Kudan、フォトリアル3Dデジタルツイン基盤のクラウド版「Kudan PRISM Cloud」をグローバル提供開始

Kudan株式会社は、フォトリアル3Dデジタルツインプラットフォーム「Kudan PRISM(Photo-Realistic Integrated Spatial Management)」のクラウド版である「PRISM Cloud」のグローバル市場向け正式提供を2026年2月13日より開始しました。

「Kudan PRISM Cloud」は、これまで高性能なパソコンや専用のソフトウェアに限定されていた3Dデータを、インターネットブラウザを通じて利用できるようにするクラウドサービスです。これにより、現場、本社、海外拠点といった場所を問わず、デジタルツインを活用できるようになります。インフラ、エネルギー、製造、建設などの産業分野において、デジタルツインを「作る」だけでなく、組織全体で「使い続ける」段階へと進化させることを目指しています。

デジタルツインの課題を解決

近年、産業界ではデジタルツインの導入が進んでいますが、多くの現場でデータ容量が大きすぎて特定の高性能PCでしか開けない、専門家しか扱えず他の部署や経営層に共有しにくいといった課題がありました。これにより、せっかく集めたデータが試作段階で止まってしまい、会社全体の業務改善やデジタルトランスフォーメーション(DX)につながらないケースが見られます。

「Kudan PRISM Cloud」は、Kudan独自の空間を認識する技術と、最新の3D Gaussian Splatting(3DGS)技術を組み合わせることで、これらの課題を解決します。これにより、「誰でも」「どこからでも」「すぐに」3Dデータにアクセスできる環境を提供します。

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「Kudan PRISM Cloud」の主な特徴

  1. 利用する機器を選ばず、すぐにアクセス可能
    専用ソフトウェアのインストールは不要で、Webブラウザから利用できるため、パソコン、タブレット、スマートフォンなど、様々な機器やOSでアクセスできます。現場、本社、海外拠点、出張先など、どこにいても関係者全員が同じ3D空間データや情報を共有できます。これにより、デジタルツインが一部の専門家だけでなく、組織全体で活用できる基盤となります。

  2. 段階的な導入と拡張に対応
    将来的にデータ量や利用範囲が広がることを見越して設計されており、小規模な試作段階から部署ごと、さらには会社全体での導入までスムーズに拡張できます。拠点数や利用者数、データ量の増加にも柔軟に対応し、長く使い続けられるデジタルツインの活用を実現します。

  3. 協力と情報共有を目的とした設計
    フォトリアルな3DGSデータや点群データをクラウド上でまとめて管理し、複数の利用者や拠点で共有できます。3D空間上にメモや資料を紐付けたり、遠隔地から共同で確認したりする機能により、部署や拠点を越えた共通のデータ基盤を構築します。これにより、3D空間データが単に「見るためのデータ」から「組織で使う情報基盤」へと変わります。

  4. 顧客の要望に応じた柔軟なクラウド環境の選択
    企業のデータに関するルールやセキュリティの要求に合わせて、AWSやAzureといった一般的なクラウドサービスだけでなく、プライベートクラウドや顧客が管理するクラウドにも対応します。業界や地域、規制の要件に応じた柔軟な導入形態を選べます。

  5. 既存システムとの柔軟な連携
    設備管理システム(CMMS)、ERP、IoT基盤など、既存のシステムとの連携を前提に設計されています。既存の環境を全て入れ替えるのではなく、「並行して利用し、連携する」ことで、現在の業務を止めずにデジタルツインの活用を始められます。これにより、導入にかかる負担を最小限に抑えられます。

  6. Kudan独自の空間知覚技術とAIの統合を加速
    Kudan独自の空間を認識する技術を核とし、顧客独自のAIモデルとの連携も簡単です。フォトリアルな3DGS空間を活用した点検、検査、シミュレーションを行い、3次元空間として意味のあるデータの活用を促進します。AIによる自動分析や高度化を支える基盤として、点検や保守の分野で新しい価値を生み出すことを加速します。

  7. 多言語対応によるグローバルな情報連携
    日本語、英語、ドイツ語など複数の言語に対応しており、多言語対応の操作画面で統一された利用環境を提供します。言語や国が異なる拠点間でも同じ3D空間データを共有でき、海外拠点、本社、パートナー企業とのスムーズな連携を支援します。グローバルで一貫したデータ活用を支える共通の基盤として機能します。

Kudan PRISM Cloud と PRISM Edge の相乗効果

Kudan PRISMは、利用環境や要望に応じて、CloudとEdgeを使い分けたり、組み合わせたりできる柔軟な構成を提供します。

  • PRISM Cloud(今回の発表):組織全体のデジタルツイン基盤として、会社全体や全ての拠点での情報共有や協力、複数拠点・多人数での同時利用を担います。中長期的なデータ蓄積と横断的な活用を実現し、グローバルでの運用や多言語対応に適した、組織の中心となる基盤です。

  • PRISM Edge:現場に特化したデジタルツイン環境を提供します。ネットワークに制限がある現場や、非常に高いセキュリティが求められる社内サーバーでの運用に対応します。単一拠点や現場で完結する運用において、ローカルでの処理や閉鎖されたネットワーク内での高速なデータ活用を可能にします。

Edgeで作成・活用した設備データをCloudに集約することで、「現場に最適」な環境と「会社全体での連携」を両立します。まずは現場主導でEdgeから始め、段階的にCloud活用へ移行するなど、企業のDXの進み具合に合わせた柔軟な運用が可能です。

今後の展望

Kudan PRISMは、3D空間データを「部署ごとに分断されたデータ」から「組織全体の財産」へ、そして「会社全体や全拠点で共有される経営の基盤」へと進化させるプラットフォームです。「PRISM Cloud」と「PRISM Edge」を組み合わせることで、現場から経営層まで、ローカルからグローバルまでを一つにつなぎ、デジタルツインの価値を最大限に引き出します。

Kudanは、このプラットフォームを通じて、現場と経営をつなぐ空間データ統合基盤を構築し、バラバラだった資産情報を統合された経営資源へと変えます。これにより、産業分野における高度な意思決定を支援するとともに、設備やインフラの維持管理の効率化、技術継承のデジタル化といった構造的な課題の解決を進めていく方針です。

Kudan株式会社に関する詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。

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