日立、社会インフラ保守のDXを加速する「社会インフラ保守 powered by Lumada」を提供開始

社会インフラの現状とDXの必要性

日本が高度経済成長期に整備した電力、ガス、道路、橋梁、トンネル、水道といった社会インフラは、時間の経過とともに老朽化が進んでいます。その結果、水道管の破裂や道路の陥没など、生活に影響を及ぼす事故が各地で発生しています。国土交通省のデータによると、道路の陥没だけでも年間1万件以上発生していると報告されています。今後20年間で、建設から50年を超えるインフラの割合は大きく増える見込みであり、維持管理にかかる費用が増えることや、技術者の減少が大きな社会課題となっています。

このような状況から、自然災害に備え、人々の安全と生活を守るための「国土強靭化」が急がれています。そのためには、社会インフラを計画的に新しくしたり、点検作業や維持管理を効率的に行ったりすることがとても大切です。

「社会インフラ保守 powered by Lumada」とは

株式会社日立製作所と株式会社日立システムズは、社会インフラの老朽化や人手不足といった課題に、より早く、柔軟に対応するため、日立グループが持つ社会インフラ保守のソリューションを「社会インフラ保守 powered by Lumada」としてまとめ、2月26日から提供を開始しました。

このソリューションは、電力、ガス、道路、橋梁、トンネル、水道など、さまざまな社会インフラの保守に対応しています。日立グループは、これまで全国450以上の顧客への導入実績があり、40を超えるソリューションを提供してきました。今回、これらを一つにまとめることで、顧客の課題に合わせて、より柔軟に解決策を提案できるようになります。

Lumadaによる社会インフラ保守の概念図

ソリューションの主な特長

1. 体系化されたソリューション

これまで個別に提供されてきた、社会インフラ保守に関する様々なソリューションが、以下の5つのカテゴリーに整理されました。これにより、顧客は自身の課題に合った解決策を、これらのカテゴリーから組み合わせて見つけることができます。

  • 管理・計画

  • 監視・検知

  • 分析・診断

  • 保守・作業支援

  • 防御・統制

サービス・ソリューションの一覧表

2. 専門チームによるサポート

日立グループは、社会インフラ保守事業の専門チームを新しく作り、顧客の課題解決を全面的に支援します。このチームは、日立グループが持つ技術や知識を集め、ビジネスの計画作りから、システムの運用や保守まで、顧客に寄り添ってサポートします。

専門チームは、以下の3つの役割を担います。

  • 顧客自身も気づいていないような課題を見つけ出し、その解決策を考えます。

  • 集められたソリューションや成功事例を検討し、顧客の課題に最も適した解決策を提案します。

  • ソリューションを導入した後、業務がどれだけ効率的になったか、運用にかかる負担はどうか、どのような効果があったかなどを具体的に示します。

社会インフラ保守事業の専門チームが顧客に提供するサービスフロー

例えば、ダムの点検では、ドローンが自動で壁面の詳しい画像を撮影します。次に、AIがそのたくさんの画像の中から、ひび割れや水漏れのような異常がある場所を自動で見つけ出します。見つかった場所は、建物の3Dモデルの上に正確に表示されるため、管理者はパソコンで劣化の状態を直感的に確認し、効率的な修理計画を立てることができます。

今後の展望

日立は、「社会インフラ保守 powered by Lumada」を通じて、ソリューションを継続的に進化させ、顧客の多様なニーズに応えていくとしています。将来的には、この取り組みを「HMAX by Hitachi」へと発展させ、より高度な予兆検知や、システムが自ら判断して動くような次世代の保守運用モデルの実現を目指します。

日立は、今後も社会インフラ保守事業に積極的に取り組み、地域社会の安全・安心を支え、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。

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