Skydio X10 DockがドローンフィールドKAWACHIに常設、24時間365日リモート運用を実現

Skydio X10 DockがドローンフィールドKAWACHIに常設

Skydio X10 Dock

株式会社アイ・ロボティクスは、Skydio Japan合同会社と協力し、茨城県河内町にある実証拠点「ドローンフィールドKAWACHI」の施設屋上に「Skydio X10 Dock」を常設しました。この設置により、日本国内で24時間365日体制のリモートドローン運用を実証・体験できるようになります。

設置の目的と背景

今回の取り組みは、災害調査、警備、施設点検といった分野で、ドローンの即応性や安全性を高め、人手不足に対応することを目指し、自律飛行ドローンの社会での活用を早めることを目的としています。ドローンの自動運用に詳しいアイ・ロボティクスが運営する「ドローンフィールドKAWACHI」に設置することで、機能がさらに強化されます。

ドローンフィールドKAWACHIの様子

「ドローンフィールドKAWACHI」は、成田空港から車で約20分というアクセスの良さと、広大な利根川上空を飛行できるという特徴を持っています。この利点を活かし、Skydio社をはじめとする海外の高品質な製品を日本の現場環境に合うように調整するための実証拠点としての整備も進められています。これらの活動を通じて、アイ・ロボティクスは「ドローンを使った自動点検や遠隔操作が日常業務になる社会」の実現を目指しています。

今後の展開

ドック運用の公開実証・遠隔デモンストレーション

Skydio X10 Dockを活用し、完全な自動離着陸、巡回点検、異常検知などのデモンストレーションを常時実施できる体制をSkydio Japanと協力して作ります。これにより、現場での即応性、安全性、効率の良さを実際に体験できる機会が提供され、自律飛行ドローンの実用的な価値が分かりやすくなります。

人材育成・導入支援の推進

現場のデジタル変革(DX)や自動化を担う新しい世代のオペレーターを育てるため、自治体や企業向けの個別対応型の実践導入支援やコンサルティングを強化します。「ドック運用の基礎」「データ分析・AI点検」「遠隔運用設計」「安全運航管理」など、幅広い分野で現場で役立つスキルの習得をサポートします。また、導入を検討している企業や自治体には、現場の条件に合わせた運用設計や導入支援、二次開発を提供し、社会での活用を加速させます。

インフラ・防災分野への社会実装実験

製鉄、鉄道、電力、エネルギー、建設、自治体の防災といった社会基盤の分野で、共同での実証実験や運用検証を進めます。Skydio X10 Dockの自動運用技術と、アイ・ロボティクスが持つ現場での知識を組み合わせることで、点検、監視、防災対応の無人化・自動化を現場レベルで実現します。

ドローンの活用イメージ

これらの活動を通じて、アイ・ロボティクスは「自律ドローンの常設運用がもたらす社会の変化」を現場から発信し、日本国内における新しいドローン運用の基準を作り出すことを目指します。

ドローン自動化デモンストレーション実施

アイ・ロボティクスをはじめとするドローンポートに関連する企業が集まり、「ドローンフィールドKAWACHI」で自動化運用を体験できるデモンストレーションイベントを開催します。開催日は12月4日(水)と5日(木)の2日間が予定されています。詳細については、以下のページをご覧ください。

https://www.irobotics.info/da2025demo

イベントの様子

Skydio X10 Dockについて

「Skydio X10 Dock」は、Skydio社が開発した、ドローンが完全に自動で動くドック運用システムです。ドローン「Skydio X10」とドッキングステーションが連携し、次のような高度な自動化機能を実現します。

  • 遠く離れた場所からの自動離着陸、充電、データアップロード

  • どんな天気でも対応できる屋外での運用

  • AIによる異常の検知と自動巡回

これにより、現場に人がいなくても、クラウドを通じて監視、設備の点検、警備を行うことができ、「ドローンが常にいるインフラ・設備運用」が実現します。「Skydio X10 Dock」は、これまでのパイロットが操縦するドローン運用から、完全に自動で遠隔からまとめて管理する運用へと変わる、次世代のモデルです。

Skydio X10 Dockの詳細はこちら:https://www.skydio.com/ja-jp/dock-for-x10

ドローンフィールドKAWACHIについて

「ドローンフィールドKAWACHI」(所在地:茨城県河内町)は、廃校を再利用し、河内町とアイ・ロボティクスが協力して運営する、屋内外にわたる飛行試験・実証施設です。広大な利根川の河川敷を利用した最大往復10kmの長距離飛行試験をはじめ、屋外飛行場、屋内での検証が可能な旧校舎、通信試験エリアなどを備え、開発、教育、社会での実証を一貫して行える国内でも有数のドローン実験拠点です。

今回のSkydio X10 Dockの常設展示により、この施設は「完全自動運用ドローンの実証拠点」としての役割をさらに強め、国内外の企業、自治体、研究者がドック運用、遠隔監視、自律飛行を実際に体験できる場所として発展していくでしょう。

ドローンフィールドKAWACHIの詳細はこちら:https://irobotics.jp/kawachi/

Skydio Japan合同会社について

Skydioは、アメリカのカリフォルニア州に本社を置く、自律飛行ドローンの分野をリードする企業です。AIによるリアルタイムでの認識と、非常に正確な飛行制御技術が強みで、アメリカ政府機関、公共団体、産業施設などで広く使われています。

日本法人であるSkydio Japan合同会社は、日本国内での産業、インフラ、防災分野への導入窓口として活動しており、「Skydio Dock」などの日本向けに合わせた開発や運用支援を進めています。

Skydio Japanの詳細はこちら:https://www.skydio.com

株式会社アイ・ロボティクスについて

株式会社アイ・ロボティクスは、産業施設のデジタル変革(DX)を支えるロボティクス企業です。製鉄、エネルギー、鉄道、道路、商業施設、倉庫などの大規模なインフラや施設における定期点検から、厳しい環境での点検や修理作業まで、ドローンを活用して社会インフラを長く使えるようにするための取り組みを行っています。

そのために、適切なドローンやロボット、関連するICTやIoTシステムの開発、活用提案、組み合わせ運用、取得したデータの有効活用などを通じて、実用的なDXの実現を伴走型で支援しています。特に、狭い場所や暗い場所に対応するマイクロドローン点検技術や、3D点群データ分析による劣化診断技術に強みを持ち、全国の協力企業と連携しながら、現場のDXと社会での活用を進めています。

アイ・ロボティクスの詳細はこちら:https://irobotics.jp/

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