DataLabsが新サービス「Framy」を発表、点群・2D図面からBIM/CIMモデルを自動生成
DataLabs株式会社は、点群データや2D CAD図面からBIM/CIMモデルを自動で作り出すクラウドサービス「Framy(フレイミー)」を発表しました。2026年6月から、この新しいサービスのテストユーザーの募集が始まります。

建設業界の課題とFramyの役割
現在、国土交通省はBIM/CIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング/コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の活用を段階的に進めています。2026年度は3Dモデルを契約図書として使うための準備期間であり、2027年度からは3Dモデルと積算システムが連携することが一般的になる見込みです。これにより、3Dデータへの対応が仕事の受注に大きく影響する時代が来ています。
しかし、建設現場ではBIM/CIMに対応できる専門の技術者やツールが足りず、外部に依頼する費用も高いという問題がありました。Framyは、このような課題を解決し、建設業界で3Dデータをさらに活用できるようにするために作られました。
技術の基盤と実証
Framyの自動でモデルを作る技術は、国土交通省が採択した「デジタルツインを活用した公共構造物の維持管理手法の技術開発・実証」(SBIR)という研究開発の成果を基にしています。また、大手鉄道会社をはじめとする主要なインフラを管理する会社との間で、技術の実証実験を重ねてきました。この結果、鉄道の高架橋や橋梁などで実用性があることが確認されています。
Framyの機能概要
Framyは、点群データや2D CAD図面をクラウドにアップロードし、簡単な指示をするだけで、IFC形式のBIM/CIMモデルを数分で自動的に作り出すクラウドシステムです。高価な高性能パソコンや特別なソフトは必要ありません。点群と2D図面の両方からモデルを自動生成できる点が、Framyの大きな特徴です。

3D納品物の自動生成工場を目指して
今後の建設プロジェクトでは、測量、設計、施工、維持管理のすべての段階で3Dでの納品が求められるようになります。Framyは、様々な会社が持つ図面や点群データを、LandXMLやIFCといった形式の3Dデータに自動で変換する「3D納品物の自動生成工場」として、インフラ業界全体を支えるデータ変換の基盤を作っていきます。

特に、道路、河川、橋梁といった土木インフラは、建物と地形や土を扱う部分が切り離せません。Framyは、IFC形式による構造物のBIMモデルに加え、国土交通省が標準とするJ-LandXML1.2形式の道路の形、地形、断面のモデル化にも対応しています。これにより、構造物、地形、土を一つの3D空間でまとめて管理できる基盤を目指しています。3D納品物の作成だけでなく、設計が変わったときの土の量の自動的な再計算や、構造物と地形を一体で管理するデジタルツインの構築まで、土木プロジェクトの全ての段階を3Dデータでサポートしていくことでしょう。

さらに、国土交通省が進める「2Dと3Dの整合確認」に対応するため、自動生成されたBIM/CIMモデルと元の2D図面との違いを自動で見つけ出し、リストにする機能も開発中です。利用者は、このリストを見て修正が必要かどうかを判断できます。修正作業についても、社内の専門チームが一貫して対応できる体制が整えられており、モデルの自動生成から品質のチェック、修正までをまとめてサポートできる点がFramyの強みの一つです。

Framyは、一度作ったBIMモデルを単なる納品物で終わらせないことを目指しています。設計変更があったときのバージョン管理や、変更箇所をわかりやすく示す機能、モデルの部品ごとにコメントを残せるレビュー機能などを備え、設計者、発注者、施工者が継続的にモデルを更新・活用できる協力の基盤を現在作っています。貯められたBIMモデルは、利用者の大切な資産となり、将来的にはモデルからの数量自動計算による積算や原価管理の効率化、工事ごとの利益率が見える化されるなど、経営上のメリットも生まれることでしょう。

建築・設備分野への展開
Framyは、土木構造物だけでなく、建築や設備分野の2D図面からIFCモデルを自動生成する対応も進めています。建物の部屋の空間、柱や梁、ドア、配管の系統など、構造化されたIFCモデルを作ることが可能です。設計事務所、サブコン(専門工事会社)、ビルオーナーの皆様にも活用してもらえるよう、開発が進められています。建築・設備分野での利用に興味がある企業も、ぜひテストユーザー募集にお問い合わせください。

テストユーザーの募集について
DataLabsは、すでにいくつかの企業でFramyの試験運用を行っていますが、この機会に約10社のテストユーザーを2026年6月から募集します。2D CAD図面からのモデリングについて、デモ版(α版)を無料で提供し、簡単な解析レポートなども提供される予定です。利用者からの意見(フィードバック)をもとに、さらに製品の完成度を高めていきます。興味のある企業は、以下のトライアル申込フォームから連絡してください。
自動3Dモデリングシステム Framy トライアル申込フォーム: https://ddydr.share-na2.hsforms.com/2JJjSGazKSHyM-kzCUeJesg
DataLabs株式会社について
DataLabs株式会社は「3次元データで建設業を変革する」という目標を掲げ、建設業務を効率化するクラウドシステムを提供する研究開発型のスタートアップ企業です。これまでにも、3D配筋検査システム「Modely」、3Dインフラ補修工検査システム「Hatsuly」、3Dインフラ点検システム「Markly」などを開発し、提供しています。
詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://datalabs.jp/


