アクティブリテック、3D Gaussian SplattingデータをWebで管理・閲覧できる新ビューアを発表

アクティブリテック、3D Gaussian Splatting対応のWebビューアを発表

株式会社アクティブリテックは、3D Gaussian Splatting(3DGS)をはじめとする3Dデータを、Webブラウザ上で管理・閲覧できる自社開発ビューアを発表しました。

このビューアは、3DGSデータの閲覧だけでなく、管理、比較、計測、注釈(メモ)、CGモデル配置など、多くの機能をWeb上で利用できるものです。WindowsやMacのパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット端末からもWebブラウザを通じてアクセスでき、専用のソフトをインストールする必要がありません。

3DGS Web Viewerの概要

開発の背景

これまで、3DGSデータの共有や閲覧には、特定の形式をURL化する機能や、外部のビューアソフトを使うのが一般的でした。しかし、企業で利用する現場からは、「海外のサーバーにデータを置くのは不安がある」「英語の画面では社内で使いにくい」「変換したデータが一覧で見られない」「どのデータがどの仕事のものか分かりにくい」といった問題が聞かれていました。

アクティブリテックは、XGRIDSの正規代理店として多くの企業の3Dデータ活用をサポートする中で、特に大きな企業では、日本国内のサーバーで運用したい、そして誰でもすぐに使える簡単な3DGSビューアが求められていることを知りました。

今回発表された自社開発ビューアは、こうした企業の困り事を解決するために作られました。PLY、LCC、LCC2といった複数の3Dデータ形式に対応する予定で、XGRIDS関連のデータだけでなく、他の3DGSデータも取り込めるように設計されています。

主な特徴

1. Webブラウザで動作し、PC・スマートフォン・タブレットに対応

このビューアはWebブラウザで動くため、WindowsやMacのパソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットからもデータを見ることができます。専用ソフトのインストールが不要なので、社内外の関係者とのデータ共有がスムーズに行えます。また、ブラウザの全画面表示機能にも対応しており、3D空間を大きく確認することも可能です。

2. PLY・LCC・LCC2など複数形式の3Dデータに対応

PLY形式の3DGSデータに加え、LCC、LCC2形式などのデータにも対応する予定です。従来のビューアが特定の形式にしか対応していない場合があるのに対し、このビューアでは複数の形式を扱える環境を目指しています。XGRIDS関連データ以外の3DGSデータも取り込める点が特徴です。

3. 国内サーバー運用ニーズに対応

企業、特に大手企業では、データの保管場所やセキュリティに関するルールが重視されます。従来の外部サービスでは海外サーバーを使うことが多く、英語の画面での運用が難しい場合がありました。このビューアでは、日本国内での利用を考え、企業での導入に適した運用環境を提供します。サーバーの構成や使い方の条件は、企業ごとの要望に合わせて相談が可能です。

4. 変換済みデータを一覧・サムネイルで管理

変換された3Dデータを一覧で管理できます。サムネイル表示(小さな画像で内容を示すこと)により、URLやファイル名だけでは分かりにくかったデータの内容を、見た目で確認できます。これにより、複数の案件や場所、日付の3Dデータを扱う場合でも、探しているデータを見つけやすくなります。

プロジェクト一覧のサムネイル表示

5. 日付管理・時間経過比較に対応

3Dデータを日付ごとに管理し、時間の経過による変化を比べることができます。例えば、工事現場の進み具合の確認、施設の定期的な点検、改装前後の比較、空間の変化の記録などに役立ちます。比較モードでは、2つの3Dデータを左右に並べて、真ん中のスライダーを動かすことで、過去と現在、工事前と工事後などの違いを簡単に確認できます。

3Dデータの左右比較表示

搭載機能

カメラ・移動機能

用途に合わせて複数のカメラ操作が可能です。点群(3Dデータの点の集まり)を中心に回転、パン(左右上下に移動)、ズーム(拡大縮小)ができる「フリーカメラ」を標準で搭載しています。また、WASDキーを使ったゲームのような自由移動や、身長設定、重力、衝突判定を組み合わせた、まるで自分がその場を歩いているような「アバターモード」も利用できます。

3D空間内のレストハウスとカメラ操作

比較・ウォークスルー機能

2つの3Dデータを並べて確認できる比較モードがあります。スライダーで簡単に違いを比べられます。さらに、複数の地点を登録して自動で巡回する「ウォークスルー機能」も利用できます。再生速度の調整や、mp4・webm形式での録画もできるため、プレゼンテーションや社内共有用の動画作成にも活用できます。

花園神社の3Dモデルでのウォークスルー機能

計測機能

3D空間上で距離、面積、高さの計測ができます。2点間の直線距離を測る「距離計測」、3点以上を選んで多角形の面積を計算する「面積計測」、2点間の垂直方向の差だけを測る「高さ計測」が可能です。既存の計測点は後からドラッグで編集でき、X・Y・Z軸方向に固定した編集や、計測結果の削除もできます。計測結果はJSONまたはCSV形式で出力でき、業務の記録や報告書作成に役立ちます。

ノート・注釈機能

3D空間にピンを立てて、テキストメモを残すことができます。点検箇所、確認事項、補修予定などを3Dデータ上に直接記録できます。メモにはJPEG、PNG、WebP、GIFなどの画像を複数添付でき、選択中のピンでは画像のスライド表示や拡大表示も可能です。画像付きメモを3D空間上に看板のように表示することもでき、現場写真や指示内容を視覚的に配置できます。メモ情報は自動で保存され、JSON形式でのエクスポートも可能です。

