ICT活用で生コン品質を「見える化」 スマートアジテーター(R)の導入事例と効果
生コンクリート品質管理の新常識「スマートアジテーター(R)」
GNN Machinery Japan 株式会社が提供する「スマートアジテーター(R)」は、ICT(情報通信技術)を活用した生コンクリート品質管理装置です。
このシステムは、運搬中の生コンクリートの品質(やわらかさを示すスランプや空気量など)をリアルタイムで「見える化」します。これにより、品質の安定化や無駄の削減だけでなく、車両の配車計画の最適化や人手の負担を減らす効果も期待できます。
「スマートアジテーター(R)」は、アメリカに本社を置くCommand Alkon社と共同で約5年かけて開発され、日本独自の仕様も取り入れられています。
国内の主要な建設会社11社と共同で実証実験を行い、その高い性能が確認されました。日本建築学会や土木学会などでもその有効性が報告されており、経済産業省主催のIoT推進ラボセレクションでも注目を集めました。
建設業界が直面する高度な品質管理や人手不足といった課題に対して、生コン製造業者から施工業者、管理者まで、多くの関係者にメリットをもたらすシステムとして期待されています。

有限会社みつわ ミツワ生コンでの導入事例
有限会社みつわ ミツワ生コンでは、「スマートアジテーター(R)」を2020年に保有車両の全車へ導入しました。ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、導入当初からその高い効果を実感しているとのことです。

有限会社みつわ ミツワ生コンのウェブサイトはこちらです: http://necon.co.jp/
「スマートアジテーター(R)」のシステム概要
このシステムは、アジテーター車(生コンクリートミキサー車)のドラム内の生コンクリートの状態(スランプ、コンクリート温度、積載量など)をリアルタイムで計測し、記録します。インターネット回線が使える環境であれば、いつでもどこからでもこれらの情報を確認できます。
普通コンクリートをはじめ、高流動コンクリートや再生骨材コンクリート、環境配慮型コンクリートなど、さまざまな種類のコンクリートの運搬から荷降ろしまでの品質確認に多くの採用事例があります。
この技術は、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)にも登録されており、その技術的な信頼性が認められています。
また、一般財団法人日本建築総合試験所の建設材料性能証明も取得しています。
データは10〜30秒間隔で取得され、ディスプレイなどに表示されるとともに、4G回線を使ってクラウドにアップロードされます。時系列にグラフ化されたデータはインターネット経由で閲覧可能で、必要に応じてエクセルファイル形式でダウンロードも行えます。

システムを構成する主な要素
「スマートアジテーター(R)」は以下の要素で構成されています。
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センサー: 圧力、温度、ジャイロなどを測定します。
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コントロールユニット: データを計算し、Bluetoothで送信します。
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ソーラーパネル: バッテリーを内蔵した電源ユニットです。
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ディスプレイ: データを受信し、外部に表示します。
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I/Oボックス: ディスプレイとケーブルで接続され、ゲートウェイ(タブレット)にデータを送信します。
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タブレット: 運転席でデータを確認する端末として、また取得したデータをサーバーに送信するゲートウェイとしても機能します。
どのような情報が得られるのか
このシステムからは、様々な情報が得られます。
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車両外部のディスプレイで、生コンクリートのスランプ(やわらかさ)、温度、積載量、ドラムの回転速度や方向などが表示されます。
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ドライバー向けのタブレットでも、同じ生コンクリート情報が表示されます。
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地図上に表示される車両位置情報と一緒に、生コンクリートの情報を確認できます。
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その日の運行開始から確認時点までの生コンクリート情報をグラフで確認したり、エクセルデータとしてダウンロードしたりできます。
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建設現場への到着時刻や出発時刻など、車両の位置情報も表示されます。
まとめ
「スマートアジテーター(R)」は、ICTの力を借りて生コンクリートの品質管理を大きく進化させるシステムです。建設業界の課題解決に貢献し、より安全で効率的な建設現場の実現をサポートします。
GNN Machinery Japan 株式会社について: https://gnnmj.com/


