四天王寺大学、3Dプリンタ製「はびきのパズル」を羽曳野市に寄贈 ― 地域学習にデジタル技術を応用 ―
四天王寺大学教育学部教育学科間辺広樹教授ゼミの学生らは、羽曳野市の地図データを基に3Dプリンタで制作した地図パズル「はびきのパズル」を、2026年5月27日に羽曳野市教育委員会へ寄贈します。このパズルは、地域学習と最新のデジタルものづくり技術を融合させた新しい教育コンテンツです。

開発の背景と目的
間辺広樹ゼミでは、地域の地形や各地区の位置関係を楽しみながら理解できる教材として、「はびきのパズル」を開発しました。これは、羽曳野市の地図データ(みんなの行政地図)をもとに3Dプリンタで作成されたものです。
2026年5月5日に開催された「はびきの市民フェスティバル」では、このパズルの体験展示が行われました。子どもから大人まで幅広い年代の来場者が挑戦し、完成までの時間を競う「タイムアタック」では、親子や家族で協力する姿が見られました。小学生が短時間で完成させる場面では、会場から驚きの声が上がるなど、大きな盛り上がりを見せました。また、羽曳野市長や教育長、市議会議員などの地域関係者も体験し、学校教育や地域学習での活用について意見交換が行われています。
「はびきのパズル」の特長
「はびきのパズル」には、主に3つの特長があります。
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羽曳野市を題材にした3D立体地図パズル
羽曳野市の地図データを基に3Dプリンタで制作されており、触れることで地域の地形的な特徴や地区の位置関係を感覚的に理解できます。これにより、デジタル地図だけでは得られない「実感を伴う学び」が実現され、幅広い年代が気軽に楽しめる地域学習教材として期待されています。 -
子どもの主体性を引き出すパズル型教材
このパズルは、単に完成させるだけでなく、試行錯誤しながら自ら考える学びを重視しています。子どもたちが主体的に問題を解決する力を育む設計です。教員志望のゼミ学生にとっても、「学びを支える授業づくり」を実践的に学ぶ機会となっています。 -
世代を超えて楽しめる教育コンテンツ
「はびきの市民フェスティバル」での体験展示では、タイムアタックや親子での協力プレイを通じて世代間の交流が生まれました。地域を「触って・遊んで・学ぶ」新しいアプローチとして、地域関係者からも高い関心が寄せられています。

間辺教授からのコメント
間辺教授は、近年地図を見る機会は増えたものの、自分たちの地域の形や位置関係を実感として理解する機会が少なくなっていることに触れ、「楽しみながら地域に親しめる教材」としてこの立体パズルを開発したと述べています。また、3Dプリンタの活用を通じて、デジタル技術と地域学習を結びつけたいという思いも込められています。
さらに、教員志望のゼミ学生が「教材の力」や「子どもの可能性」を実感できる場となることを目指しています。パズル型教材を通して子どもたちが自ら考え、主体的に問題を解決しようとする姿を間近で見ることで、「一方的に教える」のではなく「学びを支える」授業や教材づくりの意義を考える実践的な機会になっているとのことです。
今後の展望
今後、「はびきのパズル」は3Dプリンタをはじめとするデジタルものづくり技術を活用し、「地域の魅力を学べる教材」「触れて学べる教材」「世代を超えて楽しめる教育コンテンツ」として、さらなる発展が予定されています。


