SCSK、建設業向けERP「PROACTIVE Construction」に共同企業体(JV)管理の新機能を追加

SCSK、建設業業向けERP「PROACTIVE Construction」にJV管理の新機能を追加

SCSK株式会社は、AI技術を取り入れた次世代の業務管理システム「PROACTIVE(プロアクティブ)」の建設業向けソリューション「PROACTIVE Construction(プロアクティブコンストラクション)」に、新たに「JV(共同企業体)管理機能」を追加しました。

この新機能は、複数の会社が協力して大規模な建設工事を行う際に結成されるJVプロジェクトにおいて、お金や工事にかかる費用、利益の管理を一つのシステムでまとめて行えるようにするものです。これにより、大規模な建設プロジェクトの管理がより効率的になり、お金の管理もより正確になります。

JV機能の全体像を示すフロー図

背景:JVプロジェクトの複雑な管理

建設業界では、大きな公共工事やインフラ整備などで、複数の会社が力を合わせてプロジェクトを進めるJV方式がよく使われています。最近では、建設への投資が増えるにつれてJVプロジェクトも増えており、長年使われてきたJV方式の管理方法を、デジタルの力でより効率的で正確なものに変えることが求められています。

JV方式では、複数の会社がお金を出し合って一緒に工事を行うことで、大きな仕事を引き受けたり、リスクを分け合ったりできます。しかし、その一方で、以下のような難しい課題がありました。

  • JVに参加する会社ごとのお金の出し入れや、利益の分け方を管理するのが複雑。

  • 工事にかかる費用や売り上げの情報を、各会社に分けて管理するのが大変。

  • 会社同士のお金の精算(清算)作業に手間がかかる。

  • Excel(エクセル)などで個別に管理していると、作業の負担が大きくなったり、間違いが起きるリスクがあったりする。

このような課題を解決し、増え続けるJV案件にしっかり対応するため、JVプロジェクトの管理を効率化する仕組みが必要とされていました。SCSKは、このような状況を受けて「PROACTIVE Construction」に「JV管理機能」を追加しました。

「PROACTIVE Construction JV管理機能」の概要

「PROACTIVE Construction JV管理機能」は、JVの結成(各会社の役割や出資する割合の登録)から、日々の資金、工事にかかる費用、売り上げの管理、そして会社同士の最終的な精算まで、JV運営に必要なすべてのプロセスをシステムで一元的に管理できる機能です。

これにより、JV案件特有の複雑な管理作業を効率化し、プロジェクト全体の利益状況をリアルタイムで正確に把握できるようになります。

また、この機能は国土交通省が定めている「共同企業体運用準則」に沿った会計処理に対応しています。出資する割合に基づいた「各会社からのお金の拠出や分配」や、「JVが一時的に立て替えたお金」と「JVが一時的に預かっているお金」を会社間で相殺するといった、建設業界ならではの複雑な精算作業をシステム化することで、業界の慣習に合った、安心で確実な管理環境を提供します。

特長

  1. JV組成管理(構成員・出資比率管理)
    JV案件ごとに、参加する会社とその出資する割合を登録し、JVプロジェクトの管理の土台としてまとめて管理します。出資する割合の情報をもとに、資金管理や利益の分け方など、さまざまな業務処理を自動で行います。

  2. JV資金管理
    JVが出資として受け取ったお金の管理や、分配するお金の管理をシステム上で行い、お金の流れをはっきりと見えるようにします。これにより、プロジェクトのお金に関する管理作業が効率的になり、管理の正確さが向上します。

  3. JV工事の仕掛計上管理
    発注書や請求書、経費、人件費、入金の実績などの情報をもとに、JV工事に関する仕掛計上(工事の途中で発生した費用などを計上すること)を管理します。自社分と他社分の工事費用や入金を適切に管理し、JVプロジェクトの進み具合をリアルタイムで把握できます。

