大阪万博でドローンが太陽光パネルを「空中回収」、建設現場の新しい常識を築く

大阪万博の会場で、EUREKA株式会社が画期的な方法で太陽光パネルの回収作業を行いました。大型のドローンを使い、通常では難しい場所にある約250枚の太陽光パネルを、たった2日間で回収し終えたのです。

ドローンが何かを吊り下げて飛行している様子

複雑な構造と限られた工期という課題

この作業が行われたのは、中東国家のパビリオンです。この建物は、高さの異なる十数棟が入り組んだ複雑な構造をしており、屋上に分散して設置された太陽光パネルの回収には、本来なら各棟に足場を組む必要がありました。しかし、隣接するパビリオンの解体作業も同時に進む中、足場の設置は費用も時間もかかり、作業員の安全を確保することも非常に難しい状況でした。

ドローンによる「空中輸送」で課題を解決

EUREKAは、この難しい状況に対し、地上からではなく「空から」のアプローチを選びました。この方法により、太陽光パネルの回収にかかる作業工程を大幅に減らすことができました。

1枚約23kgのパネルを大型ドローンで吊り上げ、クレーンが届く場所まで直接空輸するこの方法は、足場を一切組むことなく、短期間で全てのパネル回収を完了させました。これにより、建設・製造業で重要とされる品質、原価、工期、安全、環境という5つの管理基準を高いレベルで達成しています。

このプロジェクトは、国土交通省の許可のもと、主幹であるイタリアのグローバル建設会社RIMOND JAPAN、そして株式会社スカイシーカー、エイム合同会社との協力によって実現しました。

ドローンと電源装置を囲む人々の集合写真

環境に配慮したCO2排出ゼロの現場管理

大阪万博の「未来社会の実験場」というコンセプトに合わせ、このプロジェクトでは環境への負担を減らすことにも力を入れました。ドローンの電源管理には、先端技術である半固体蓄電池を採用した大容量ポータブル蓄電池(SuperBaseV)を使用。これにより、200V急速充電による効率的な電源管理を行い、作業時間を短縮するとともに、CO2排出ゼロのカーボンニュートラルを実現しました。

ポータブル電源ステーションとドローン関連機材

関係者のコメント

RIMOND JAPAN株式会社 CEOのMert Cek(メルト チェキ)氏は、EUREKAのサービスについて「EUREKAは太陽光システム、バッテリー、発電機、キュービクル、UPSシステムを含む完全な電源ソリューションをレンタルベースで供給し、これら全てが極めて良好な状態で納品され、非常に高品質でした。特に評価すべきは、太陽光パネル撤去時に採用された革新的な手法は、技術的専門性と現場状況への細やかな配慮が反映されていました。」と感謝の意を述べました。

EUREKA株式会社 CEOのJohn Herald Chong(ジョン ヘラルド チョング)氏は、「今回のプロジェクトの成功は、日本の建設業界における『新たな時代の幕開け』を象徴するものだと確信しています。私たちはこれからも、世界標準の技術と日本品質を融合させ、災害対策や再生可能エネルギーの普及を通じて、人々の生活に『安心・安全・便利』を届ける使命を果たしてまいります。」と語りました。

EUREKA株式会社について

EUREKA株式会社は、「サスティナブル(持続可能)」を理念に掲げ、設計から設置、撤去までを一貫して行うレンタルサービスを提供しています。特に、テレビ中継や国際イベントで不可欠な「瞬断を許さない仮設電源ソリューション」に強みがあり、HVO燃料や半固体蓄電池といった最新技術を用いて、環境に優しい電源供給を進めています。

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