NITACO、アナログ図面をCADデータに自動変換する「CADトレースAI」β版を公開。建設現場のコストと納期を大幅削減へ
「CADトレースAI」β版が公開
株式会社NITACOは、外注で高額な費用と長い納期がかかっていたCADトレース作業を効率化するため、AIサービス「CADトレースAI」のβ版を公開しました。このサービスは、紙図面、手書き図面、青焼き、PDFといったあらゆるアナログ図面をアップロードするだけで、DXF形式のCADデータを自動生成します。

従来、1枚あたり3,000円から15,000円の費用と数週間の納期が必要だったCADトレース作業が、「CADトレースAI」によって初稿を自動で作成できるようになります。AIが生成した初稿を最終的に担当者が確認・修正する「8割AI、2割人」のハイブリッド設計により、トレースにかかる費用と時間を大きく削減することが期待されます。
建設現場が抱える図面問題と人手不足
建設現場では、築20年から30年以上の改修工事において、既存のCADデータが存在しないという問題が頻繁に発生しています。古い建物の図面が紙や青焼きでしか残っていない場合、改修工事を進めるためには手作業でのCADトレース(デジタル化)が不可欠です。この作業を外注すると、1枚あたり3,000円から15,000円、100枚規模の案件では30万円から150万円にも達し、納期も数週間かかることが一般的です。
また、建設業の就業者数はピーク時から約30%減少しており、2024年には人手不足による倒産が全業種で最も多い99件を記録しました(帝国データバンク調べ)。さらに、2024年4月からは時間外労働の上限規制が建設業にも適用される中、DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入率は約2割にとどまっています。こうした状況において、限られた人員と時間で改修案件を進めるためには、CADトレース業務の効率化が喫緊の課題となっています。
サービスの主な機能
「CADトレースAI」は、紙図面、手書き図面、青焼き、PDFをクラウドサービスにアップロードするだけで、AIが図面画像から線分、図形、構造を自動で検出し、DXF形式のCADデータとして出力します。このサービスは、担当者が最終的な確認や修正を行うことを前提とした、「精度の高い初稿」を提供することに重点を置いて設計されています。
「CADトレースAI」の3つの特徴
- あらゆるアナログ図面に対応
紙図面、手書き図面、青焼き、PDFといった様々な形式のアナログ図面に対応しています。独自の適応的二値化処理により、古い図面に見られる黄ばみやムラがある状態でも高精度に読み取ることが可能です。 - Jw_cadのJWW形式に対応
建設業界で広く利用されているJw_cadのJWW形式に対応しています。公開仕様書のないバイナリ形式を独自に解析し、パーサーを開発することで、DXF形式と合わせて現場で使いやすい形式でデータを出力します。 - BPO事業で培った実務知見をAIに反映
NITACOは、建設業に特化したBPO事業を通じて、長年にわたりCADトレース業務を担ってきました。この事業で培われた現場の知見がAIに反映されており、タイトル枠の自動検出、ノイズ除去、断片化した線分の統合など、現場で求められる高い精度を実現しています。
無料β版を提供中
「CADトレースAI」は、図面の種類や状態ごとの対応精度を実務データで検証するため、β版として無料で提供されています。参加した企業のフィードバックをもとに、円弧・曲線検出、OCR(文字認識)、レイヤー自動分類、BIM連携といった機能の精度と向上を継続的に進めていく予定です。
無料β版の申し込み・お問い合わせは以下のリンクから行えます。
株式会社NITACOについて
株式会社NITACOは、「建設業界に100万人分の労働力を創る」というミッションを掲げ、テクノロジーとBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を最大限に活用し、建設業界の労働力不足を解決するサービスを提供しています。
同社は、建築・建設業界に特化した業務代行サービス『ツクノビBPO』のほか、複業案件紹介サービス『ツクノビワーク』や営業代行サービス『ツクノビセールス』などを展開し、建設業界の発展に貢献しています。
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会社サイト:https://nitaco.jp/
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サービスサイト:https://tsukunobi.com/


