コンガテック、AI搭載コンピューターモジュール「conga-TCRP1」を強化し幅広い用途に対応

コンガテックは、組込み機器やエッジコンピューティング技術を提供する企業です。この度、AMD Ryzen™ AI Embedded P100シリーズを搭載したCOM Express 3.1 Type 6 Compactモジュール「conga-TCRP1」の性能と柔軟性をさらに高めました。新たに6つのバリエーションが加わり、CPUコア数は8個、10個、または12個から選べるようになります。

電子基板の画像

高い性能と柔軟な設計

「conga-TCRP1」は、CPUコア数を4個から12個まで、グラフィックス・コンピュート・ユニット(画像を処理する部品)を2個から16個まで、スムーズに性能を調整できます。これにより、CPU、GPU(グラフィックス処理)、NPU(AI処理)のバランスを最適化し、予算に合わせた設計が可能です。

このモジュールは、4nmという最新の技術を使ったAMD「Zen 5」および「Zen 5c」CPUアーキテクチャーを採用しています。これにより、リアルタイムで素早い処理が求められる場面でも、期待通りの動きを実現します。また、内蔵されたRadeon RDNA 3.5™ GPUと、最大50 TOPS(テラオペレーション/秒)のAI処理能力を持つXDNA2™ NPUにより、さらに高い性能を発揮します。

このような強力なコンピューターの仕組みは、輸送や医療技術、スマートシティのインフラ、ゲーム、ロボット、工場の自動化など、様々な分野でAIを搭載した高度なエッジコンピューティングを加速させます。

幅広い用途に対応

「conga-TCRP1」は、様々な環境や目的に合わせて利用できます。例えば、以下のような機器での活用が期待されます。

  • 超音波システムなどの持ち運びできる医療用画像機器

  • AIを使った自動品質検査を行う産業用機械

  • 厳しい温度環境でも動く、スマートシティの交通監視システム

  • プロ向けのゲーミングアプリケーション

コンガテックのプロダクトライン マネージャーであるフロリアン・ドリッテンターラー氏によると、「conga-TCRP1」は15ワットから54ワットという広い範囲で消費電力を設定できるため、お客様はそれぞれの用途に最適な性能と消費電力のバランスを選ぶことができます。これにより、一つのモジュール設計で、様々な性能レベルの製品を開発できる柔軟性が生まれます。

製品バリエーション

新しい「conga-TCRP1」モジュールには、以下の構成があります。

conga-TCRP1シリーズのプロセッサ技術仕様

その他の機能とサポート

「conga-TCRP1」COM Express Compactモジュールは、10種類のAMD Ryzen Embedded P100シリーズプロセッサーに対応しています。最大12個のZen5/5cコアとRadeon RDNA 3.5™ GPUに加え、最大4台のディスプレイを接続でき、鮮明な4Kグラフィックスを実現します。XDNA2™ NPUは最大50 TOPSのAI性能を提供し、クラウドに接続したり、別のAI処理装置を使ったりすることなく、小さなAIモデルを本体だけでリアルタイムに動かせます。これにより、データの安全性が高まり、冷却の必要性も少なくなります。

NPUは、システムの通常の動作と同時に、異常を見つけたり、見た目を検査したり、文字を読み取ったりするなどのAI処理をこなすことができます。たくさんのメモリを使うアプリケーションのために、最大96GBのDDR5-5600 RAMが利用でき、重要な用途向けにはエラーを自動で修正するECC機能も選べます。

高速なデータ転送や、産業用イーサネット、フィールドバスアダプター、無線モジュールといった周辺機器を接続するために、最大8レーンのPCIe Gen4とPEG x4 Gen4が用意されています。その他にも、高速ネットワーク用の2.5GbE、USB 3.2 Gen2ポート4つ、USB 2.0ポート4つなどの接続機能があります。データの保存には、最大512GBのSSDを本体に搭載したり、外部ストレージ用のデュアルSATA 6Gb/sインターフェースを利用したりできます。

対応するオペレーティングシステムは、Microsoft Windows 11、Windows 11 IoT Enterprise、Linuxなどです。また、ライセンス付きのctrlX OS、Ubuntu Pro、Kontron OSを搭載し、すぐに使える「aReady.COM」モジュールとしても提供可能です。「aReady.VT」というオプションを使えば、リアルタイム制御、画面表示、AI処理、IoTゲートウェイ機能など、複数の作業を一つのモジュールでまとめて行えます。さらに、コンガテックは、IIoT(産業向けモノのインターネット)接続のために、データ交換、リモートアップデート、メンテナンス、モジュールの管理などをサポートする「aReady.IOT」ソフトウェアも提供しています。

開発を効率的に進めるために、コンガテックは評価用やアプリケーション対応のキャリアボード、冷却ソリューション、そしてお客様の要望に合わせた設計サービスなど、充実したサポート体制を用意しています。

「conga-TCRP1」COM Express Type 6 Compactモジュールの詳細については、コンガテックのウェブサイトをご覧ください。
conga-TCRP1製品ページ

コンガテックに関する詳細情報は、以下のリンクから確認できます。

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