日台連携で産業用ドローンがアジア市場へ本格展開開始、ブルーイノベーションとAeroprobingが新ソリューションを披露

ブルーイノベーション株式会社と台湾のドローンメーカーAeroprobing Inc.は、共同で産業用ドローンのアジア市場への本格展開を始めます。

「Japan Drone / 次世代エアモビリティEXPO 2026」にて、両社協業による“ブルーイノベーションブランド”のドローンソリューションが初めて披露されます。今回展示されるのは、屋外施設の点検・調査業務向けの「AS1」と、農業分野での作業を効率化する「AP-Heli」の2種類です。これらのソリューションは、Aeroprobing社のブース(小間番号AH-13)で展示されます。

日台連携による産業用ドローン

日台連携による協業の背景

ブルーイノベーションとAeroprobing社は、2019年から技術協力を進めてきました。2025年7月には産業用ドローン分野での協業を広げるためのMOU(覚書)を締結し、同年12月にはブルーイノベーションブランドでの機体展開に向けたブランドライセンス契約を結んでいます。

台湾は、航空電子工学や電子制御の分野で高い技術力を持っており、日本の企業とは産業面で補い合う関係にあります。Aeroprobing社は大型農業ドローンや産業用機体、航空電子制御技術に強みを持っています。一方、ブルーイノベーションは、独自のデバイス統合プラットフォーム「Blue Earth Platform®(BEP)」を活用した運航管理やデータ連携、社会での活用に関するノウハウを持っています。

両社は、それぞれの強みを組み合わせることで、日本およびアジア市場での産業用ドローンソリューションの展開を加速させることを目指しています。この協業では、単に機体を販売するだけでなく、BEPによる運航管理、用途に合わせたソリューションの設計、導入支援、保守・運用ノウハウまでを含めた統合型サービスとして市場に提供していく計画です。

披露される2つのソリューション

1. 屋外点検・調査業務向けソリューション 「AS1」

インフラの点検や設備の保守など、屋外施設での点検・調査業務を効率化するためのソリューションです。機体にはEO/IRカメラと3軸ジンバルが搭載されており、最大40分間の飛行が可能です。BEPと連携することで、運航管理やデータの活用を通じて、点検業務の効率化と安全性の向上を支援します。

2. 農薬散布などを想定した農業用途向けソリューション 「AP-Heli」

農業分野における人手不足の解消や作業効率の向上に対応するソリューションです。「AP-Heli」は、高い積載能力を活かして効率的な運用を支援します。BEPと連携した運航管理やデータ連携を組み合わせることで、農業分野でのドローンの効果的な活用を推進します。

Blue Earth Platform®(BEP)について

Blue Earth Platform®(BEP)は、ブルーイノベーション独自のデバイス統合プラットフォームです。このプラットフォームを使うと、複数のドローンやロボット、さまざまなデバイスを遠隔から、また目視できない場所からでも自動で制御し、連携させることができます。

BEPロゴ

BEPで複数のドローンやロボットを一括で管理し、さらに他のOSやシステムと連携させることで、単体では難しかった広い範囲での様々なミッションを同時に実行できるようになります。
Blue Earth Platform®の詳細

今後の展開

両社は2026年内に台湾市場での展開を開始し、その後、2027年にはインドネシアをはじめとするASEAN市場への展開を計画しています。

日本では老朽化したインフラの点検や、防災・危機管理の分野でドローンの活用ニーズが高まっています。一方、アジア市場では、農業分野でのドローン活用ニーズが急速に増えています。特にインドネシアなどのASEAN地域では、農薬散布や農地管理の人手不足解消への需要が高く、農業用ドローン市場の成長が見込まれています。

Aeroprobing社が持つ大型農業ドローンと航空電子制御技術、そしてブルーイノベーションのBEPを活用した運航管理・データ連携技術を組み合わせることで、地域ごとの市場ニーズに合わせた産業用ドローンソリューションを社会に広めていく方針です。また、BEPを活用した統合運航管理やデータ連携を通じて、継続的な運用サービスを含む次世代ドローンプラットフォームの構築も進められます。

今回の展示は、両社の協業が「機体の連携」から「社会で実際に使われる段階」へと進んだことを示しています。

各社代表からのコメント

ブルーイノベーション株式会社 代表取締役社長 熊田 貴之氏
今回の取り組みは、単に機体に当社ブランドをつけて販売するものではありません。Aeroprobing社の機体開発力と、当社がBEPを通じて培ってきた運航管理・データ連携・社会実装のノウハウを組み合わせることで、点検・農業・インフラ・災害対応といった社会課題の解決に役立つ産業用ドローンソリューションを展開することを目指しています。
日本とアジアでは、ドローンに求められる用途や市場のニーズが異なります。日本では点検・防災分野を中心に、アジアでは農業分野を含めた市場ニーズに対応しながら、BEPを軸とした産業用ドローンプラットフォームの展開を進めてまいります。

Aeroprobing Inc. CEO Lance Kao氏
ブルーイノベーションとの協業により、日本およびアジア市場に向けた産業用ドローンソリューションの展開を進められることを大変嬉しく思います。当社が強みとする航空電子制御技術や大型農業ドローン技術と、ブルーイノベーションの社会実装ノウハウを組み合わせることで、市場ニーズに合わせたソリューション提供を推進してまいります。

会社概要

ブルーイノベーション株式会社
1999年6月設立。独自の統合プラットフォーム「Blue Earth Platform®(BEP)」を基盤に、ドローン・ロボットを活用した点検、防災、教育、物流の分野でソリューションを開発・提供しています。老朽化インフラの維持管理や災害対応、人手不足への対応など、さまざまな社会課題の解決に取り組んでいます。
ブルーイノベーション株式会社

Aeroprobing Inc.
Aeroprobing社は、独自の高度な航空電子工学技術に注力し開発を行う企業です。ドローンシステム向けの電子制御装置を自社で開発しており、地上局AI統合システムをはじめとする先進的なソリューションを提供しています。日本、インドネシア、タイには海外販売拠点を設け、グローバルな事業展開も進めています。
Aeroprobing Inc.

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