KENCOPA、『Kencopa工程AIエージェント』にAIチャット編集機能をリリース 工程表の作成・修正が会話形式で可能に

株式会社KENCOPAは、建設現場の省人化・自動化を目指し、建設業務に特化したAIエージェント「Kencopa工程AIエージェント」を提供しています。この度、新たな機能として『AIチャット編集機能』の提供を開始しました。

工程表編集の課題を解決

工程表は、工事の始まりから終わりまでの計画を共有するための大切な資料です。これにより、工事の遅れややり直しになる可能性を早めに見つけたり、関係者との話し合いや進み具合の管理がスムーズになります。

しかし、工程表は一度作ったら終わりではなく、設計の変更や人数の制限など、さまざまな状況に合わせて何度も更新が必要です。この編集作業が、現場の運営を難しくする原因の一つになっていました。

工程表の編集は、一部を直すだけでも、他の作業とのつながりを壊さないように調整する必要があり、操作が複雑になりがちです。そのため、経験のある人に頼ることが多く、何度も手作業で修正することもありました。また、全体的な調整が必要な場合でも、まとめて変更できないことがあり、更新が遅れて実際の状況とずれてしまったり、確認のための会議が増えて判断が遅れたりする問題がありました。

今回リリースされた『AIチャット編集機能』は、工程表の編集をチャット形式の指示で行えるようにすることで、これらの負担を大きく減らします。現場の担当者は「どう操作するか」ではなく、「どのように変更したいか」に集中できるようになり、工程表の編集をより早く、確実に行えるようになります。

『AIチャット編集機能』の主な内容

新機能『AIチャット編集機能』では、AIコパイロット(チャット)に言葉で指示するだけで、工程表を作った後も対話形式で内容を編集できます。例えば、工程の移動や期間の調整といった日々の修正作業を、画面上で一つひとつ操作するのではなく、言葉で伝えるだけで進められます。

この機能により、工程表全体のスケジュールを一括で変更したり、特定の作業パターンを簡単に繰り返して作ったりすることが可能になります。これにより、工程表を作った後の調整や修正にかかる手間が減ります。例えば、全体のスケジュール変更、工程の並び替え、工程の追加・分割といった作業もまとめて指示できるため、変更内容を考えてから工程表に反映するまでの時間が短縮されます。

チャットでの指示でさまざまな編集に対応できるため、工程表をより分かりやすく扱えるようになります。これにより、ツールの使い方を覚えることよりも、工程をどう計画するかという本来の検討に時間をかけられるようになり、工程表の質を高めることにつながります。また、変更の理由や意図を言葉で残しながら編集できるため、関係者との情報共有や引き継ぎもスムーズになります。

さらに、並行して進める工程の作成では、数量や作業にかかる時間などの情報に合わせて期間の調整もサポートします。これにより、工程作成が特定の人に頼る状況をなくすことができます。現場ごとの条件を考慮しながら、編集の方針を素早く試せるため、工程の検討と修正を繰り返す場面で大きな負担軽減が期待されます。

機能イメージ

全体工程の一括変更

AIコパイロットに指示することで、各工程のつながりを保ったまま、全体工程のスケジュールを特定の期間だけ前倒ししたり、後ろ倒しに変更したりできます。

全体工程の一括変更

タクト工程の自動生成

指示をすることで、工程線をAIに自動で作成させることができます。1階の例を参考に、2階以降のタクト工程を生成するなどが可能です。

タクト工程の自動生成

全体工程の短縮

工期を短くする必要がある場合にも、AIに相談できます。例えば、2班体制への変更を依頼することで、数量情報と作業にかかる時間を把握したAIエージェントが並行工程を作成します。

全体工程の短縮

開発チームからのコメント

開発チームは、「工程表編集の難しさは、単なる『操作方法』ではなく、『工事全体を見渡しながら、影響範囲を考えて計画し直すこと』にある」と感じています。工程同士のつながりだけでなく、工期や現場の条件、使える資源など、複数の要素を同時に考慮しながら調整する作業は、経験豊富な担当者の頭の中にしか情報がないことがよくありました。

