フローワークス、「建築BIM標準パッケージ for Vectorworks」2026年版テンプレートを発表 – 建築DX/GXを支える次世代設計基盤へ

株式会社フローワークスは、建築設計の実務に特化した「建築BIM標準パッケージ for Vectorworks」の2026年版テンプレート(以下、TP2026)を発表しました。この新しいテンプレートは、BIM(Building Information Modeling)の普及と活用を支援するという同社のビジョンに基づき、データ構造とユーザー体験(UX)を大きく改善しています。

建築BIM標準パッケージ for Vectorworks 2026年版テンプレートを発表

TP2026の進化:レガシーからモダンへ

これまでのTP2025は、BIM導入のハードルを下げる実務的なテンプレートとして多くの現場で使われてきました。しかし、より快適に長く使い続けるための改善点も明らかになっています。TP2026は、これらの改善点に対応し、継続的なアップデートを前提とした「モダンテンプレート」へと進化しました。2026年4月に始まる予定のBIM図面審査にも対応できるよう、確認申請や環境性能算定(GX)、法規・積算・構造連携(DX)までを見据えた次世代の設計基盤として開発が進められています。

TP2026のβ版は2026年3月10日から提供が始まり、正式版は2026年4月頃に提供される予定です。

TP2026の特設サイトはこちらです。
https://flowworks.jp/special/modern-template_trial

TP2026の主な進化点

1. スクリプト制御による基盤刷新

これまでは手動で行っていたVectorworksの操作の一部がスクリプト化され、ワンクリックで実行できるようになりました。これにより、バックグラウンドでのアップデートが可能になり、今後の機能拡張にも対応できるデータ構造へと新しくなりました。フローワークスは、2025年までを「レガシー」、2026年以降を「モダンテンプレート」と位置付け、進化し続ける基盤へと移行します。

2. 拡張登録ビューシステムの実装

新しい「拡張登録ビューシステム」が追加されました。これまでは、凡例(はんれい)画面とモデルを行き来する必要があり、作業が複雑になることが課題でした。この機能では、凡例画面を別のウィンドウで管理したり、モデルと凡例を分けて表示したり、チェック用のワークシートを配置したりと、設計作業を止めずに操作できる環境が整えられています。

拡張登録ビューシステムのUX改善を示す画面

3. 面積表生成ツールの大幅な効率化

面積表の作成も大きく効率化されました。これまではワークシートを使って手動で設定する必要があり、階数変更時には再設定など多くの手間がかかっていました。TP2026では、各種面積の更新がワンクリックでできるようになり、階数に応じた面積表の自動作成、面積の根拠となる計算式の自動生成、建ぺい率や容積率などの必要な項目の自動計算が実現しました。これにより、10工程かかっていた作業が最短1工程で完了するようになります。

4. マスターシートによる仕上げ管理

仕上表のマスターシートを基準として、室名、素材、仕上げなどの選択肢を一括で管理できるようになりました。これにより、仕様変更があった際も修正漏れを防ぎ、データが統合された管理体制を築くことができます。

FWテンプレート標準プラグインの各種機能設定画面

5. BEI算出の自動化(GXパッケージ)

TP2026では、BEI(エネルギー消費性能指標)の算出機能が大幅に改善されました。TP2025では手書き図面から外皮(建物の外側の部分)情報を取り込む必要がありましたが、TP2026では、外皮仕様設定のポップアップ入力、ラフモデルからの外皮モデル生成、BIMモデルからの窓情報などの自動反映、方位情報と太陽設定の連動など、インターフェースが大きく使いやすくなっています。これにより、設計作業の中で環境性能の算定を完了できる仕組みへと進化します。

GXパッケージの外皮仕様設定ポップアップ入力画面の一部
ラフモデルから外皮モデル生成の過程を示す3Dモデリング画面
デザインまたはCADソフトウェアの画面、オブジェクト情報パネル

GXパッケージとDXパッケージについて

TP2026では、BEIやLCA(ライフサイクルCO₂)の算出機能、建築確認申請などの機能が「GXパッケージ」と「DXパッケージ」として提供されます。

  • GXパッケージ:BEIやLCAの算定ツールが統合され、環境性能をすぐに確認し、スピーディな検証ができるようになりました。Vectorworks上で動く環境シミュレーション機能も搭載され、設計中にリアルタイムで判断材料を得られます。

  • DXパッケージ(今後提供予定):確認申請、法規チェック、天空率、積算、構造連携などが段階的に実装される予定です。TP2026の正式版リリース時には、BIMモデルから確認申請図面を出力できる機能が搭載される予定です。2026年4月から始まるBIM図面審査にスムーズに対応できる設計フローの整備を目指しています。GXパッケージ・DXパッケージの詳細については、サービスの申し込み時にお問い合わせください。

今後の展望

フローワークスは、BIMテンプレートの機能改善に継続して取り組んでいくとのことです。特に、2026年4月に始まるBIM図面審査を見据え、確認申請の精度向上、積算との連携、他社ツールとの連携、そして基本的な設計業務をサポートする機能の進化を視野に入れた次世代の設計基盤として開発を進めています。

製品概要

  • 製品名:建築BIM標準テンプレート for Vectorworks 2026年版テンプレート

  • 価格:月額8,800円(税込)

  • 主な機能:標準テンプレート、標準ワークフロー、設定済みリソース、ヘルプシステム

  • 利用方法:以下の製品ページ下部にある申込みフォームから申し込みができます。
    https://flowworks.jp/special/modern-template_trial

※GXパッケージとDXパッケージは別途見積もりが必要です。詳しくはフローワークスのウェブサイトにてお問い合わせください。

「建築BIM標準テンプレート for Vectorworks」は、Vectorworks BIMの標準化されたテンプレートとワークフローを提供し、均質な品質のBIM設計を可能にするサービスです。月額制で、最新の標準テンプレート、統一されたワークフロー、実務に役立つ設定済みリソース、そして充実したヘルプシステムが組み合わされており、効率的で一貫性のある設計環境を実現します。これにより、設計者は創造的な業務に集中でき、チーム全体の生産性と品質の向上につながることが期待されます。

製品の詳細については、以下のページをご覧ください。
https://flowworks.jp/flowworks-bimpac-for-vectorworks

株式会社フローワークスについて

株式会社フローワークスは、「BIMを誰もが簡単に」という目標を掲げ、BIMの普及と活用を支援することで、設計環境を大きく改善するデジタル設計インフラの構築に力を入れています。6年間の経験を活かし、中小設計事務所から国土交通省(BLCJ)やUR都市機構のプロジェクトまで、幅広いニーズに応じたテンプレート作成を手がけ、実務に即したサポートを提供しています。

  • 会社名:株式会社フローワークス

  • 設立:2018年12月3日

  • 代表者:代表取締役 横関 浩

  • 所在地:愛知県名古屋市中区千代田一丁目10番28号 IB303

  • 資本金:1,050千円

  • 事業内容:Vectorworks BIMコンサルテーション、Vectorworks BIM講習、Vectorworks BIMソリューションの提案・提供

  • ウェブサイトhttps://flowworks.jp/

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