デル・テクノロジーズ、デスクサイドからデータセンターまで対応するエージェンティックAI基盤を提供

デル・テクノロジーズがエージェンティックAIの新しい基盤を発表

デル・テクノロジーズは、企業がAI(人工知能)をより身近に、そして安全に利用できるようにするため、「Dell AI Factory with NVIDIA」をさらに進化させました。この取り組みの一環として、新しいソリューション「Dell Deskside Agentic AI」を発表しました。これにより、デスクのすぐそばからデータセンターに至るまで、AIが意思決定を助け、ビジネスを広げるための仕組みを企業に提供します。

Dell製デスクトップPCとワークステーション

エージェンティックAIとは何か、なぜ今必要なのか

AIの技術は日々進化しており、複数のAIが連携して複雑なタスクをこなす「エージェンティックAI」という形が注目されています。しかし、このエージェンティックAIをクラウドサービスだけで運用しようとすると、利用するデータの量が増えるにつれて、費用が高くなりすぎたり、データが処理されるまでの時間が長くなったり、データの安全性を保つのが難しくなったりするといった課題がありました。

デル・テクノロジーズの新しいソリューションは、これらの課題を解決することを目指しています。企業がAIを自社の環境内で安全に運用し、将来の成長に合わせて柔軟に規模を拡大できるインフラストラクチャーを提供します。

「Dell Deskside Agentic AI」の主な特徴

「Dell Deskside Agentic AI」は、企業がAIをローカルで安全に、そして費用を予測しながら利用できる点が大きな特徴です。これにより、クラウドだけに頼る場合に比べて、最短3カ月で同等かそれ以上の成果が出せるとされています。AIの処理を会社のパソコンやサーバーで行うことで、費用を安定させ、データの安全を守りながら、AI環境を細かく管理できるようになります。

また、NVIDIAの「OpenShell」という技術が「Dell AI Factory with NVIDIA」全体で使えるようになり、AIエージェントを作る、動かす、管理する作業が、より安全な環境で行えるようになりました。これにより、開発者はクラウドの予測できない費用やデータのやり取りにかかる費用、知的財産に関するリスクを減らしながら、自由にAIを開発・改善できます。

本番環境に対応したデスクサイドAIソリューション

このソリューションは、主にオープンソースのAIモデルが使われているという現状に合わせて作られています。300億から2,840億という幅広いパラメーターを持つモデルを効率的に動かすことができ、コーディングの補助や研究、あるいは規制が厳しい業界向けのプライベートなAIアシスタントなど、さまざまな用途に対応します。

デル・テクノロジーズは、用途や予算に合わせて、いくつかの高性能ワークステーションを提供します。これらは、NVIDIAの「NemoClawリファレンス スタック」やデル・テクノロジーズのサービスと組み合わされ、AIの処理を最も効率的な場所で行います。これにより、パブリッククラウドのAPIを利用する場合と比べて、2年間で最大87%の費用を削減できる可能性があるとされています。

提供される主なワークステーションは以下の通りです。

  • Dell Pro Max with GB10: 小規模なAIエージェントの試作に適しており、300億パラメーターから最大2,000億パラメーターのモデルに対応します。

  • Dell Pro Precision 9: 大規模なGPU(画像処理装置)が必要な作業向けで、300億から5,000億パラメーターのモデルをサポートします。

  • Dell Pro Max with GB300: NVIDIA GB300 Grace Blackwell Ultra Desktop Superchipを搭載し、1,200億から1兆パラメーターの最先端のAIモデルを動かすために設計されています。

また、NVIDIA NemoClawリファレンス スタックは、AIエージェントを安全に管理するためのオープンソースの基盤であり、高性能なオープンモデル「NVIDIA Nemotron」や、安全な実行環境「OpenShell」、そしてAIエージェントを作るための「NVIDIA Agent Toolkit」を組み合わせています。

デル・テクノロジーズのサービスは、AIの導入計画から実際の運用、そして継続的な改善まで、AIの利用に関するあらゆる段階でサポートを提供し、企業内のAIスキル不足の解消も支援します。

あらゆるワークロードに対応する信頼性の高いフレームワーク

エージェンティックAIを実際の業務で使うためには、大切なデータを守り、今の業務にうまく組み込み、システム全体をカバーする一貫した仕組みが必要です。NVIDIA OpenShellは、「Dell AI Factory with NVIDIA」全体で利用できるようになり、AIエージェントを作る、動かす、管理する際に、データのプライバシーとセキュリティを守るための安全な環境を提供します。これは、デル・テクノロジーズの高性能ワークステーションから、「PowerEdge XE」サーバーまで幅広く対応します。データを扱う場所の近くでAIエージェントを開発・導入することで、データの管理、セキュリティ、運用がより良くなります。

さらに、「NVIDIA AI-Q 2.0 Blueprint」のサポートにより、研究や意思決定の支援、複雑なタスクを処理する複数のAIエージェントを組み合わせたワークフローを導入するための、実績のある基盤が提供されます。これは現在、「Dell AI Data Platform」を基盤とする「Dell-NVIDIA AI-Q 2.0 Reference Architecture」として提供されており、金融サービスや公共機関、製造業など、特に厳しい条件が求められる業務での利用を想定しています。

提供時期について

  • Dell Deskside Agentic AI」は、すでに利用可能です。

  • 「Dell AI Factory with NVIDIA」向けの「NVIDIA OpenShell」および「NVIDIA AI-Q 2.0」も、すでに利用可能です。

  • 「Dell AI Data Platform」を基盤とする「Dell-NVIDIA AI-Q 2.0 Reference Architecture」も、すでに利用可能です。

この発表は、AI技術をより多くの企業が安全かつ効率的に活用できる未来を切り開くものとなります。

参考:Dell Technologies Delivers Production-Ready Agentic AI from Deskside to Data Center | Dell USA

×