支援: 遠隔操縦に必要な作業員の数を減らし、効率を上げます。
このシステムは、「バックホウ」だけでなく、「キャリアダンプ」「ブルドーザー」「ホイールローダー」「ロードローラー」など、建設現場で使われる代表的な重機すべてに対応できるよう開発が進められています。
遠隔操縦で複数の種類の重機に対応できる点は、自社調査によると世界で初めての試みです。無人化施工におけるカメラ操作員の仕事を自動化するだけでなく、人がいる現場での安全管理にも役立つことが期待されています。
共同開発体制
このシステムは、北海道赤平市に本社を置く建設会社である植村建設株式会社と共同で開発されました。
植村建設は2022年度から遠隔操縦の技術に取り組み始め、2023年には遠隔操縦の実証実験を行うための施設「UNiCON FIELD」を作りました。同社は、遠隔操縦のノウハウを積み重ね、実際に使える技術にするための挑戦を続けています。
植村建設が持つ現場の知識を元に、アーキットがAIの開発を行い、実証実験の環境や実際の現場で改良を重ねています。
今後の展望
今後は、実際にシステムを使って検証し、現場での適用を進めることで、危険を検知する精度や通知の方法、使い方をさらに改善していきます。これにより、無人化施工の効率を高め、働く人の数を減らすとともに、人がいる現場でもいない現場でも、より高度な安全管理を実現していく予定です。
アーキット合同会社について
アーキット合同会社は、「100年後の現場に挑戦する」を目標に掲げ、現場のために働くIT企業です。建設会社向けのシステム開発を行っています。
- ホームページ: https://arkit.jp/
植村建設株式会社について
植村建設株式会社は、「UNIQUE CONSTRUCTION」をスローガンに、唯一無二の価値ある企業を目指しています。
- ホームページ: https://www.uemurakk.co.jp/


