Autodesk、運用管理ソリューションのMaintainX社を買収 約36億米ドルで合意
Autodeskは、保守・運用管理ソリューションを提供するMaintainX社を、およそ36億米ドル(現金)で買収することに合意しました。

ライフサイクル全体をつなぐAutodeskの戦略
Autodeskは、モノを「設計(Design)」し、「建築・土木・製造(Make)」し、そして「運用(Operate)」する、これらすべての流れを一つにまとめることを目指しています。これにより、データや役立つ情報がスムーズに行き交う環境を作り、企業がより良い判断を早くできるようになります。
この取り組みの一環として、「Autodesk Operations Solutions(AOS)」というプラットフォームを立ち上げ、運用に関する様々なソリューションを提供しています。今回のMaintainX社の買収は、この運用に関する部分と、モノが生まれてから使われ続けるまでの全体的な流れをさらに強く結びつけるためのものです。
運用領域における大きな成長機会
Autodeskは、運用領域を大きな成長のチャンスと捉えています。近年、多くの企業が、仕事の進め方や設備の実際の動き、そして過去のデータなどを連携させることで、設備が壊れにくく、止まる時間を減らしたいと考えています。
Autodeskは、運用領域に事業を広げることで、より高度なAI(人工知能)の活用を可能にし、設備やシステムとの関わりを数年から数十年という長い期間で見ることができるようになります。これにより、会社が対応できる市場が大きく広がると期待されています。
MaintainX社は、保守・運用分野で、あらかじめ用意された多くのシステム連携機能や、様々な顧客に広げやすい販売モデルを持っています。また、日々の保守・運用業務の中心となるプラットフォームであるため、設備の履歴や点検結果、保守のパターン、実際の設備の性能など、とても価値のあるデータを継続的に集められることも強みです。
関係者のコメント
Autodeskの社長兼最高経営責任者(CEO)であるアンドリュー・アナグノスト氏は、次のように述べています。
「Autodeskは、設計や建築・製造に加え、運用する領域へと事業を広げ、モノのライフサイクル全体でデータや役立つ情報がスムーズに流れる環境の実現を目指しています。MaintainX社が持つ運用に関する専門知識やデータ、仕事の流れを取り入れることで、AIを活用しながら、デジタルと現実の世界をより高度に融合していきます。」
MaintainX社の創業者兼最高経営責任者(CEO)であるクリス・トゥルリカ氏は、次のようにコメントしています。
「MaintainXは、現実世界を支える現場で働く人々を助けることを目的に始まりました。Autodeskと協力することで、この目的をさらに早く達成できる大きな機会となります。設計や建築・製造に携わるチームと、設備を日々運用・保守するチームをつなぎ、お客様がモノのライフサイクル全体を通じて、より賢く仕事を進められるよう支援していきます。」
今後の見通し
今回の買収は、各国の許可やその他の条件が整い次第、Autodeskの2027会計年度中に完了する予定です。買収にかかる費用は、Autodeskが持っているお金と、金融機関からの借り入れを組み合わせて用意されます。
MaintainX社は、2026年の一年間で、年間経常収益(ARR)が1億3,500万米ドルを超え、その成長率も前年より50%以上になる見込みです。
本件に関する詳細および投資家向けプレゼンテーション資料は、以下のサイトで公開されています。
Autodeskに関する詳しい情報は、Autodeskの日本語サイトをご覧ください。