  4. JV損益計上・精算管理
    工事の進み具合や完成に合わせて、売り上げや利益の管理を行うとともに、JVに参加する会社同士の精算作業をシステム上で管理します。これにより、お金に関する情報の透明性が高まり、業務の効率も向上します。

今後の展開

SCSKは、建設業界のデジタル化(DX)を進めるために、「PROACTIVE Construction」の機能をこれからも拡張していく予定です。

今回提供を開始したJV管理機能により、これまで対応してきた住宅やリフォームの分野に加え、複数の会社が関わる大規模で複雑な建設プロジェクトへの対応力が強化されます。正確でタイムリーなお金に関する情報をもとに、素早い経営判断ができるようになるとともに、AIを活用した分析によって経営層の意思決定を助け、プロジェクト管理や経営管理のレベルアップに貢献していきます。

今後も、建設業ならではの業務プロセスに合わせた機能拡張を進め、建設会社の業務効率化と経営基盤の高度化を支援していきます。

PROACTIVE Constructionについて

「PROACTIVE Construction」は、SCSKが長年提供してきた「PImacs(ピマックス)シリーズ」を新しくした、建設業向けのソリューションです。専門工事、住宅、リフォーム、法人向け建設など、建設業の幅広い業務に対応しています。

これまでSCSKが培ってきた専門工事、住宅、リフォーム向けソリューションの知識を基盤に、見積もり、契約、実行予算、発注、施工、請求、入金、売り上げ計上まで、建設プロジェクトの業務プロセスをまとめて管理します。

個人住宅向け(BtoC)から、法人向け建設(BtoB)までを一つのシステムでカバーすることで、建設会社の業務効率化、プロジェクト管理のレベルアップ、そして経営情報の見える化を実現します。

詳細はこちらをご覧ください:PROACTIVE Construction

PROACTIVEについて

「PROACTIVE」は、SCSKグループが持つさまざまな知識や業務ノウハウを組み合わせて提供するデジタルサービスです。AI技術を取り入れた次世代型ERPを中心に、会計、人事給与、販売・生産管理といった各分野の業務課題を解決する「業務特化型オファリング」と、卸・商社、製造、建設、サービス業向けの最適なやり方を組み合わせ、各業界が抱える特有の経営課題をまとめて解決する「業界特化型オファリング」によって、「業務の効率化・自動化」や「高度な経営判断」を実現します。導入企業は7,500社を超え、多くのお客様に利用されています。

詳細はこちらをご覧ください:PROACTIVE

SCSKグループの技術戦略

SCSKグループは、「共に未来を創るIT企業」の実現に向けて、技術戦略「技術ビジョン 2030」を進めています。「技術ビジョン 2030」では、最新のデジタル技術を最大限に活用することで事業の形を変え(デジタルシフト)、生成AIの活用によって大幅な生産性向上を目指しています。また、これまで蓄積してきた知識を活用した製品やサービスの開発を進め、お客様や社会、生活におけるさまざまな課題解決に対応していきます。

詳細はこちらをご覧ください:SCSKグループ技術戦略「技術ビジョン 2030」

SCSKグループのマテリアリティ

SCSKグループは、経営理念「夢ある未来を、共に創る」を実現するために、社会と共に持続的に成長することを目指す「サステナビリティ経営」を進めています。

社会が抱えるさまざまな課題を事業の視点から評価し、社会と共に成長するために特に重要と考え、優先的に取り組む課題を7つのマテリアリティ(重要課題)として定めています。

今回の取り組みは、「安心・安全な社会の提供」に役立つものです。

  • 管理業務や精算作業を一つにまとめることで、プロジェクト管理のレベルアップやお金の管理の透明性向上を実現します。

  • 経営基盤を高度化することで、素早く適切な経営判断を可能にし、お客様や社会に新しい価値を生み出すことに貢献します。

詳細はこちらをご覧ください:SCSKグループ、経営理念の実践となる7つのマテリアリティを策定

×