そこで、AIエージェントが工程間の関係性だけでなく、これらの前提情報も踏まえて編集をサポートする仕組みを作りました。これにより、誰もが言葉で意図を伝えるだけで工程を計画・調整できるようになります。編集操作から解放されることで、工程をどう組み立てるべきかという本来の検討に、より多くの時間を割けるようになります。今後も、現場の知識と技術をつなぎ、工程設計の能力そのものを引き出し、広げていけるよう、機能改善を続けるとのことです。

「Kencopa工程AIエージェント」について

「Kencopa工程AIエージェント」は、工程表の作成や実際の工程管理にかかる時間を短くするだけでなく、利用する中で設計図書と工程、作業時間、工事データなどを組み合わせた会社独自の知識データベースを自動でためていきます。これにより、人手不足の解消と技術の引き継ぎを同時に実現します。

設計図書(図面、仕様書、見積もり資料)をアップロードするだけで、自社の作業時間データや過去の工事を学習したAIが、対話形式で工程表を作成します(特許申請中)。作成後は、AIが作った工程表をたたき台として、通常のアプリと同じように直感的に編集・運用できます。また、実績の入力やPDF、Excel形式での出力も可能で、現場ごとに自由にテンプレートを登録できます。

独自の工程生成エンジンは、建築・土木・プラント・設備など、幅広い工事に対応可能です。

Kencopa工程AIエージェントの概要

実際の工程表生成の流れ

担当者は、一度設計図書をアップロードすれば、あとはAIエージェントの質問に答えるだけで工程表が作成できます。

  1. 担当者が設計図書をアップロード
    設計図書(図面、仕様書、見積書)をドラッグ&ドロップするか、ファイルを選択してアップロードします。
    設計図書のアップロード

  2. AIが現場情報を整理
    アップロードされた資料から読み取った、工事現場の基本的な情報(工期、工種、住所、数量など)や、現場の周りの環境、制約条件などを詳しくまとめていきます。
    AIが現場情報を整理

  3. AIが類似工事を提案
    整理された施工計画に基づいて、さまざまな似た点から過去の類似工事を自動で提案します。担当者は類似度の高い工事を選ぶことで、AIはその工事を参考にしながら工程表を作成します。
    AIが類似工事を提案

  4. AIが工程表を生成
    施工計画や過去の類似工事の現場情報、天気情報などに基づいてAIが工程表を作成します。必要に応じて、工事の区切り方や並行工程に関する相談などの対話を通じて、工程表のたたき台が作られます。
    AIが工程表を生成

  5. アプリ上で直感的に運用
    作成された工程表は、そのままアプリ上で編集・運用できます。月間・週間工程表の作成、複数ユーザーでの同時編集、実績線の入力、出来高曲線の表示、図形や画像の挿入、PDFやExcel形式での出力(自由にテンプレートを登録可能)など、工程管理に必要な機能が備わっています。また、AIへのチャット指示に基づいて、工程線をまとめてずらしたり、複数の作業に分割したりすることも可能です。
    アプリ上で直感的に運用

株式会社KENCOPAについて

株式会社KENCOPAは、「Copilot for Construction」をミッションに掲げ、建設現場の省人化・自動化の実現に挑戦する建設専門のAIスタートアップです。「Kencopa工程AIエージェント」や「Kencopa建設AIエージェント」の提供を通じて、図面・仕様書・作業時間データ・施工データなど、これまで特定の人の知識に頼っていた現場業務をAIが理解・処理し、工程作成・書類作成・知識検索まで自動化します。また、日々の利用を通じて会社独自のデータが自然に蓄積され、若手の育成や技術の引き継ぎに貢献します。

また、自社製品の提供に加え、個別のニーズに合わせた共同研究・開発を行う「i-Con2.0共創」モデルも展開しています。これらの取り組みを通じて、建設業の未来に真剣に挑戦しています。

会社情報

  • 代表者: 代表取締役CEO 安村 荘佑

  • 本社所在地: 東京都渋谷区広尾1丁目11-2 BLOCKS 恵比寿

  • 設立: 2024年3月

  • 累計調達額: 2.1億円

  • 事業内容: 「Kencopa工程AIエージェント」「Kencopa建設AIエージェント」の開発・提供、建設専門のDX・AIの共同研究、共同開発

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