3D空間でのノート・注釈機能

描画・表示調整機能

3D Gaussian Splat形式の点群を、WebGLとThree.jsという技術を使って、パソコンの性能を活かして描画します。表示の品質は4段階で切り替えられ、品質と描画の重さのバランスを調整できます。明るさ、コントラスト、彩度、色合いをリアルタイムで調整できるカラーパネルも備えています。

3Dデータのカラー調整機能

カメラからの距離に応じて色を変える「デプス可視化」、点の向きに応じて色を付ける「法線カラーリング」、X・Y・Z軸方向で点群を切り取って表示できる「断面切断機能」にも対応しています。描画の解像度は25%から100%の範囲で調整でき、カメラを動かすときは自動で描画の負担を減らす最適化機能も備わっています。

3Dデータのデプス可視化と断面切断機能

視線ヒートマップ機能

ユーザーがどこを見ていたかを3D空間上で色で分かりやすく表示する「視線ヒートマップ機能」があります。これにより、空間内で特に注目されやすい場所を把握できます。セッション管理やデータの保存・出力にも対応しており、展示空間や商業施設、内覧コンテンツなどの分析に活用できます。

3D空間での視線ヒートマップ表示

CGモデル読み込み・配置機能

gltf、glb、obj、fbx形式のCGモデルを3D空間内に読み込むことができます。読み込んだCGモデルは、移動、回転、拡大縮小を直感的に操作できます。位置や回転、スケールは数値を入力して細かく調整することも可能です。これにより、実際の空間の3Dデータ上に、家具や設備、建物などのCGモデルを配置し、完成イメージやレイアウト案を確認できます。

3D空間へのCGモデル配置機能

UIカスタマイズ機能

ツールバーの位置を画面の上、下、左、右に切り替えられます。色や背景色も変えることができ、ボタンの表示やツールバーの開閉など、使う場面に合わせて画面を調整できます。これらの設定は自動で保存され、次回も同じ設定で利用できます。

その他の機能

点群情報パネルでは、読み込んだファイルの総ポイント数やサイズを確認できます。また、点群全体の向きを修正する回転機能、環境や計測ラベルなどの表示切り替え、雨や雪の天気エフェクトにも対応しています。

3DGS Web Viewerの機能一覧

想定される活用シーン

このビューアは、以下のような場面での活用が考えられます。

  • 建築・建設現場の進捗管理

  • 不動産物件の3D内覧

  • 工事の前後や改修前後の比較

  • 商業施設、工場、倉庫などの空間管理

  • 設備点検、補修箇所の記録

  • 文化財や展示空間のデジタル記録

  • 観光施設や店舗のWebプロモーション

  • 3Dデータを活用した営業資料・提案資料の作成

  • CGモデルを重ねた空間のシミュレーション

  • WebサイトやLPへの3Dコンテンツの埋め込み

今後の展開

アクティブリテックでは、今後もこのビューアの機能開発を続けていく予定です。企業ごとの仕事の流れや利用目的に合わせて、個別の機能追加開発にも対応できます。「自社の管理画面に合わせたい」「特定の計測機能を追加したい」「既存のシステムと連携したい」「独自の比較機能を実装したい」といった要望にも柔軟に対応していく方針です。

また、アクティブリテックは、3Dデータの撮影・生成だけでなく、CG制作やWebサイトへの埋め込み活用まで、一貫してサポートできます。3Dデータを単なる見るためのコンテンツで終わらせず、仕事や営業活動に役立つデジタル資産として提供していくとしています。

3DGS viewerの対応形式と利用フロー

価格について

価格は、利用規模、サーバー構成、必要な機能、カスタマイズの内容によって個別に提案されます。導入を検討している企業は、気軽に問い合わせてみてください。

お問い合わせはこちら: https://tayori.com/f/xgrids-contact

代表者コメント

代表取締役の前田拓海氏は、3D Gaussian Splattingが空間をそのまま記録して共有できる新しい技術として、多くの問い合わせがあることに触れています。技術がどれだけ進化しても、それを業務で活かせる環境がなければ意味がないとし、データの保管場所、共有のしやすさ、現場での使いやすさといった、お客様が本当に求めている「安心して毎日使える道具」を提供していく責任があると考えているとのことです。3Dデータが特別なものではなく、誰もが扱える日常のツールになるまで開発を続けるとしています。

開発責任者は、3D Gaussian Splattingは魅力的な技術であるものの、「撮影はできたが、その後が大変」という声が多いと述べています。データをどこに置くか、どう社内で見せるか、過去のデータと比べたいときにどうするかなど、地味だが業務で使うには欠かせない課題があることを指摘。今回のビューアは、そうした顧客の「困った」を一つずつ解決するために生まれたものであり、これからも顧客と共に育てていきたいと語っています。

会社概要

アクティブリテックのロゴ

会社名:アクティブリテック
所在地:東京都新宿区西新宿 6-20-7
代表者:前田拓海
事業内容:3DGS、VR・AR、システム開発、3Dスキャナー ほか
URL:https://active-rt.com/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社アクティブリテック
第3営業部デジタルツイン事業課
TEL:03-6825-1987
E-mail:activr-sales@active-rt.com
お問い合わせフォーム:https://tayori.com/f/xgrids-contact

関連リンク:https://digitaltwin.active-rt.com/

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