応用技術の「まちスペース®」に「風況解析」機能が追加!都市開発やドローン飛行計画に役立つ

応用技術株式会社は、誰もが使える環境シミュレーションサービス「まちスペース®」に、新たに「風況解析」機能を追加したことを発表しました。これにより、都市部の風の傾向をWebブラウザから簡単に予測し、目で見てわかるように表示できるようになります。

「まちスペース®」は、国土交通省の提供するPLATEAUデータを活用したデジタルツインの技術を使った環境シミュレーションサービスです。このサービスは、3D都市モデルの開発コンテスト「PLATEAU AWARD 2025」で奨励賞を受賞しています。

新機能「風況解析」の概要とメリット

これまで「まちスペース®」では日影解析や騒音解析を提供してきましたが、市場からの強い要望に応え、「風況解析」機能が追加されました。この機能では、1回の解析で「任意の高さでの1平面」と「風向に沿った/風向に直交した2断面」という3つのパターンの結果を得られます。

従来、専門的な知識や高性能な計算用パソコンが必要だった3次元の数値流体解析を、クラウド上で誰でも手軽に実行できるのが大きな特長です。

まちスペース® 風況解析

メリット

  • 専門知識がなくても、クラウド上で簡単かつ短時間で解析が可能

  • 建物データを事前に準備する必要がない

  • 高性能な計算用パソコンは不要

「予測したい場所の指定」、「風の条件(16方向の風向と風速)」、「予測したい高さ」を設定するだけで解析が始まります。操作は直感的で、専門知識がない人でも利用できます。また、解析はサーバー上で行われるため、インターネットにつながるパソコンがあれば、複雑な3次元の数値流体の計算結果を約20分という短時間で出力できます。AIによる推定ではなく、物理法則に基づいた計算が行われるため、信頼性の高い結果を手軽に得られるのが特徴です。

まちスペース® 3ステップで簡単風況解析

開発予定地やドローンの飛行計画などへの活用例

この「風況解析」機能は、様々な分野での活用が期待されます。

  • デベロッパー・設計会社
    計画段階での事前検討として、開発予定地の周辺の現在の風の状況を把握し、ビル風対策や建物の配置計画の最適化に役立てられます。

  • 行政担当者
    市区町村内の風の傾向を把握することで、再開発計画を立てたり、都市のヒートアイランド現象対策として「風の通り道」を確保する検討に活用できます。

  • ドローン利用者
    飛行予定地付近の風の状況を事前にシミュレーションすることで、突風などの危険を避け、より安全な飛行計画を立てることが可能になります。

今後の展望

応用技術は、40年間培ってきた環境解析技術を「まちスペース®」でSaaS(サービスとしてのソフトウェア)として提供し、日影、騒音、風況と解析項目を増やしてきました。これにより、多様な「まちづくり」のニーズに応えられる機能が整えられています。

今後は、任意の構造物(IFCデータなど)を追加できる機能を実装する予定です。これにより、「建物を建てる前と後で風の環境がどのように変わるか」をシミュレーションできるようになり、計画段階での意思決定をより速く、正確に行うための支援を強化していくとのことです。

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