大林組、日本製鉄のGXスチール「NSCarbolex Neutral」を空調ダクトと配管に国内初適用
建設物のCO2削減へ、大林組が革新的なGXスチールを導入
株式会社大林組は、栃木県宇都宮市で建設中の工場において、日本製鉄株式会社が提供するGXスチール「NSCarbolex Neutral」を空調ダクトおよび配管に国内で初めて適用しました。この取り組みは、建設物のライフサイクル全体にわたるCO2排出量削減を目指す重要な一歩となります。

社会的背景と大林組の取り組み
2050年までにカーボンニュートラルを実現するという目標に向けて、建設業界では、建設物の完成から解体・廃棄までの一生で排出されるCO2排出量(ホールライフカーボン)を減らす努力が求められています。特に、建設資材の製造や工事の段階で発生するCO2排出量(アップフロントカーボン)の削減が近年、注目されています。低炭素な建材を使うことは、このアップフロントカーボンの削減にとても有効な方法の一つです。
大林組は、「低炭素・循環・自然共生」という社会の実現を目指し、2019年には「Obayashi Sustainability Vision 2050」を策定しました。このビジョンに基づき、「地球・社会・人」と大林グループの持続可能性を同時に追求しています。
GXスチール「NSCarbolex Neutral」の導入と効果
建築設備の分野で温室効果ガス(GHG)排出量を減らすため、GX資材への切り替えを検討し、空調ダクトと配管に「NSCarbolex Neutral」の採用を決定しました。
この取り組みの第一弾として、大林組が設計・施工を手がける栃木県宇都宮市の工場建設工事で、この鋼材が使われた空調ダクト・配管製品が導入されました。この鋼材は、第三者機関によってGHG排出削減量が認められています。

「NSCarbolex Neutral」を使用することで、鋼材の製造過程で発生するGHG排出量を約7割削減することができました。これにより、建設段階でのGHG排出量を大幅に減らし、建築物全体のライフサイクルにおけるカーボン削減に貢献しています。また、大林組の事業活動における間接的な排出量(Scope3、カテゴリ1:購入した製品・サービス)の削減にもつながっています。
NSCarbolex Neutralとは
「NSCarbolex Neutral」は、日本製鉄が自社の費用で実施したGHG排出削減策によって生まれた排出削減量を、特定の製品に割り当て、証明書とともに提供する鉄鋼製品です。これは一般社団法人日本鉄鋼連盟が定めたガイドラインに沿って運用されています。
製品の詳細は、以下の日本製鉄HP内の製品ページで確認できます。
今後の展望
大林組は、今後の建設プロジェクトにおいても、GXスチールをはじめとする環境に配慮した低炭素型資材の利用をさらに進めていく方針です。また、お客様や協力会社と協力し、建設プロセス全体でのGHG排出量削減に取り組むことで、カーボンニュートラルの実現に貢献していくとしています。


