日立、Oracle基幹システムのクラウド移行とAI活用を支援する新サービスを提供開始

株式会社日立製作所(以下、日立)は、Oracle Databaseを使う基幹システムをクラウドへ移行させるための新しいサービス「クラウド移行支援サービス for Oracle Database」を、2026年4月1日から提供します。

このサービスは、Oracle Database@AWSへの対応を加え、AIを活用しやすい安全なマルチクラウド環境の利用コストや移行にかかる期間を短くするものです。これにより、AIを活用する基幹システムへの変更を支援する「モダナイゼーション powered by Lumada」をさらに強化します。

クラウド移行支援サービス for Oracle Database

サービス提供の背景

近年、デジタル技術やAIを使った競争が激しくなる中で、企業が成長を続けるためには、止めることのできない基幹システムをAI活用に最適な形に変えたり、システムの運用費用を最適化したりすることが大切です。しかし、長くオンプレミス(自社でシステムを管理する方式)で使ってきた基幹データベースシステムは、クラウドへの移行やAIの活用を進める際に、セキュリティ、安定して動き続けること、費用面での心配が課題となっていました。

そこで日立は、重要なシステムを構築し運用してきた経験と、日本オラクル株式会社(以下、オラクル)、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(以下、AWS)との共同検証で得られた知識を使い、このサービスを提供します。

新サービスの主な特長

このサービスは、基幹データベースが持つ大切な業務データの信頼性や安全性を守りながら、クラウドへ早く移行し、継続的に費用を最適化したり、AIを使ってリアルタイムにデータを活用したりすることを可能にします。

オンプレミスからクラウドへの移行とAI活用促進の概要

1. ベストプラクティスに基づく、迅速・安全なクラウド移行

日立は、重要な基幹業務の厳しい条件を満たしつつ、Oracleシステムを確実にクラウドへ移行するための、設計、構築、移行、運用に関する最も良い方法(ベストプラクティス)を確立しています。これにより、先行検討と移行期間を2か月短縮できる効果が確認されています。今回、オラクルとAWSとの共同検証で得られた最新の知識をもとに、Oracle Database@AWSへの対応も加わり、AWS環境でも早く安全に基幹システムをクラウドへ移行できるようになります。

2. クラウドの利点を最大化し、コスト最適化とレジリエンス向上を実現

マルチクラウド環境で基幹システムを安定して動かすためには、業務の条件とクラウドの特性の両方を理解した運用設計と、高い技術力が必要です。このサービスでは、性能の条件やリソースの利用状況を継続的に分析し、不要なリソースを減らす仕組みを自動化することで、移行前後でシステム利用コストを30%削減できることに加え、継続的な最適化と運用改善を実現します。また、ランサムウェア対策を考えたバックアップ運用や、セキュリティパッチを適用する際の影響予測などを自動化し、システムの安定運用を支援します。

3. 安全かつリアルタイムなAI分析環境の提供と業務適用の促進

基幹データをAIに活用するためには、リアルタイム性を保ちながら、基幹システムの処理能力やセキュリティを低下させない高度な設計と運用が求められます。このサービスでは、基幹システム用とAI活用用のデータベースサービスを分けて構成し、基幹データを常に同期することで、最新のデータを使った安全で費用を抑えたAI分析環境を実現します。さらに、日立が持つ業種ごとの専門知識をもとに、データの意味やつながりを整理するデータマネジメントにより、AIが基幹データを正しく理解できるようデータの品質を保ち、精度の高いAI分析結果を業務に適用できるようにします。

お客さまからのコメント

株式会社ジェーシービー 上級執行役員 システム本部長 中田 一朗氏より、次のようなコメントが寄せられています。「日立製作所様の『クラウド移行支援サービス for Oracle Database』は、オラクルやAWSとの共同検証に基づくベストプラクティスにより、重要なデータベースの移行を迅速かつ安全に進められる点に加え、移行後の運用最適化、セキュリティ対策まで、一貫した支援を受けられる点に大きな期待を寄せています。移行後は、この安定した新しい基盤の上で、データを安全に活用し、より価値の高いサービスの提供を実現していきたいと考えています。」

パートナー企業からのコメント

日本オラクル株式会社 専務執行役員 クラウド事業統括 竹爪 慎治氏からは、「本サービスにより、お客様はAWS上のデータとOracle Database上の基幹データを、Oracle AI Databaseをハブとして連携し、データ移動を最小化しながらセキュアにAIでリアルタイム活用できるようになります。」とのコメントが寄せられています。

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 常務執行役員 技術統括本部長 巨勢 泰宏氏からは、「本サービスは、日立製作所様、日本オラクル様、そしてアマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS)の3社が緊密に連携し、ミッションクリティカル要件を想定した共同検証を経て実現したものです。」とのコメントが寄せられています。

サービス提供開始時期

「クラウド移行支援サービス for Oracle Database」は、2026年4月1日より提供されます。価格は個別見積もりです。

目的 サービスメニュー 価格(税別) 提供開始時期
検討 ・クラウド移行アセスメント ・SQL移行影響診断 個別見積 Oracle Database@AWSについては2026年4月1日
設計・構築・移行 ・クラウド環境設計・構築・テスト ・データ移行 個別見積 Oracle Database@AWSについては2026年4月1日
運用改善・ レジリエンス向上 ・問題解決支援 ・クラウドコスト最適化 ・運用自動化 ・セキュリティ対策 個別見積 2026年4月1日
AI・データ活用 ・AI・データ活用支援 個別見積 2026年4月1日

関連情報

日立は今後も、お客さまの事業を支える重要なシステムの構築・運用の知識と、最新のデジタル・AI技術を組み合わせ、「モダナイゼーション powered by Lumada」を強化し、お客さまの持続的な成長に貢献していく方針です。

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