設備保全AIエージェント『EMLink Intelligence』が大幅進化 — 自律実行と自社専用RAGで「固有解」を導き出す

『EMLink Intelligence』が自律実行AIエージェントとして進化

株式会社設備保全総合研究所が提供する設備保全AIエージェント『EMLink Intelligence』が、大幅なアップデートを遂げました。今回の更新により、AIが目標に応じてタスクを分解し、複数のステップを自律的に実行できるようになります。また、自社のノウハウを学習させた「専用RAG」を短時間で構築する機能も搭載予定です。

これにより、一般的な情報ではなく、それぞれの会社の過去の履歴や手順書、専門用語に基づいた「保全の固有解」を導き出すことが可能になります。検索、集計、グラフ作成、分析、レポート作成といった一連の作業をAIが自動で行うことで、保全業務の作業時間を最大95%削減できるとされています。

EMLink Intelligence 大幅アップデート

これまでのAI活用の課題

これまで設備保全の分野で生成AIを使う際は、ExcelやCSVファイルを読み込ませて、一つの質問に一つの答えを返す「問い合わせ型」が主流でした。しかし、実際の保全業務では、データの整理、検索、集計、グラフ化、分析、レポート作成など、多くの手順が必要です。そのため、人がAIに細かく指示を出し続ける必要がありました。

また、AIが出した答えが、社内の保全ルールや基準と合っているのか、その根拠が分かりにくいことも、現場でのAI活用が進まない理由の一つでした。

主なアップデート内容

今回のアップデートでは、主に以下の4つの機能が追加・強化されました。

  1. 自律的に動く「AIエージェント」への進化
    目標を伝えるだけで、AIが自ら作業内容を判断し、検索からレポート作成までの一連のステップを自動で実行します。作業の進み具合や各ステップの結果は画面で確認でき、利用者は最終的な判断に集中できます。

  2. 分析結果のグラフィカル表示
    集計や分析の結果が、棒グラフやマトリックス図など、さまざまな形式で分かりやすく表示されます。数字の羅列ではなく、図で確認できるため、傾向や優先順位を直感的に把握しやすくなります。

  3. レポーティング出力(Excel/PDF)
    作成された表や分析結果を、Excel(複数のシートに対応)やPDF(A4レポート形式)として出力し、共有できます。クリップボードへのコピーもできるため、社内の報告書作成やレビューにそのまま活用できます。

  4. 自社専用RAGの手軽な構築 — エージェントと組み合わせて「固有解」へ(搭載予定)
    会社の標準マニュアル、保全要領、各種基準、用語集などを取り込むだけで、自社専用のRAG(Retrieval-Augmented Generation)を簡単に作ることができます。これを『EMLink Intelligence』のAIエージェントと組み合わせることで、一般的な情報ではなく、自社の現場や基準に沿った「固有解」を導き出せるようになります。

例えば、「遠心ポンプの振動基準を会社の保全要領から引用しつつ、過去1年の検査結果で危険な兆候がないか確認して」と尋ねると、AIが該当する箇所を引用し、根拠を示しながら回答します。

AIが自律的に実行できる業務例

『EMLink Intelligence』は、以下のような業務を自動で実行できます。

  • リスクベースドインスペクション(RBI)の観点から、影響度と発生確率を基にリスクを算出し、リスクマトリックスでグラフ化する。

  • 長期間使われた機器について、更新と修理を続ける場合の経済的な比較を行い、更新の優先順位が高い上位5つを提示する。

  • 過去の不具合や点検の履歴、社内に蓄積されたトラブル事例から故障の種類を整理し、重点的に点検すべき設備を抽出する。

  • 直近数年間の保全費用を機器の種類ごとに集計し、異常なコストを見つけ出す。

  • 特定の機械の点検結果について、会社の保全要領から引用して、OKかNGかを根拠付きで判断する(RAG)。

  • スペアパーツの安全在庫が不足しているものを洗い出し、納品に時間がかかる部品の発注案を作成する。

これらの分析やレポート作成は、これまで担当者が多くの手順を踏んで行っていました。『EMLink Intelligence』が一連の作業を自動で行うことで、作業時間を大きく減らし、担当者は「作業」から「判断」へと業務の中心を移すことができます。

EMLinkについて

『EMLink』は、プラントや工場向けの設備管理クラウドサービスです。コスト削減、資源の効率的な利用、管理体制の強化を目指し、化学、素材、医薬、食品などの製造業やインフラ関連事業者を中心に、日本全国で導入が進められています。現場のデータと経営のデータを結びつける「製造現場のプラットフォーム型EAM」として、1工場あたり月額12万円(50ユーザー)から利用可能です。

株式会社設備保全総合研究所について

株式会社設備保全総合研究所は、プラント・工場・インフラ向けのアセットマネジメント・クラウド「EMLink」を提供する企業です。「社会・産業インフラを黒子として支える」ことを使命とし、設立以来、石油・化学・自動車・鉄鋼・電力インフラ・自治体など、100社以上の企業に「EMLink」を提供してきました。

  • 会社名: 株式会社設備保全総合研究所

  • 設立: 2022年9月

  • 代表者: 代表取締役CEO 相原章吾

  • 本社: 東京都目黒区目黒本町3丁目18-16

  • 事業内容: 工場・インフラ向けアセットマネジメントシステム「EMLink」の開発・販売および関連コンサルティング

  • Website: https://em-labo.co.jp/

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