GRIFFY、「令和7年度 インフラDX大賞」スタートアップ奨励賞を受賞

エコモット株式会社の連結子会社である株式会社GRIFFYは、2025年12月17日に国土交通省主催の「令和7年度 インフラDX大賞」において、「スタートアップ奨励賞」を受賞しました。

受賞を示す画像

体調管理ソリューション「GenVital LTE」が評価

2025年5月の提供開始から半年で100社を超える企業に導入され、累計2,200台以上が出荷された体調管理ソリューション「GenVital LTE」が、今回の受賞につながりました。特に、有効性、先進性、波及性の3つの観点で高く評価されています。

  • 有効性: GPS搭載のリストバンド型機器により、クラウドサービス上で作業員のリアルタイムな位置情報を確認できます。これにより、熱中症リスクが高まった際に、着用者の場所をすぐに把握し、迅速な対応が可能となります。建設現場における作業員の安全性向上に役立つ技術です。

  • 先進性: 株式会社大林組が特許を持つ体調管理アルゴリズムを専用クラウドサービスに組み込んでいます。気温や体温ではなく、WBGT値(暑さ指数)と心拍数に基づいて熱中症リスクを判定するため、誤ったアラートが頻繁に鳴ることを抑えられます。

  • 波及性: クラウドサービスを使うことで、複数の現場を一元管理できます。これは、建設業界が抱える担い手不足や高齢化といった課題に対し、DX(デジタルトランスフォーメーション)による安全性向上と業務管理の効率化に貢献するため、多くの建設現場での普及が期待されます。また、転倒時の衝撃検知や作業員からのSOS通知といった新しい機能も搭載されており、利用範囲の拡大にも取り組んでいます。

これらの評価は、国土交通省Webサイト「受賞取組概要(i-Construction・インフラDX推進コンソーシアム会員部門)」でも紹介されています。

システム概要図

インフラDX大賞について

インフラDX大賞は、国土交通省が主催する表彰制度です。インフラ分野でデータやデジタル技術を活用し、建設プロセスの高度化や効率化、国民サービスの向上に貢献した優れた取り組みを「ベストプラクティス」として広く紹介することを目的としています。令和7年度は、有効性・先進性・波及性の観点、特に波及性が重視され、合計33団体(国土交通大臣賞4団体、優秀賞27団体、スタートアップ奨励賞2団体)が受賞しました。

GenVital LTE(ゲンバイタルLTE)製品概要

「GenVital LTE」は、建設現場の作業員の体調管理を強力にサポートするソリューションです。リストバンドから収集される心拍数と位置情報、そして現場の暑さ指数をもとに、体調管理判定アルゴリズムが計算を行います。作業員の体調は4段階のアラートとして表示され、作業管理者と作業員本人にすぐに通知されます。

このシステムは株式会社大林組と共同で開発され、大林組が開発した体調管理判定アルゴリズムを使用しています。心拍数を計測するリストバンド(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社製)から、専用クラウドサービス「GRIFFY wear.」へLTE通信で直接データが送られるため、作業員はリストバンドを装着するだけで簡単に利用できます。

転倒検知機能、作業員から管理者へのSOS発信、管理者から作業員へのメッセージ発信機能も搭載されています。リストバンドから位置情報も取得できるため、アラートの対象者やSOS発信者の現在位置を簡単に特定可能です。さらに、現場の暑さ指数はウェザーニューズ社からAPI連携で取得できるため、現場で暑さ指数を測る必要なく利用できます。

心拍数の計測は20秒間隔、クラウドサービス上のデータ更新は1分間隔で行われます。クラウドサービスの管理画面では、心拍数や暑さ指数、SOS発信や転倒発生の状況をリアルタイムで確認できます。製品の詳細については、GenVital LTE製品ページをご覧ください。

リストバンド・クラウド画面イメージ

今後の展望

GRIFFYは、利用者の意見を参考にしながら、「GenVital LTE」の機能追加やIoTサービスとの連携を進めています。今回の受賞をきっかけに、製品の満足度向上と利用者の拡大をさらに加速させ、安全で効率的な現場管理の実現に貢献していくとしています。

エコモット株式会社について

エコモット株式会社は、2007年の創業以来、IoT専門のソリューションベンダーとして活動しています。センサーや自社開発の通信デバイスの提供に加え、顧客の多様なニーズに応じたカスタマイズや設置ノウハウを提供し、あらゆる「モノ・コト」から情報を収集するソリューションを提供しています。詳細はエコモット株式会社のウェブサイトをご覧ください。

株式会社GRIFFYについて

GRIFFYは、「建設産業の未来図を、デジタルテクノロジーで描き出す。」をミッションに掲げ、建設分野に特化したDXプロダクト・ソリューションの共創事業を展開しています。また、多くの建設DXソリューションを「現場ロイド」ブランドとして提供するレンタルサービス事業も運営しています。「現場ロイド」は累計20,000件以上の導入実績があり、建設産業全体の課題解決に貢献しています。詳細は株式会社GRIFFYのウェブサイトをご覧ください。

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