オンライン試験における生成AI利用の実態調査:約6割が「禁止されても使いたい」と回答、システムによる不正対策の重要性が明らかに

近年、オンライン試験は多くの場面で使われるようになり、その利便性は大きく向上しました。一方で、ChatGPTなどの生成AIが広く普及したことで、試験運営には新たな課題が生まれています。株式会社シェアウィズは、3年以内に社内試験や資格試験をオンラインで受験したことがある1,021人を対象に、オンライン試験における生成AI利用の実態と課題について調査を行いました。

オンライン試験の心理と不正への不安

オンライン試験は、対面試験と比べて「リラックスして受けられる(49.8%)」や「集中しやすい(48.2%)」と感じる人が多いことがわかりました。しかし、同時に「不正を疑われないか気になったことがある(61.0%)」と答えた人も多く、真面目に受ける人にも心理的な負担があることがうかがえます。

オンライン試験の心理と疑われる不安

「禁止されても生成AIを使いたい」が約6割

オンライン試験中に、本来禁止されている方法(生成AIへの質問、Web検索など)で回答を確認したり、迷ったりした経験があるかという質問に対し、「確認したことがある」「迷ったことはある」と答えた人が一定数いました。

特に、生成AIの利用が禁止されていても、使える状態であれば「利用したいと思う(23.7%)」または「できれば利用したいと思う(33.3%)」と回答した人を合わせると、全体の57.0%に上ることが明らかになりました。これは約6割の人が、禁止されても生成AIを使いたいと考えていることを示しています。採用選考試験や社内試験では、この傾向がより強く見られました。

オンライン試験中の不正行為に関する意識調査

容易だと感じる不正方法

オンライン試験の環境で「できてしまいそう」だと感じる不正方法について尋ねたところ、「生成AIに回答を求める(49.5%)」が最も多く、「スマートフォンなど別の端末で検索(47.6%)」、「受験中のPCで別タブ・別ブラウザを開いて検索(44.7%)」が続きました。生成AIやスマートフォンといった身近なツールが不正手段になり得ると認識されており、実行へのハードルが低いと感じられているようです。

オンライン試験で可能だと感じる不正方法

ルールの限界とシステム制限の必要性

今後オンライン試験を受ける際に、生成AIの利用が禁止されていても、使える状態であれば利用したいかという質問では、主要な試験で過半数の人が「利用したい」と回答しました。

生成AIの利用意向に関する調査結果

また、オンライン試験中に他のアプリやサイトを使えてしまう状態で、「使用禁止」と伝えるだけで不正を防げると思うかという問いには、約6割が「十分防げると思う」「ある程度防げると思う」と答えました。しかし、実際に「利用したい」と考える人が多数いることを考えると、ルールだけでは不正を完全に防ぐのは難しいかもしれません。

「使用禁止」による不正防止効果に関する調査

専用ブラウザへの期待

他のアプリやサイトの利用を制限する「専用ブラウザ(ロックダウンブラウザ)」の仕組みを知っているか尋ねたところ、約7割が「知っている」または「名前や概要は聞いたことがある」と答え、広く認知されつつあることがわかりました。

専用ブラウザの認知度に関する調査

この専用ブラウザが導入されていると知った場合、生成AIを使おうとする気持ちがどの程度抑えられるかという質問では、社内試験、資格・検定試験、採用選考試験で約8割が「かなり抑えられる」「やや抑えられる」と回答しました。システムによる制限は、不正への誘惑を減らし、公平な試験環境を作るのに役立つと考えられます。

専用ブラウザによる生成AI利用抑制効果に関する調査

専用ブラウザ導入のメリット

専用ブラウザを導入するメリットとして、「不正を疑われる不安が減る(44.0%)」、「真面目に受験した人が正当に評価される(42.3%)」、「試験に集中しやすくなる(35.9%)」が上位に挙げられました。システム的な対策は、受験者にとって心理的な安心感につながることが示唆されています。

専用ブラウザ導入のメリットに関する調査

また、不正対策がしっかりしている試験は、合格資格の価値を「非常に高める」「ある程度高める」と考える人が、主要な試験で約8割に上りました。これは、公平な試験環境が資格や評価の客観的な価値を高める重要な要素として認識されていることを示しています。

不正対策が合格資格の価値に与える影響に関する調査

まとめ:オンライン試験における「性善説」の限界と、システム制限が生み出す“安心感”と“価値”

今回の調査で、オンライン試験が便利になる一方で、生成AIが「不正の誘惑」や「疑われる不安」を生んでいることがわかりました。「禁止」というルールだけでは、不正を完全に防ぐのは難しい状況です。しかし、専用ブラウザのようなシステムで制限を設けることは、不正を防ぐだけでなく、受験者が安心して試験に集中できる環境を作り、資格や評価の価値を高めることにもつながると考えられます。

調査データの詳細は、以下のレポートで確認できます。
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株式会社シェアウィズとeラーニングシステム「WisdomBase」

今回の調査を実施した株式会社シェアウィズは、eラーニングシステム「WisdomBase」を提供しています。このシステムは、研修や講習会、検定試験の実施をワンストップでサポートします。

研修・講習会・検定事業のDXを実現

WisdomBaseは、本人確認(顔認証)やインカメラによる不正監視機能、そしてSafe Exam Browser(ロックダウンブラウザ)との連携により、試験中に他のアプリやWebサイトの利用を物理的に制限できます。これにより、不正の誘惑と疑われる不安を解消し、公平で安全なオンライン試験環境を実現します。

WisdomBaseの機能について、より詳しく知りたい方は以下のリンクをご覧ください。
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