ドローン操縦トレーニングゲームが大幅進化!「当て舵」練習で危険な反応を可視化、安全運航スキルを向上

ドローン操縦トレーニングゲームが進化!危険な「当て舵」を可視化し、安全運航をサポート

株式会社ダイヤサービスは、ドローン操縦トレーニングツール「そうだ!操舵トレーニングゲーム」を大幅にアップデートしました。このゲームは、ドローン操縦において特に難しいとされる「当て舵」の判断能力を高めることを目的としています。今回の更新で、「ピルエットホバリング」「FPVモード」「講師別アドバイス機能」が新たに加わり、より実践的な訓練が可能になりました。

ドローンシミュレーターの操作画面

「当て舵」とは何か?

ドローンの「当て舵」とは、風などで機体が流される方向に対して、その位置を保つために逆方向へ入れる操縦操作のことです。現在のドローンはGNSS(衛星測位)などの安定化機能が進んでいますが、実際の業務運航や国家資格講習では、GNSSが効きにくい場所や風の影響を受ける場面など、操縦者自身の正確な判断が求められます。

危険な操縦反応を可視化

このトレーニングゲームは、ドローンが風に流される状況を画面上で再現し、操縦者がどの方向に舵を入れるべきかを反復練習できます。特に、実機で風に流された際に焦ってしまいがちな「逆舵」(本来とは反対の操作)、「大舵」(必要以上に大きな操作)、「パニック舵」(焦って連続的に操作)といった、運航中に危険へつながりうる反応を回数として可視化します。

「そうだ!操舵トレーニング3D」アプリの設定画面

これにより、操縦者は自分の弱点を客観的に把握し、修正点を見つけやすくなります。DOSA千葉校の講習内での実証では、多くの受講生で逆舵の回数が半分以下に減少し、実地修了審査の頃にはほぼゼロになるケースも確認されています。

新たに追加された3つの機能

今回のアップデートでは、以下の3つの新機能が実装されました。

  • ピルエットホバリング
    機体を一定の位置に保ちながら、その場で機首を回転させる練習です。機首が回ると操縦者から見た前後左右の感覚が変わるため、風で流される状況や指定範囲からの逸脱を再現し、より複雑な判断力を養います。
    ピルエットホバリングの練習方法を指導する画面
    ドローンの飛行シミュレーションゲーム画面

  • FPVモード
    機体に乗っているような一人称視点で操縦判断を練習できます。地上から見る通常の視点とは操縦感覚が大きく異なるため、視点が変わっても冷静に判断できる補助練習として活用できます。

  • 講師別アドバイス機能
    プレイ後のアドバイスが、講師ごとに異なる言い回しで表示されます。「なぜその操作が危険なのか」「次に何を意識すべきか」を講師の言葉で伝え、受講生が楽しく反復練習を続けられるように工夫されています。

危険反応の可視化と将来の訓練構想

このゲームの本当の目的は、単なる操縦練習に留まりません。逆舵や大舵、パニック舵といった反応は、実際の運航では状況認識や意思決定の乱れにつながる可能性があります。操縦者が焦ったときにどのような反応をしやすいのかを早い段階で「見える化」し、講師と受講生が共通の言葉で振り返ることを重視しています。

ゲーム結果のスコア画面

株式会社ダイヤサービスは、このゲームを将来的にLOFT(Line Oriented Flight Training=路線運航を模した訓練)型の仕組みへ発展させる第一段階と位置づけています。LOFT型訓練では、実際の運航に近いシナリオの中で、操縦者、補助者、運航管理者が状況を共有し、判断し、異常に対応する力を養うことを目指しています。

実機練習の質を高めるための準備運動

このゲームは実機練習の代わりになるものではありません。風の強さ、機体の動き、距離感、緊張感、講師とのやり取りは、画面上では完全に再現できません。しかし、実機を飛ばす前に操縦判断を理解しておくことで、実機練習の質は大きく向上します。

ゲームで自分の癖を把握し、実機で修正し、講師の指摘を受けてもう一度ゲームで確認する。この繰り返しによって、限られた講習時間をより有効に活用できるでしょう。

今後の展開

「そうだ!操舵トレーニングゲーム」は現在、DOSAグループ(DOSA千葉校・DOSA愛知校)の受講生向けに限定公開されています。今後は、スクエア飛行や8の字飛行、異常時対応など、他の訓練科目への対応拡大も検討されています。

ドローン産業における安全教育の質を高めるため、現場で役立つ教育ツールと講習設計の開発が続けられています。

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