SOPPRAが『ReverseAGI』を本格始動、日本企業のデジタル崩壊阻止へ

ソプラ株式会社は、特許技術を応用した新しいAI技術『ReverseAGI(リバースAGI)』の本格提供を始めました。この技術は、多くの企業で使われている古いシステム(レガシーシステム)を、最新のシステムへと自動で作り変えることができます。

Reverse AGIロゴ

日本企業が直面する「レガシーシステムの崩壊」

現在、日本の多くの会社で使われている大切なシステムは、作られてから20年以上経っているものが少なくありません。これらのシステムは中身が複雑になりすぎて、どのように動いているか誰もわからなくなっている「ブラックボックス化」という状態にあります。

経済産業省は、もしこのような古いシステムの問題が解決されないままだと、2025年以降に毎年最大12兆円もの大きな経済的な損害が出る可能性があると指摘しており、これを「2025年の崖」と呼んでいます。

さらに、古いシステムの管理や修理を担当してきたベテランの技術者たちが引退していくことで、一度システムが止まってしまうと、もう元に戻せない「デジタル崩壊」という大変な事態が、様々な業界で現実になりつつあります。

勤怠管理システムの機能一覧画面

『ReverseAGI』の技術と成果

『ReverseAGI』は、ソプラ株式会社が特許を持つAI技術「CodeAGI」をさらに進化させたものです。CodeAGIは、システムの設計図から自動でプログラムのコードを作る技術ですが、ReverseAGIはこの技術を「逆向き」に応用しました。

これにより、設計図がない古いプログラム言語(COBOLなど)で書かれたシステムでも、AIがその中身を読み解き、JavaやPythonといった新しいプログラム言語で書かれたシステムに自動で作り直すことができるようになりました。

この技術を使うことで、これまで1年かかっていたような大きなシステムを新しくするプロジェクトが、わずか3カ月で終わるようになり、作業にかかる時間を75%も減らすことができたという実績があります。大手製造業での導入プロジェクトでは、この圧倒的な成果が確認されています。

プロジェクト解析画面

設計書プレビュー画面

『ReverseAGI』がもたらす変化

SOPPRAが開発した『ReverseAGI』は、これまでのやり方では難しかったシステムの大規模な更新を可能にします。従来のシステム更新では、人が時間をかけて一つ一つ解析し、多くの費用と手間がかかっていました。また、人が作業するため、間違いが起こるリスクもありました。

一方、『ReverseAGI』はAIがシステムを自動で解析し、高精度なコードを生成します。これにより、解析にかかる期間は数日から数日間に短縮され、コストも大幅に削減されます。AIが論理的に検証するため、間違いも少なくなります。

項目 従来の手法(人海戦術) ReverseAGI
解析期間 数ヶ月~1年(ブラックボックス化) 数日(AIが全自動解析)
コスト/工数 莫大な人件費が必要 75%カット
リスク ヒューマンエラーによるバグ AIによる論理検証で高精度を維持

IT予算の現状と未来

日本の企業では、ITにかける予算の約80%が、今あるシステムの維持や管理に使われているという調査結果があります。これは、新しい技術を取り入れたり、ビジネスを成長させたりするための投資がわずか20%しかできていないことを意味します。この状況が、日本企業がデジタル化(DX)で世界に遅れをとる大きな原因の一つと考えられています。

『ReverseAGI』は、この予算の使い方のバランスを変え、企業が新しいことに挑戦するための「攻めのIT」に予算を回せるようにすることを目指しています。

今後の展望

ソプラ株式会社は、『ReverseAGI』を通じて、日本企業が抱える古いシステムの課題を解決し、デジタル化を加速させていきたいと考えています。今後は、銀行などの金融機関や、役所などの公共性の高い分野にもこの技術を広げていく計画です。

『ReverseAGI』は、日本特有の「過去の負債を清算する」というニーズに特化したAI技術です。日本で生まれたAIが、日本独自の古いシステムの問題を解決し、新しい未来を築くことを目指します。

ReverseAGIサービスサイト: https://www.reverseagi.ai/

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