パナソニック ホームズ、AI施工管理サービス「zenshot」を国内複数拠点に本格導入 – 現場管理の効率化を加速

パナソニック ホームズの国内複数拠点へ「zenshot」の本格導入を開始。現場データとAIを活用し「現場管理の極小化」を加速

Zen Intelligence株式会社は、パナソニック ホームズ株式会社にAI施工管理サービス「zenshot(ゼンショット)」の本格導入を2026年4月から開始することを発表しました。このサービスは、360度カメラを使って建物の内部を歩くだけで、AIが自動的に施工現場の360度ビューを作成するものです。これにより、工事担当者や協力会社、職人の方々が、時間や場所にとらわれずに現場の状況を詳しく把握できるようになります。

zenshot公式サイト: https://zenshot.ai/

導入の背景とパナソニック ホームズのDX推進

建設業界では人手不足が深刻な課題となっており、パナソニック ホームズでは、この課題に対応するため、生産性を高めるためのDX(デジタルトランスフォーメーション)に力を入れています。2023年には「DX推進室」を立ち上げ、会社全体でデジタル技術を使った業務改革を進めてきました。

特に建設部門では、「現場管理の極小化」、つまり現場での直接的な管理作業を最小限に抑えることを目標に、施工管理業務のデジタル化に取り組んでいます。この取り組みの一環として、2024年1月からは「zenshot」を実際の現場で試しに使い、その効果を検証してきました。

試行運用で確認された効果

試行運用の結果、「zenshot」の導入によって、次のような効果が確認されました。

  • 工事管理者の業務の2〜3割を占める「移動」の時間を大きく減らし、確認作業が効率的になりました。

  • 360度ビューとAIによる解析で現場の状況がはっきり見えるようになり、複数の目で確認することで、安全と品質の向上が実現しました。

  • 営業や設計の担当者、工事管理者や責任者が撮影データを活用することで、お客様への対応の質が高まりました。

これらの良い結果を受けて、パナソニック ホームズは2026年4月から国内の複数拠点で「zenshot」を本格的に導入し、さらなる生産性向上とDXを進めることを決めました。

今後の展開

パナソニック ホームズは、「zenshot」を施工管理業務の標準的なツールとして、国内の主要な拠点から全国へと広げていく計画です。

さらに、工事担当者の負担を減らすため、バックヤードに専門の技術者を配置し、「zenshot」を通じて遠隔から工事担当者の業務を分担・支援する体制の構築を検討しています。現場のデータとAIを活用して、工事の進み具合を自動で報告したり、安全や品質に関する問題を自動で発見したりするなど、より一層の効率化を進め、「現場管理の極小化」を目指していきます。

導入担当部署からのコメント

導入担当部署からのコメント

パナソニック ホームズの建設部門では、人手不足が深刻化する中で、デジタル技術を使った業務改革を積極的に進めてきました。しかし、実際にモノを扱う施工現場では、デジタルツールの導入や定着が難しいという現状がありました。

そのような中で出会った「zenshot」は、現場で働く人々の使いやすさを考えて作られていると感じられています。現場を記録する操作は非常に簡単で、経験豊富な大工職人でも問題なく使いこなすことができました。担当者自身も日々の現場状況を確認しており、実際の現場の様子を全体的に把握でき、施工管理業務の様々な場面で活用できると実感しているとのことです。このツールであれば、現場にしっかりと根付き、本当の意味での業務改革につながると期待されています。

また、サービスを提供するZen Intelligenceからは、検証段階から現場に足を運び、丁寧な説明や手厚いサポートを受けており、今後全国への本格導入を進める上で非常に心強い存在であると評価されています。今後は、全国の主要拠点への展開を進めながら、監督に集中していた現場管理をバックヤードの担当者が支援する組織体制への変革や、AIを活用した管理業務のさらなる効率化も視野に入れ、根本的な業務改革に取り組んでいく予定です。

zenshotについて

「zenshot」は、施工現場の状況を360度ビューで自動的に作成し、見える化する施工管理支援サービスです。カメラと通信機器がセットになった専用ボックスを現場に置き、日々現場にいる作業員がカメラを持って2〜3分間、現場全体を歩くだけで記録が完了します。

記録された現場データは、歩行完了後に専用ボックスを通じて「zenshot」のシステムへ自動的に送られ、AIによる空間の分析処理を経て、図面と連携した施工現場の360度ビューが作成されます。この360度ビューは、専用のWebアプリケーションを通じて、パソコンやタブレット、スマートフォンなどから、時間や場所を問わずに見ることができます。

サービスに関するお問い合わせ: https://zenshot.ai

パナソニック ホームズ株式会社について

パナソニック ホームズ株式会社は、1963年7月1日に設立されました。大阪府豊中市に本社を置き、代表者は代表取締役社長の藤井 孝氏です。

会社URL: https://homes.panasonic.com

Zen Intelligence株式会社について

Zen Intelligence株式会社(旧社名: 株式会社SoftRoid)は、2020年7月21日に設立されました。東京都中央区に本社を置き、代表者は代表取締役の野﨑 大幹氏です。

同社は、物理的な現場の3次元空間とその変化を理解し、推論し、行動するSpatial Intelligence(空間知能)を開発するPhysical AIスタートアップです。創業以来、現場データを基にしたAI・ロボット技術の開発と提供に取り組んでいます。現在、建設業向けに3D Visionと基盤モデルを核とした建設AIプロダクト「zenshot」を展開し、Physical AIを通じて、産業のあり方をAIネイティブな形へと再構築する「Re-Industrialization」を目指しています。

会社URL: https://zen-intelligence.ai/

×