国内ドローンビジネス市場、2025年度に5000億円近くに拡大 — 7割以上の企業が実運用フェーズへ
株式会社インプレスは、国内ドローンビジネス市場の最新動向をまとめた『ドローンビジネス調査報告書2026』を2026年3月27日に発売します。この報告書は、ドローンの業務活用が実証実験の段階から、実際の業務で使われる「社会実装」の段階へと移り変わっている状況を詳しく分析しています。
国内ドローンビジネス市場の成長
2025年度の日本国内におけるドローンビジネス市場規模は、前年度より13.8%増の4973億円に達すると推測されています。さらに、2030年度には9544億円にまで拡大すると予測されています。

ドローンビジネス市場は、ドローン本体を販売する「機体市場」、ドローンを使った業務を提供する「サービス市場」、そしてバッテリーやメンテナンス、人材育成、保険などを含む「周辺サービス市場」の3つで構成されます。
2025年度に最も市場規模が大きかったのはサービス市場で2711億円(前年度比18.1%増)となり、機体市場が1227億円(前年度比8.2%増)、周辺サービス市場が1036億円(前年度比10.0%増)と続きます。今後も各市場の成長が見込まれています。

ドローン活用の実態
今回の調査では、ドローンを業務で「利用している」企業は13.1%、「利用したことがある」企業は7.2%で、合わせて20.3%の企業がドローンを活用した経験があることがわかりました。また、「利用を検討している」企業も6.5%あり、全体で約27%の企業がドローン活用に関心を持っています。特に電気・ガス・熱供給・水道業といったインフラ関連や、建設業、通信業での利用率が高い傾向にあります。

ドローンを実際に利用している企業のうち、7割以上がPoC(概念実証)を終え、「実運用」または「運用実証」の段階に入っています。特に建設業では67.6%、電気・ガス・熱供給・水道業では66.7%の企業が実運用段階にあり、測量やインフラ点検業務にドローンが定着していることがうかがえます。

主要な活用分野と今後の展望
ドローンの活用事例としては、「土木・建設(現場状況把握)」が最も多く、次に「点検(設備外観)」、「土木・建設(測量)」が続いています。倉庫や工場での屋内在庫管理でもドローン活用が進んでいます。

自動化・省人化への関心
ドローンの運用を自動化・省人化するための「ドローンポート」についても、約半数の企業が利用しているか、利用を検討しています。ドローンポートは、ドローンの充電やデータのアップロードを自動で行い、遠隔からの完全自動運用を可能にする技術です。これにより、インフラ点検や工事進捗確認、巡回警備などが無人で行えるようになり、活用の場面がさらに広がると考えられます。

各分野でのドローン活用
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点検分野:下水道管路の緊急点検要請をきっかけに、人が立ち入れない場所でのドローン活用が拡大しています。橋梁点検では、ドローンで撮影した画像から損傷をAIで検出する技術も進んでいます。
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農業分野:農薬散布でのドローン利用が定着しつつあり、政府の支援策も後押ししてさらなる普及が見込まれます。
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林業分野:資材や苗木の運搬に、積載量の大きいドローンが利用され始めています。
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土木・建築分野:建設現場の進捗管理や測量でドローンポートの利用が急速に広がっています。国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)にもドローン測量技術が複数登録され、実用レベルに達しています。
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ドローンショー:エンターテインメントとして社会に定着し、2025年の大阪・関西万博では大規模なショーが開催される予定です。
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運搬分野:最大80kgの積載能力を持つドローンも登場し、人手不足の解消や現場の生産性向上に貢献すると期待されます。

『ドローンビジネス調査報告書2026』について
本報告書は、ドローンビジネスの市場動向、事業者動向、活用分野、行政の動向、企業の活用実態、技術動向、法律や規制など、多角的にドローン市場を分析しています。ドローン活用を進めたい企業や、ドローンを活用したビジネスを展開したい事業者にとって、具体的な情報が満載の一冊です。

調査概要
利用企業動向調査は、NTTコムリサーチを利用したWebアンケート形式で実施されました。従業員100人以上の企業の課長職以上、経営、事業企画、新規事業開発、経営企画職の1076人が回答しています。
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調査期間:2026年2月2日~2月4日
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調査企画・実施:株式会社インプレス インプレス総合研究所
製品情報
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書名:ドローンビジネス調査報告書2026
[『実証』から『社会実装』への転換──産業基盤強化と2030年への戦略] -
発売日:2026年3月27日(金)
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価格:CD(PDF)版・電子版 143,000円(本体130,000円+税10%)、CD(PDF)+冊子版 154,000円(本体140,000円+税10%)
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詳細、ご予約はこちら:https://research.impress.co.jp/drone2026
ドローンは、これからの社会や産業において、ますます重要な役割を担っていくことが期待されます。今回の調査報告書は、その動向を理解する上で貴重な情報源となるでしょう。


