BIMSTOK、AIアシスタント機能を刷新し、維持管理BIM/CIMを誰もが使える情報基盤へ

BIMSTOKのAIアシスタント機能が大幅刷新

株式会社アーリーリフレクションは、2026年6月にBIM/CIM施設管理クラウド「BIMSTOK」のAIアシスタント機能を大きく改良しました。この改良により、施設の管理者やインフラを管理する人々は、BIM/CIMに関する専門的な知識や複雑なソフトウェアの操作方法を覚えなくても、普段の言葉で指示するだけで、建物のモデルを動かしたり、情報を探したり、数を数えたり、分析したりできるようになります。

背景:BIM/CIM活用の課題

近年、国は建設分野の生産性を上げたり、インフラの維持管理をもっと良くするために、2023年度からBIM/CIMの利用を原則として進めています。しかし、実際に維持管理をする現場では、BIM/CIMソフトウェアの操作やデータの仕組みについて専門的な知識が必要なため、モデルが十分に活用されていないという問題がありました。

また、施設の維持管理では、設備の情報、点検の記録、材料の量、関連する資料など、たくさんの情報が必要です。これらの情報がBIM/CIMモデルの中にあったとしても、必要な情報にたどり着くには専門的な知識や操作の技術が求められ、日々の仕事でBIM/CIMを使うことのハードルとなっていました。
アーリーリフレクションは、このような問題を解決し、誰もがBIM/CIMを活用できる環境を作るために、BIMSTOKのAIアシスタント機能を強化しました。

BIM/CIM施設管理クラウド「BIMSTOK」とは

「BIMSTOK」は、施設の維持管理に関する情報をBIM/CIMモデルと結びつけて、目で見てわかりやすくするサービスです。これにより、これまで活用されていなかったデータも使えるようになります。維持管理に特化した設計になっているため、高性能なパソコンがなくても、事務作業用のパソコンで快適に動かせます。

ダム、道路、橋、川の施設といったインフラの分野だけでなく、役所、公共施設、工場、オフィスビルなどの施設管理の分野でも、維持管理の仕事に役立つBIM/CIMの活用基盤として導入が進んでいます。
BIMSTOKの製品サイトはこちらです: https://www.bimstok.com/

AIアシスタントの主な強化ポイント

今回の改良では、複数のAIエージェントが役割を分担して処理する仕組みを取り入れ、AIの回答の正確さや応答の速さが向上しました。
利用者が質問したり操作を頼んだりすると、まずルーターAIがその内容を分析し、「数を集計する」「情報を探す」「モデルを動かす」といった処理内容に合わせて、最も適したAIエージェントに仕事を振り分けます。それぞれのAIエージェントが専門的な処理を行うことで、速く、そして正確な回答ができるようになりました。

BIMSTOK AIアシスタントのシステム構成図

主な強化ポイントは次の3つです。

1. 回答速度が最大5倍に向上

複数のAIエージェントが仕事を分担して処理することで、質問の内容に合った最適な処理を行うことができるようになりました。これにより、以前と比べて3倍から5倍の速さでAIが応答できるようになっています。
この速さの向上により、AIアシスタントは実際に仕事で使えるレベルになったと言えるでしょう。人がモデルを見ながら情報を探したり、操作したり、数を数えたりするよりも短い時間で必要な情報が得られるため、日々の仕事での情報確認や判断がずっと効率的になります。

2. 回答精度が向上し、より正確な回答を提供

AIが単に情報を探すだけでなく、モデルにある情報をもとに計算したり、比べたり、条件を判断したりできるようになりました。
例えば、「2階の窓の数」や「窓の総面積を教えて」といった、複数の情報を組み合わせて答えるような難しい質問にも対応します。

3. 自然な言葉でモデルを操作可能に

AIと普段の会話のように話すことで、モデルの中にある部品を選んだり、表示したり、隠したりといった操作ができるようになりました。
例えば、「外壁を非表示にして」や「柱だけ表示して」といった指示に対して、AIが対象となる部品を見つけて、モデルを操作します。

BIMSTOK AIアシスタントで外壁を非表示にする例

これにより、利用者はBIM/CIMソフトウェアの操作方法やモデルの構造を理解していなくても、必要な部品を簡単に表示したり確認したりできるようになります。
維持管理の現場では、日々の点検や設備の管理、報告の仕事に追われ、新しいBIM/CIMソフトウェアの操作方法を覚える時間が十分に取れないという問題があります。
BIMSTOKのAIアシスタントは、利用者が難しい操作や専門知識を覚えることなく、普段の会話のようにAIへ指示するだけで、必要な情報にアクセスできる環境を実現します。これにより、専門的な操作の技術がなくても、誰もがBIM/CIMを日々の仕事の中で活用できるようになるでしょう。

今後の展望

アーリーリフレクションは、BIM/CIMをスタート地点として、施設やインフラに関するあらゆる情報を一つにまとめ、活用できる仕組みを作ることを目指しています。
今後は、BIM/CIMモデルの中の情報だけでなく、点検の記録や異常があった場所の情報、関連する資料、写真などの情報もAIがまとめて理解し、利用者がすぐに必要な情報にたどり着ける環境の実現を目指します。
また、それぞれの施設の情報を継続的に学習し蓄積することで、過去の対応履歴や維持管理の記録を考慮した回答や提案を行う機能の開発も進めていくとのことです。
BIM/CIM、維持管理の記録、関連する文書をまとめて活用できる環境を作ることで、施設管理やインフラ管理の仕事において、情報の活用をより高度にし、意思決定を効率的にすることをサポートしていく方針です。

株式会社アーリーリフレクションについて

株式会社アーリーリフレクションは、「世界を変えるはじめの反響となる」を目標に、情報技術とデータ分析技術で社会の問題に取り組む会社です。
モバイルデータなどのたくさんのデータを取り扱ったり、国内最大級の利用者を持つシステムの設計から開発までを一貫して手がけてきた実績があります。また、世界トップクラスの開発チームによる高品質で安全な開発を実現しています。さらに、建設コンサルタント業界での経営経験や、ダム、河川、下水などのインフラ分野の重要な仕事の経験者による、実務に役立つアドバイスで、建設DXの課題解決や仕事の改善を支援しています。

  • 社名:株式会社アーリーリフレクション

  • 所在地:東京都千代田区神田神保町1-22-2

  • 設立:2007年

  • 代表者:代表取締役 田中喜之

  • URL:https://earlyref.com

×