官民共創アワード、マイクロベース「MiraiE.ai」がグランプリ受賞 – Publink Summit for JAPAN 2026 SPRING
2026年5月16日、株式会社PublinkとプロジェクトK(新しい霞ヶ関を創る若手の会)は、日本最大級の官民共創カンファレンス「Publink Summit for JAPAN 2026 SPRING」を開催しました。
このカンファレンスの主要コンテンツの一つである「官民共創アワード」では、多くの応募の中から選ばれた7名のファイナリストが、会場に集まった官民の主要人物を前に熱意あるプレゼンテーションを披露しました。審査員による投票の結果、マイクロベース株式会社の水道使用量データから未来を予測するシステム「MiraiE.ai(ミラーエ)」がグランプリに輝きました。

グランプリはマイクロベース「MiraiE.ai」
マイクロベース株式会社の代表取締役である仙石裕明氏が発表した「MiraiE.ai」は、自治体が持つ水道使用量データをAIで分析し、建物ごとに2050年までの「空き家発生」と「給水人口」を高精度で予測するシステムです。豊田市との連携により、空き家予備軍への早期対応や水道管凍結破損時の漏水箇所特定など、データに基づいた地域課題解決の取り組みを進めています。
このプロジェクトは、将来の給水人口予測を庁内で共有し、施策のアイデアを公募することで、組織全体のデータ活用を促す基盤を構築しました。人口減少社会における公共施設の再編やインフラ維持管理といった自治体の意思決定を支援する、再現性の高い官民共創モデルの実現を目指しています。


PMI賞はSHE株式会社「SHElikes」
審査員特別賞(PMI賞)には、SHE株式会社CEO室長の松尾真理氏による、日本最大級の女性リスキリング支援を通じた地方の賃金向上とジェンダーギャップ解消プロジェクトが選ばれました。

このプロジェクトは、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」に基づき、累計25万人以上のコミュニティを持つSHEが、全国47都道府県の女性(年間約1万人)に対し、AI/DXを含む50職種以上のスキル習得から転職までをオンラインで一貫して支援するものです。特にリスキリング支援が届きにくい地方在住の女性に対し、民間の教育ノウハウと国の補助金を組み合わせることで、居住地に関わらず所得向上と生産性拡大を実現しています。

その他のファイナリストプロジェクト
アワードでは、グランプリとPMI賞の他にも、多様な社会課題解決に取り組む優れたプロジェクトが発表されました。
岩手県八幡平市「起業志民プロジェクト」
岩手県八幡平市産業建設部商工観光課主幹兼GX産業推進室長の中軽米真人氏が発表した「起業志民プロジェクト」は、過疎地域から起業家や開発人材を生み出す官民共創モデルです。短期集中型の育成プログラム「スパルタキャンプ」を継続し、近年は「八幡平メディテックバレー」と連携することで、人材育成から事業化までを一貫して進める仕組みを構築しています。

東京共同会計事務所「JAFTAS®」
東京共同会計事務所トレード・コンプライアンス部部長・公認会計士の江良泉氏が発表した「JAFTAS®」は、自動車業界のサプライチェーンに属する2,000社以上をつなぎ、EPA(経済連携協定)に基づく原産地証明を実施するためのシステムです。専門家が企画から運用まで支援することで、原産地証明の品質と業務効率の向上を実現しています。

株式会社Polyuse「コンクリート施工をアップデートする」
株式会社Polyuse代表取締役の岩本卓也氏が発表したプロジェクトは、建設用3Dプリンタという新技術を開発・推進し、インフラ整備におけるコンクリート施工を変革するものです。型枠大工が担ってきた作業の約8割を根本的に変え、次世代でも持続可能なインフラ施工の実現を目指します。

株式会社日立製作所「デジタルアセット取引AML共同化構想」
株式会社日立製作所チーフビジネスプロデューサの岸功氏が発表した「デジタルアセット取引AML共同化構想」は、暗号資産やステーブルコインの普及に伴うマネー・ローンダリング対策(AML)の課題解決を目指すものです。日立製作所を中心に民間企業が連携し、金融庁Fintech実証実験ハブを活用しながら、疑わしいウォレットアドレス情報の共有やリスク分析を通じて、AMLの実効性向上と業務コスト削減を実現する情報連携モデルを構築します。

長野県白馬村「チャレンジ白馬 ~白馬MaaSプロジェクト~」
長野県白馬村観光課主任の内藤優太氏が発表した「チャレンジ白馬 ~白馬MaaSプロジェクト~」は、白馬村における二次交通手段の確保による来訪者満足度向上を目的とした官民連携プロジェクトです。住民と観光客双方にとって最適な公共交通システムの構築を目指し、データに基づいた施策を実施し、交通利便性の向上と持続可能な交通体制の実現を図ります。

アワードを支えた審査員たち
アワードの審査は、行政・企業・投資家など各分野を代表する有識者が務めました。
-
堀本 善雄 氏(金融庁 総合政策局長)

-
南 知果 氏(一般社団法人PublicMeetsInnovation 代表理事 ほか)

-
伊藤 大貴 氏(株式会社ソーシャル・エックス 代表取締役)

-
藤本 あゆみ 氏(一般社団法人スタートアップエコシステム協会 代表理事 ほか)

-
伊藤 和真 氏(株式会社PoliPoli 代表取締役CEO)

-
福島 智史 氏(グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社 パートナー)

-
鷲見 英利 氏(株式会社官民連携事業研究所代表取締役社長)

-
高橋 朗 氏(マカイラ株式会社 代表取締役COO)

主催者のコメント
株式会社Publink 代表取締役CEOの栫井誠一郎氏は、社会課題の解決には一つの組織だけでは難しい時代に入っていると述べました。今回のアワードには全国から多数の応募があり、多様なプレイヤーがそれぞれの立場を超えて挑戦する姿に、日本における官民共創の大きな可能性を強く感じたとのことです。ファイナリストのプロジェクトは、互いの強みを活かし合い、新たな価値を生み出そうとする素晴らしい取り組みばかりであり、官と民が同じ舞台で真剣に向き合い、評価されるこのアワードを通じて、日本の共創のあり方をアップデートしていきたいとコメントしました。

イベント開催概要と主催・共催団体
「Publink Summit for JAPAN 2026 SPRING」は、高市早苗内閣総理大臣からの挨拶文や城内実日本成長戦略担当大臣による開幕挨拶など、多くの要人が参加する大規模なイベントとなりました。日本の成長戦略やAIに関するセッション、ピッチ・アワード、ワークショップなど、多岐にわたるコンテンツが実施されました。



-
日時: 2026年5月16日(土)13:00〜19:00
-
会場: 紀尾井カンファレンス(東京都千代田区)
-
参加者: 約1,000名(無料、現地参加限定)
-
共催: 株式会社Publink・プロジェクトK(新しい霞が関を創る若手の会)
-
後援: 内閣府、文部科学省、経済産業省
-
公式サイトURL:
株式会社Publinkについて
「官と民をつなぎ、政策と事業から未来を生み出す」ことを目指し、官民共創による社会課題解決とイノベーション創出を支援しています。企業向けには関係省庁・自治体との共創に向けた戦略設計やコミュニケーション支援を、行政向けには地方自治体と企業のオープンイノベーション事業の企画運営や省庁向け研修などを提供しています。
プロジェクトKについて
「より良い社会を実現する」ために、国家公務員がより高いパフォーマンスを発揮できるよう、霞が関の構造改革を提言する団体です。現役国家公務員、国家公務員OB/OG、国家公務員とのつながりを持つ多様なメンバーで構成されています。


