アラヤ、建設現場の強風対策を可視化する「風速計リアルタイムアラートシステム」を開発・導入

建設現場の安全対策を強化:アラヤが強風検知システムを導入

株式会社アラヤは、建設現場での作業中断の判断を助ける「風速計リアルタイムアラートシステム」を開発し、株式会社大林組が京都市内で進める法面対策工事現場に導入しました。このシステムは、強風の状況をリアルタイムで検知し、現場の作業員が直感的に判断できる仕組みを提供します。

風速計リアルタイムアラートシステム

強風による課題とシステムの必要性

法面対策工事で行われるモルタルやコンクリートの吹付作業では、強風が吹くと粉塵が広範囲に飛散しやすくなります。これにより、近隣住民からの苦情や作業品質の低下、さらには事故につながるリスクが高まるという課題がありました。

これまで、粉塵対策は防塵ネットなどの物理的な方法が中心でしたが、現場の状況や急な風の変化に対応しきれないことがありました。そこで、作業を中断するべき風速の目安を現場全体で即座に共有し、吹付機の停止判断を迅速に行うための仕組みが求められていました。

システムの概要と機能

今回導入されたシステムは、風速を常に計測し、その強さに応じて三色灯(青・黄・赤)で現場の状況を分かりやすく示します。

  • 青(風速0~5m):通常の作業ができます。

  • 黄(風速5~9m):注意が必要です。作業は続けられますが、警戒が求められます。

  • 赤(風速9m~):すぐに作業を停止する目安となります。

この三色灯により、現場の誰もが数値を確認しなくても一目で風の状況を把握できます。これにより、作業員、機械オペレーター、監督員の間で認識のずれを防ぎ、粉塵飛散対策と安全管理の両方に役立ちます。

システムの動作を動画で確認できます。
https://youtu.be/2tpDlheBls1

現場運営の安全性と安定化への貢献

このシステムは、現場での判断スピードを高め、以下のようなリスクを減らすことに貢献します。

  1. 風速状況の即時共有:三色灯で風の状況が直感的に分かり、現場全体で判断を共有できます。
  2. 迅速な吹付機停止判断:作業中断の目安となる風速を検知すると警告灯が作動し、迷うことなく吹付機を停止する判断ができます。
  3. 事故や苦情リスクの低減:粉塵飛散による近隣からの苦情や事故、作業品質の低下といったリスクを減らし、安全性の向上と現場運営の安定に寄与します。

さらに、有償のカスタマイズとして、風速予測アプリのAPIと連携することも可能です。これにより、リアルタイムの風速だけでなく、これから風が強くなることを予測して事前に判断を下せるようになり、施工計画をより適切に立てる助けとなります。

多様な屋外作業への応用と今後の展望

このシステムは、吹付工事だけでなく、風の影響を受けやすい様々な屋外作業に応用できると考えられています。

建設現場の多様な作業風景

アラヤは今後も、建設現場における様々な判断やリスクを、技術の力で支援し、分かりやすくすることに取り組んでいくとのことです。現場の安全性を高めるとともに、周辺環境への配慮も両立できるよう、それぞれの現場の課題に合わせたシステムを提供することで、現場運営の高度化に貢献していく方針です。

株式会社アラヤは、人工知能(AI)やアルゴリズムを核とする技術開発・ソリューション提供を手掛ける企業です。建設業界においては、BIM/CIMを活用した計画シミュレーション、点群データ活用、自律AIによる重機自動運転などの開発支援やソリューションを提供しています。

本システムに関するお問い合わせは、以下のリンクから可能です。
https://www.araya.org/service/construction/

株式会社アラヤの公式サイトはこちらです。
https://www.araya.org/

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